東京単独ライヴについて

今月19日(金)に、東京で単独ライヴをやります。「ヤングの漫秋」という題です。まんしゅう、と読みます。単独ライヴ、しかも東京ですから、勿論楽しみではありますが、それ以上に不安で胸が一杯です。

東京という街は未だに好きになれません。

去年、東京でライヴをした翌日、原因不明の高熱にうなされて、吐き気と寒気で震えました。急遽新幹線で帰阪したのですが、パンツの中を覗くと金玉が異様に膨れ上がっていました。そして自分は鈍痛とともに発狂しました。生まれて初めて泌尿器科へ行き、副睾丸炎と診断されて、飲み薬と、塗り薬を処方してもらいました。数日で完治したのですが、実はその間、相方も同じく副睾丸炎になっていたのです。医者には同性愛を疑われましたが、勿論そんな行為はしていませんし、ましてや相方ですから、結局原因は謎のままでしたが、おそらく東京への嫌悪感から来るものだったのでしょう。しっぺ返し、というか、天罰、というか。

自分はその一件以来、二度と東京へは足を踏み入れないことを誓いました。ところが先日お誘いがあり、再び東京のライヴに出演することになったのです。自分は、金玉を大切に握りしめて東京へ向かいました。ライヴは成功し、また、空き時間には一人で井の頭公園へ行ったり、動物園でリスと戯れたり、銭湯で温もったりと、有意義な時間を過ごして、金玉が膨れ上がることもなく、無事に帰阪することが出来ました。つまり、とても楽しい旅になったのです。東京もええやんか、と思いました。そして、こうして単独ライヴを開催することになりました。人生とは因果なものです。

さて、単独ライヴは原宿にある劇場でやることになったのですが、原宿というと、妙に小便臭い餓鬼たちが生クリームを口にべたりと付けながらたむろしているイメージがあります。不安です。というのも、自分たちの漫才や舞台というのは、どちらかというと、小便臭い餓鬼向けのものではないからです。キャピキャピしていませんし、どちらかというと、陰気な、嫌味な、不愉快な感じの笑いも多いのです。何せ、漫才をすることで自分たちの金玉が膨れ上がるくらいです。また、交通の問題、方言の問題、など問題は山積みですが、それでもやらなければなりません。自分たちで決めたことです。

一番の問題は、観覧予約が全く来ていないことです。東京は人口が多いと聞いていましたが、本当なのでしょうか。東京にお住まいの方で、面白い漫才を見たいという方は、是非ともお越しください。

「ヤングの漫秋」、ご予約ご来場をお待ちしております。

何もいりません。舞台に来てください。