見出し画像

『結-YUI-の焚火会』をはじめます。

原点回帰の旅から生まれた『結-YUI-の焚火会』

ガイド事業をしている「島結-SHIMAYUI-」が、なぜ焚火会…!?と思われた方もいると思います。まずは、ここに至るまでの考えをここに残しておきたいと思います。

この『結-YUI-の焚火会』の開催に至るプロセスは、2021年の9月に遡ります。今振り返れば、この時期の自分の中に生まれた衝動を見過ごすことなく、ありのままに受け止めたからこそ今の自分があったと思っています。
まさに自分自身の原点に立ち返る旅のはじまりだったと思います。

昨年の9月の衝動がきっかけではじめたいくつかの取り組みのうちの一つが
鹿児島県 男女共同参画局 くらし共生協働課 が行う事業「本気の地域づくりプロデューサー養成講座(令和3年度地域づくり人育成事業)」でした。10月3日に第1講が開催され、そこから学びの旅がはじまりました。

余談になりますが、この県事業は、2012年にはじまり、鹿児島に対話と挑戦の文化をつくる「テンラボ」さんの運営で行われてきました。テンラボのレイコップには、僕が屋久島の仲間とチームを作って活動している「屋久島ブルーツーリズム推進協議会(うお泊やくしま)」でも組織づくりで伴走してもらい、チームのことから、個人のことまでなんだかんだ一年お世話になりっぱなしだったなと…本当に今は感謝の言葉しかありません。
レイコップ、ありがとう。

そして、つい先日、2022年2月6日に最終講があり、25名の仲間たちとともにそれぞれの想いを乗せた最終プレゼンに臨みました。その中で、自分が心に描く屋久島のビジョンへ向けての”最初に踏み出す一歩として”掲げたのが、この『結-YUI-の焚火会』です。

『結-YUI-の焚火会』の先に見えている世界

屋久島の未来像を、観光のあり方をアップデートする

その最終プレゼンの中で、僕が取組みテーマとして掲げたのは、「屋久島の未来像を、観光のあり方をアップデートする」です。

平成5年(1993年)に屋久島は、世界自然遺産に登録され、そこからしだいに観光の島への歩みを進めていきます。平成19年(2007年)に入り込み客数が40万人を超えて、この年、屋久島の来島者数はピークに達します。その後は緩やかな減少傾向となり、令和元年(2019年)は25万人台へ。そして、コロナ禍へと至っています。

多くの方が抱く屋久島のイメージは、シンボル的存在の縄文杉であり、映画で注目を浴びることとなったもののけ姫の森ではないでしょうか?
経済的な豊かさがもたらされた一方で、その裏側で屋久島の多種多様な魅力が隠されてしまっていたことも一つの真実ではないでしょうか?

最終プレゼンより抜粋:まち・地域の課題

僕自身も2011年4月に屋久島に移住をして、ガイドとして観光業に従事してきたので、その経済的恩恵の一部を享受してきたと言えます。入り込み客数を基準にみると、屋久島に移住してからはピークアウトしていく状況にしか身を置いていませんでしたが、2011年、2012年はまだピークの余韻を感じられる時期でした。

ただ、これからの屋久島の未来像や観光のあり方を考えたとき、果たして今と同じままで良いのか?という疑問が湧いてきたのです。そして、それは、屋久島で暮らせば暮らすほど、ガイドをすればするほど、ここ数年特にそこへの想いが強くなってきたのです。

2019年の1月だったと思います。キャンプの指導者の集まりで、講師をされていた方から頂いたお話が鮮明に記憶に残っています。それは、昔屋久島へ訪れた時、民宿のお母さんが「そろそろ屋久島を休ませてあげたいの」と言っていたというお話です。その時、僕はその言葉を黙ってただ聴くことしかできませんでした。

人々の想いで作る、モザイク画のような屋久島

僕が描く屋久島の理想の状況は、屋久島に関わる人たちが、自分の言葉で、屋久島の未来像を観光のあり方を仲間とともに、表現して、形にしていく。
そんな多種多様な魅力が溢れる屋久島の姿です。

一人一人がユニークな存在としてあり、その存在の絶妙なバランスで屋久島というカタチを描いていく、まるでモザイク画のような屋久島です。

最終プレゼンより抜粋:僕が描く屋久島の理想の状況

この理想の状況を実現するための最初の一歩として考えたのが『結-YUI-の焚火会』(毎月1回開催)なのです。

屋久島の未来像を、屋久島の観光のあり方を仲間とともに語り合い、描いていきたい。それは、誰かに何かを求められて形にしていくものではなく、屋久島と関わる人たちそれぞれが、自分の中から湧き上がってくる想いを大切にして、表現して、形にしていくものだと思っています。

だからこそ、誰にでも開かれた場であり、誰もが本音で、自分の想いを言葉にし合える場を作りたいと考えています。そして、この場には、島結が大切にしてきたエッセンスを少しだけ注ぎたいと考えています。

「結-YUI-の焚火会」に期待すること

「結-YUI-の焚火会」へのお誘い

【第1回 「結-YUI-の焚火会」の詳細】
◆ 2022年2月22日(火)午後2時から『結-YUI-の焚火会』(第1回)を開催。
◆ 場所:ゲストハウス「トッピーの森」(あごだしとキャンプの宿)
◆ 参加費:Pay it forward 〈次の誰かのために、この場のために(恩贈り)〉
◆ 参加条件:この場に共感してもらえる方。
※雨天時は、延期とする場合があります。

