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ひび

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日々のことについて文章を書きます。
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2022年4月の記事一覧

四葉

今日は、生まれて初めて四葉を見つけた。だから何だと思われるかもしれぬが、これは自分にとっては物凄いことなのである。

姉や姉の友人たちとひたすら四葉のクローバーを探した幼少期、横着してばかりの自分はとうとうひとつも見つけることが出来なかった。子供心にして、あぁ自分はきっと一生四葉を見つけることは出来へんねやろな、と直感的に思った。何となく、人間というのは選ばれる人と選ばれない人がいて、つまり元から

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全身透明

春の夜は寒い。寒いというか、冷たい。街を歩けば冷えた空気がキュッと身に沁みる。欲望にまみれた人たちの目をくぐり抜けて、全身透明になった私は、急ぎ足で秘密の場所へと向かう。

さっきからずっとこちょこちょしているが、お前はちっとも笑わずに、つんと立っている。こんなに寒くて平気なのだろうか。それにしても、あぁ、お前までおれの存在に気付かないなんて。誰にもバレたくないから全身透明になったのに、これじゃ意

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オットット

昼間は陽気で暖かい。散歩がよく似合う季節である。自分はマスクの中で言葉にならぬ独り言を悶々と呟きながら、二時間ばかり、駅で言うと五駅ほど、特にどこへも寄らず、過ぎて行く人々や街の景色をただ眺めつつ、亀の如く歩いていた。呆けた頭の中では、もしかすると何か考えごとをしているのかもしれぬ。けれども数秒後には忘れているから、どれもちっぽけなことだろう。

狭いアスファルトの路地、緩やかな坂道を猫背で下って

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不快い話

芸能人の謝罪でよく見られる「大変不快な思いをさせてしまい…」というやつ。使いやすい定型文なのだろうが、どこか腑に落ちない。私はテレビタレントの不祥事などで不快な気持ちになったことが一度も無いから、よく分からない。それに、誰かの言動で、直接は関係の無い誰かが不快になったとしても、それはある程度仕方無いことではないだろうか。世の中には不快という不快がとにかく溢れまくっていて、日々の暮らしから不快を消し

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天プラ気分

まるで死んだ虫であった。心と頭がひからびてしまって、だからといって誰かに水を与えてもらえるわけでも無く、一人で口をぱくぱくさせながら天を仰いでいた。夜の片隅に寝そべって、食べかけの煎餅を片手に、永遠の怠惰にまどろむ男。ごくり、と唾を飲み込んで、私は瞬きひとつせずに真っ白な天井を真っ直ぐに見つめた。それから、すうっと息を吸い込んで、しばらく止めた。数秒経って、ふううう、と吐いた。天プラ。自分でも何故

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売れたくない

正直な心の内を言うと、漫才師として、そんなに売れたくないのです。私は有名になりたいとも、テレビに出たいとも思いません。人気が欲しいとも思いませんし、大金を稼ぎたいとも思いません。舞台に出られたらそれで良いのです。これはおかしなことでしょうか?これまで芸人はとにかく、売れたい、と言い過ぎました。陰で言うならまだしも、はっきりと、さも当たり前の全員が持つ目標かのように、売れたい、どうすれば売れるのか、

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第11回筆談ラジオ

あなたの鼓動とハンドクラップ、ヤング嶋仲です。この番組はパソコンのキーボードで話し書くラジオ、一度打った文字は消さず直さずお送りします。なので、多少の誤字脱字は勘弁小太郎でお願いします。筆談ラジオ、いつもは月末に書くのですが、ちょっと今回は書けませんですた。すいませんとは書きません。なんせ、3月31日の夜、私はそれどころじゃなかったんです。明け方まで女の子と電話していたので、書く暇なんてありません

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また今度

筆談ラジオはまた今度書きます。今は面倒臭いのでやめときます。明日は再び東京へ。暖かいと良いけれど。