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吾妻まいかさん / どうぶつイラストレーター

どうぶつイラストレーター。公務員として文化施設管理業務に従事した後、メーカーのデザイナーを経て、現在はフリーランスのイラストレーターとして活動(兼業)。デザインフェスタ等への展示会への参加のほか、グループ展の企画運営も行う。

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今回はシマエナガを初めとする素敵な小動物イラストを描かれる吾妻まいかさんにインタビューをしました。

前回の三賀さんに続き、吾妻さんもしまうまTwitterキャンペーン受賞をきっかけにしまうまプリントでイラストブックを制作した方になります。

どことなく側に居てくれる、相棒のような小動物イラストを描かれる吾妻さん。

しまうま取材班はそんな素敵な世界観をもつ吾妻さんの、兼業イラストレーターになるまでの道、目標、夢を伺いました。

兼業イラストレーターとして活躍


あずまさん

現在の本職は会社員、兼業でイラストレーターをやられているんですよね。イラストレーターとしての仕事はいつ頃から始められたのですか?

2019年頃から本格的に兼業イラストレーターとして活動を始めました。5年前くらいからデザインフェスタで知り合った人たちと展覧会を開いたり、デザインフェスタに出たり趣味の範囲で細々と続けていたのですが、2020年くらいから定期的に仕事を受けるようになりました。

本当に最近なんですね、現在の受注状況はどのくらいなのですか?

そうなんですよ。ここ最近になって安定的に月3~4本お仕事が入るようになってきました。

具体的にはどんなお仕事をされるのですか?

制作物は、印刷物の挿絵や名刺、ロゴやアイコンなどをご依頼頂いており、非常にありがたい限りです。また、デザインフェスタや、個人ギャラリーの展示会にしばしば出展させて頂いています。
(詳しい制作実績はこちら)

本当に手広くやられていますね。ちなみに今までで一番印象に残るお仕事はなんですか?

本当に沢山あるのですが、最近だと「キラピチ」という雑誌の占いコーナーで挿絵にシマエナガを描いて頂きたいというご依頼が来たときです。私も小さい頃読んでいたような雑誌で、まさか自分がイラストを描くとは夢にも思っていませんでした。嬉しさのあまり、メールを見た瞬間在宅ワーク中の夫をバンバンバンと叩いてしまいました。仕事中に申し訳なかったんですけど、喜びが隠しきれなくて……。

夢がある話ですね、素敵です。本業にしようとは思わないんですか?

最近受注が安定し始めたので、現段階では分かりません。ただ、行けるところまで行きたいなとは思います。

是非頑張って頂きたいです!会社員を続けながらのイラスト作成は大変だと思うんですけど、何か工夫されていることはありますか?

iPadを購入して、通勤時間、朝の時間、隙間時間に少しずつ制作を進められるようにしました。その他も色々と機材を投入したおかげで、SNS投稿や制作の効率が上がったような気がします。

吾妻さんのSNS毎日イラスト投稿は、正に継続と工夫の賜物だったのですね。


どうしても諦めきれない

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元々美術系の大学に通われていたのですか?

大学は文学部に所属しておりました。本当は高校から美術系に行きたかったんですけど親から将来のことを心配されて、私自身その段階では「確かに」と思い納得の上で高校、大学と普通科、文学部に通いました。

どうしてまた、絵を描くお仕事をされたのでしょうか?

絵を描くことはずっと好きで、大学時代演劇サークルに所属していのですがポスターやチラシの制作を任されていました。また、社会人になっても絵を描くことや制作がしたかったので会社のプロジェクトなどで少しでも機会があれば「これできます!あれやります!」と率先して引き受けたり、提案したりしていました。

諦めきれなかったのですね。

本当にそうなんですよ。結局、絵が描ける仕事をしたいのだなと気づいて、それから副業が可能で時間に融通が利く会社への転職を決意し今では兼業イラストレーターをやらせて頂いております。

自分の絵に自信を持って提供できるようになったのはいつ頃ですか?

自信……それもここ最近ですかね。冒頭にてデザインフェスタで知り合った方と5年前くらいに展覧会を開いたというお話をしたと思うのですが、その頃はほんとに自信喪失していました。

それは何故ですか?