僕がこの場に何を期待しているのか?
それはこの3つの実践です。

  • 自然との関わりの質を高めること

  • 人とのつながりの質を高めること

  • 参加者が勞を貸し合いながら、この場を続けていくこと

この期待と実践のために、こんな形で場づくりをしたいと思います。

自然との関わりの質を高める、最初の一歩として

この焚火会に参加するにあたり、ゲストハウス「トッピーの森」(あごだしとキャンプの宿)の庭で、一緒に薪を拾います。「トッピーの森」は正直、今は手入れの行き届いていない森です。竹藪と常緑樹が混ざり合う森。そんな森にみんなで手を入れていくことで、自然とつながるだけではなく、かかわりの質を高めていくことができたらと考えています。

余談ですが、屋久島のモスオーシャンハウスでの考え方や取組みは、僕にとって想像以上に刺激を与えてくれました。それもじわじわと脳内に広がっていくような刺激でした。今ちゃんからのお話を大いに参考にさせてもらっています。

キャンプ場へ行けば、薪が売られていて、それを買って、焚火をするということが多いと思います。焚火をするにもそこに自然の恵みがあり、自然の循環の中に、居させてもらっている。そんな感謝の気持ちを薪を拾いながら一緒に感じたいと思っています。

人とのつながりの質を高める、最初の一歩として

一緒に薪を拾い集めるという自然の中での共通体験から、火を囲んでの語らいの時間を通して、この屋久島とつながる一人の人間としてここに在ることを大事にしたいなと思います。そこではじめて、お互いの想いを確かめ合ったり、お互いの想いを言葉にし合える場ができあがっていくのではないかと思っています。それが、つながりの質を高めていくための最初の一歩です。

この場を参加者とともに作るために、"結-YUI-の精神"を

『結-YUI-の焚火会』という名称ですが、”結”は、島結の”結”です。島には、地域により形は様々ですが”結の精神”というのがあり、力や勞を貸して、助け合うという文化があります。薪広いからはじまるのも、参加費をPay it forward(ペイフォワード)にしたのも、単に焚火の場というサービスを提供したいのではなく、ともに作っていく場であること、共感をベースにした場であることをちゃんとメッセージとして伝えたいと思ったからです。

Pay it forwardでの参加費のお支払い方法は、あなたがここに期待する価値もしくは、ここで感じた価値をお金でもいいですし、モノでもいいので、なにがしかの形で表現してもらえたらと思います。この場へご提供頂いたお金やモノは、次回以降の焚火会のための原資に充てさせてもらいます。

14時開始とした理由は…

14時からという時間ですが、屋久島は観光の町でもあるので、色んな働き方をしている方々がいます。日中しか時間が取れないという方もいると思うので、14時から夜まで僕はずっとここにいます。〈昼の部〉と〈夜の部〉とざっくりと分けるかもしれませんが、その場の流れでゆるくやっていきたいと思います。好きな時間帯に出たり、入ったりがあっても全く構いません。

また、2月は平日ですが、土日祝日に開催することも考えています。誰にでも開かれた場にしていくために、色々な曜日や時間設定をして会を形作っていけたらと思います。

「島結-SHIMAYUI-」10周年に向けて

理念のアップデート。”人と社会を結び逢わせる”こと

2022年4月18日で「島結-SHIMAYUI-」は10周年を迎えます。
島結の理念「屋久島という地で、人と人を、人と自然を、結び逢わせる」も10周年を機にアップデートしようと思います。

この理念に、”人と社会を結び逢わせる”を加えることです。

社会とは一体何なのか?それは、屋久島とつながっている人々の集まりのことだと考えています。屋久島で暮らす人々であり、屋久島と関わりを持ってくれている人々です。

人と人をつなげること、人と自然がかかわることをガイドという仕事を通じて、少なからず実践してきたつもりではいます(まだまだ至らないことだらけというのはいったん置いておきます)。

ただこの10年を節目に、結び逢わせる、つなぐというアクションからもう一歩踏み出して、屋久島とつながる人々とともに、人とのつながりの質であり、自然との関わりの質を高めることができたらと考えています。そして、その先にあるのが、人と社会を結び逢わせるということではないかと今思っています。

もうひとつの歩み。3年続けてきた”学びの場づくり”

実は、もうひとつ理念のアップデートにつながる歩みを続けてきました。それは、2019年から3年に渡り、続けてきた『野外活動指導者セミナー(公社)日本キャンプ協会 認定キャンプインストラクター養成講習会)in屋久島』です。この学びの会は、正直、僕一人ではとてもはじめられなかったし、続けて来れなかったと思っています。

屋久島で環境教育の場を数多く作ってきた仲間のやっくんが背中を押してくれたからこそ、この3年があり、2021年の講習会の火を囲んだ夜の決意につながったと今は思っています。

ちなみに、日本キャンプ協会のキャンプインストラクター養成講習会は、ただ楽しいだけのレジャーキャンプではなく、指導者がその場に意図を持って行う「組織キャンプ」の指導者を養成する学びの会です。屋久島では、3年間で40名ほどの仲間とつながり、この会をともにしてきました。

この学びの会を終えた後、仲間たちはそれぞれのフィールドで活動をしていくのですが、この仲間たちと集う場をずっと作りたいと考えていました。彼ら彼女らとあらためてつながり直す場にもなったらと思います。

最終プレゼンから抜粋:決意のスライド

最初にも書きましたが、2021年秋に自分の中に湧き上がる衝動から、この原点回帰の旅-A journey back to the origin-がはじまりました。

僕にとっては、”ただここにいること”に価値がある。いつかそんな場になればと願いつつ、この文章を締めくくりたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

世界遺産の島で奮闘中!!よろしければ、応援よろしくお願いしますm(_ _)m