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ポーカー初学者が学ぶべき10のこと[後編] 超訳GTO Wizard [2]

前回の続き。

[6]多くの利益はナッツ級のハンドから生まれる
 多くの利益はナッツ級のハンドから生まれている。deep stackでプレイすればするほど、それを感じることになる。下の図では、100bbのCashゲームにおいて、BTNがオープンレイズをするレンジとEVを示している。42%のレンジでオープンレイズをするのだが、そのなかの半分のハンドが長期的にプレイしたとしても1回あたり0.1bb以下のEV(期待値)しかない。この傾向は、ポストフロップでも同様である。ほとんどの利益はナッツ級のハンドから生まれる。そのため、どのようにナッツ級のハンドをプレイするかが重要である。


各ブロックのハンドの数字はEV(期待値)を示している

[7]まずはプリフロップからマスターしよう。
 プリフロップのアクションを学ぶことが、結果を出すために最も効率的である。プリフロップをうまくプレイすることは、ポストフロップでうまくプレイすることに繋がる。ラッキーなことに、プリフロップのアクションについては、GTO Wizardで無料で利用できるし、プリフロップのトレーニング機能もある。プリフロップについては、完璧にできるようになろう。これは、あなたがポーカーを自信をもってプレイする上でも重要であり、ミスを減らすこともでき、その後のポストフロップも上手くプレイするためにも必須条件である。

[8]これまでの理論は嘘でできていると思え。
 あなたがこれまで試行錯誤を繰り返し、探索してきたプレイスタイルは、必然的にバイアスに影響を受けている。あなたが守るべき哲学など必要ないし、前のめりに上書きしていく必要がある。本能的に、あなたがソルバーを利用する時、あなたは考えを改善していこうとするよりも、自分の考えが正しいことの証明に使おうとしている。私たちはバイアスの塊である人間であり、それに打ち勝つトレーニングが必要である。本当にポーカープレイヤーとして成長を目指すのであれば、慣れやバイアスを排除する必要がある。GTOを否定する姿勢を持つ人がいれば、それ自体が大きな間違いであり、それこそ捨てるべき考えだ。現代ポーカーにおいて、GTOを無視することはあり得ない。あなたの考えを変えるように努力して、理論と反する考えを持っていたらそれを排除するように努めよう。目指すべき姿は、あなたの今の考えを強化することではなく、あなたの考えを変化させ、考えを広げていく姿である。

[9]分散は、人間が許容できるものより遥かに大きい。
 分散の大きさがポーカープレイヤーに与える影響は大きい。例えば、コインのフリップをした際、6回連続表になったら、次は裏になりそうな気がしないだろうか。当然、その確率は50%/50%なのだが、規則性を考えて、どちらかに偏りを感じることは少なくない。もしあなたが不運なハンドが多かったとしても、次のハンドには何も影響がない。それぞれのハンドは独立しており、AAがクラックされたとしても、次にAAが勝つ保証なんてどこにもない。無意味な規則性や不運・幸運の連続に一喜一憂せず、分散があることを許容してポーカーに取り組もう。

[10]中くらいの強さのハンドでオーバープレイしない。
 弱いアグレッシブプレイヤーは、ショーダウンバリューがある中くらいの強さのハンドでもアグレッシブにプレイする。ブラフなのかバリューなのか、よくわからないActionをしてしまう。自分のプレーがオーバープレイになってないか。betをしたときにはバリューなのか、ブラフなのか、そしてその相手はどういうハンドなのか常に考えてアクションをしよう。そうしたなら、あなたがオーバープレイをすることは徐々に減っていくだろう。

 以上、GTOWizard blogを参考に、初学者が学ぶべき10のことについてまとめてみた。原文が気になる方は以下を参考にされたい。この超訳が、今の自分を乗り越えようとする素晴らしきポーカー初学者に少しでも参考になれば幸いである。

[参考] The 10 Most Important Concepts for New Poker Players :

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