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全部、自分のため

数年前

ーーかしこくうまく生きて行かなきゃ。だって、誰も守ってくれないし。


家庭でのゴタゴタでとにかくお金を稼ごうと、子ども達の話もろくに耳を傾けず仕事に没頭した。

でもそれはゴタゴタを理由に、母親や妻という役割から逃げていたのかもしれない。


学校に行きたくないという娘に向かって『ママが働きに行けなくなったら、あんた達のご飯だってろくに食べれないよ!』などと怒鳴り、無理やりにでも登校させて職場へと車を走らせた。

職場に着くと涙が溢れて、何やってんだろうって思いながらも、1人でいられる環境にホッとしたりもしていた。

実際、夫の浪費などが原因で私の稼ぎがないともっと窮屈な思いをしたのも事実。

しかし本当に食べて行けないくらいなのか。
少し休みをもらったからといって路頭に迷うほどでは無かった。


お風呂に入る時、夕飯の時だっていっつも「はやく!はやく!はやく!」とはやしたてる。
もっと楽しく食事やお風呂の時間を過ごせたんじゃないのか。

工夫をすればどうにかなった事もたくさんあったと、今なら思う。


私はずっと逃げていたんだと思う。

浪費を繰り返す夫ときちんと話し合う事、上手くいかない子育てと向き合う事、何もかも私は子どものため、これが家族のためと逃げてきたんだなって。


今は週2〜3日のパート勤務、ライターのお仕事も少しさせていただいてる。
今月からは来年に向けて、少しクライアントワークにブレーキをかけつつ実績作りにチャレンジすることにした。

来年の4月からは今のパート勤務も終わり、もう逃げ場所は無くなる。私は誰のせいにもせず、自分自身と戦っていかないといけない。

『書く仕事がしたい』著者である佐藤友美さん(さとゆみさん)が以前、30日間ゼミの卒業生にインタビューする企画をXでしていた。

今もう一度聞き直している中で『書くことを仕事にする』ことだけが正解ではないんだと気づかされた。
さまざまなバックボーンを持った方々が書くことで人生の折り合いみたいなものを見つけていること。

もちろん私は、書く仕事がしたい。
ただ『書く』ことが大好き!得意!なわけではない。

きっと、書くことで何かのきっかけに気づいたり、自分の気持ちにも気づく。私の文章で、何かに気づいてもらえた。笑って元気がでたとか。
それが欲しくて欲しくてたまらない。


誰のせいでもない、誰かのためでも無い。

自分が選んだ道を自分の足で切り開いていけるように私は書くことを選んだ。
ただ、それだけ。



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