当時の展覧会用に額縁を購入しようと思い、額縁屋さんに自分の絵を持って行きました。そのとき額縁屋さんに飾ってある絵と、綺麗な額縁と私の手元にある絵を比べて「私の絵はなんてふさわしくないのだろう」と恥ずかしくなってしまったんです。

そこが吾妻さんのイラストレーターとしての出発点だったのですね。

その日から本気で絵と向き合うようになりました。社会人だから、本職じゃないから時間を取れないと思っていたのですが、機材を導入したり、隙間時間を活用したりして、ほぼ毎日絵と向き合える環境を整えました。そこからSNS発信や展示会を継続し続けて、ようやく額縁に合うような、ギャラリーに飾ってもふさわしい絵が描けるようになったなと思います。



小動物への思いは幼少期の原体験から

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シマエナガとの出会いはいつ頃でしたか?

大学生の頃で10年近く前なのですが、当時Twitterにハマっていた友達から「最近話題の鳥がいるよ!」と教えてもらったのですよね。そこから虜になって、ダメなんですけど、授業中にこっそりシマエナガをあちこちに落書きする日々でした。

熱中してしまうと怒られてもやってしまいますよね。動物系のイラストは昔から好きだったんですか?

そうですね。特にサンエックスというキャラクター会社が凄く好きで、リラックマやにゃんにゃんにゃんこなど、動物をテーマにした雑貨や文房具を常に身の回りに置いたりしていました。

なるほど。では、動物系のキャラクターを好きになるきっかけは何だったのでしょうか?

特にこれというきっかけは無いのですが、小学生の頃キャラクターに囲まれていた生活をしていたからだと思います。自分自身が小学生の頃、あまり活発な方ではなくて友達も多くないので土日を1人で過ごすこともありました。その1人の時間が長かったせいか、キャラクターの絵を描いたり、好きなキャラクターの文房具を発掘するために自転車で隣町まで走ったり、コレクションして、家で眺めたりしました。当時はお金も携帯も無かったので、文房具は私の青春です、笑。

何だか素敵な青春ですね。自身の幼少期の体験が今の創作に繋がっていると感じますか?

それは確実にあると思います。やはり文房具などキャラクターに囲まれて育ったので、動物の絵を描くときは生活の中に動物たちを溶け込ませることを意識している自分がいます。私が描くシマエナガも、リアルな動物というよりもキャラクターとして描いているのですが、私たちの生活のどこか、端っこらへんに居てくれるかもしれないと思わせるよう雰囲気が出せるよう心がけています。

正に、幼少期の吾妻さんを囲む文房具のキャラクター達と同じ関係だと。

そうですね。なので、私の絵を見て辛い時や、寂しい時などにフッと思い出してもらえる、そんな絵を描き続けたいと思います。あとは、目指せリラックマという気持ちで小学生たちが手元に置きたくなるような、そんなキャラクターが作れるようになりたいです。


しまうまプリントを使って


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ちなみに弊社のフォトブックはいつ頃からご存じでしたか?

私が大学生のときなので8年くらい前ですかね。写真整理のために、友人との思い出写真をフォトブックにまとめていました。

初期の頃からのユーザーさんだったのですね!この度はご利用頂きありがとうございます。ちなみに、イラスト本をフォトブックで作ろうとしたのも、その頃からなのでしょうか?

いや、イラスト本はTwitterのキャンペーンを見て「そっか、写真集だけじゃなくて、イラスト本にもできるのか!」と気づき作成するようになりました。それ以来A5サイズ50部を2回くらい刷って、展示会での販売本やまたは法人様向けのポートフォリオとして利用させて頂いております。

特にポートフォリオを法人様にお渡しすると、綺麗にまとまっているためとても反応が良くて凄く喜んで頂いております。今後ともお仕事を続けさせて頂きたいので、こちらとしても冊子でお渡しできて嬉しい限りです。

そんなに印刷して頂いているとは存じ上げませんでした……。いつもご利用頂きありがとうございます。

こちらこそ、身を削ってでも印刷できる価格帯なのでいつも重宝させて頂いております。

身を削るって言い方がやけにリアルですね、笑。今後とも活動応援させて頂きますので、引き続きよろしくお願いいたします。最後に、吾妻さんのPRをお願いいたします!

え、急に……何だろう。予算、時間、技術が許す限りではありますがお客様の「これやりたい、こうしたい!」という気持ちを大事にして、決して妥協せず少しでも良い成果物を制作するよう心がけておりますので、今後ともよろしくお願いいたします!

本日はインタビューお引き受け頂き誠にありがとうございました。


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最後まで読んで頂きありがとうございます!文章を読んで少しでもほっこりしてくれたら嬉しい限りです。