見出し画像

なんでもないや (movie ver.) - 上白石萌音

2016.10.5にリリースされる上白石萌音のデビューミニアルバム「chouchou」(シュシュ)に収録。RADWIMPSのカバー。

作曲:野田洋次郎  作詞:野田洋次郎  編曲:河野伸

オリジナルはRADWIMPS。アニメ「君の名は。」のサントラに収録されている。

たまたま目にしたTV番組で舞台挨拶?で彼女が歌っているシーンを見て、ちょっとショックな位素敵だった。汚れのない歌声、歌い回しの自然さ、立ち姿。何か持ってる感が半端ない。。。もちろんRADWIMPSのオリジナルもすごく良い。

まだMVとかはない。

この曲のApple Musicへのリンクはこちら

上白石萌音の情報はこちら

楽器構成はピアノとストリングス。アレンジも完璧。


Key of Ab       BPM=84     キーレンジ F−C     トータルタイム 5:49

構成はA-Intro-A-B-C  ここまで1:52

続きの構成は Inter-A-Inter-A-B-C'-D-Inter-C-C(転調)


Aは| II7sus4/VI-V | IV△9-I | II7sus4/VI-V | IV△9-I | II7sus4/VI-V | IV-I | II7sus4/VI-V | IV△9-I |

メロディはストレートにVIに対して5thの音で下降して入っている。2小説パターン。頭の下降する3音が印象付けられてAが展開していく。


Bは| Iadd9/III-Vsus4/IV | Vsus4-II7sus4/VI | Iadd9/III-Vsus4/IV | Iadd9  |Iadd9/III-Vsus4/IV | Vsus4-II7sus4/VI | IIm11-Iadd9/III-Isus4/IV | Iadd9 | Iadd9 |

メロディはアウフタクトでIIIに対して3rdの音から入っている。1小節のリフレイン。歌詞の「もう少しだけでいい」の繰り返しを飽きさせず、微妙に変化させながら、終止させているところが、何とも切なく響いて泣ける。コード的にはBbの音を鳴らし続けてあり、美しい響きと横の繋がりが見事。



Cは| IV△9-Vsus4 | VIm7(11) | IV△9-Vsus4(9) | Iadd9-VIIb△9-Ib5(13)/Vb | IV△9-Vsus4 | Vsus4/VI | IV△9-Vsus4 | IV△9 |

メロディはストレートにIVに対して9thから入り上昇している。ここでもあたま3音のフレーズを繰り返して強烈に印象付け刷り込ませながら、変化をさせて飽きさせない。9thから入っているけど解決するところがこの曲のIの音(Ab)になっているので、程よい緊張感と開放感が交互に出てきてそれが上手く配置されることにより、何とも切なくて瑞々しいメロディになっている。100点のメロディ。文句なし。

結論。

やはり前回、前前前世の時に野田洋次郎は天才!と感じたけど、間違いではないと再確認できた。メロディの展開、変化のさせ方、リズムの動き、躍動、どれを取っても、今一番エッジがあると思う。妥協しない意思がフレーズから伝わってくる。それをカバーした上白石萌音の歌声も素晴らしく透明感があり、久々に何かワクワクしている。何かこの辺から違う流れが生まれてくるんじゃないか?と思わせる雰囲気。。。

宇多田ヒカルが復帰して全米3位とか騒がれて、何かJ-Popが変わるとか言われているようだけど、僕は違うと思う。あれの内容は洋楽そのもので宇多田ヒカルにしか出来ない音楽。他の誰も真似できないな!と思わせる素晴らしい内容だった。

で何が言いたいかというと、J-Popの変化は映画「君の名は。」がもたらしてくれるんじゃないか?と。映画のヒットとともに音楽も注目され、広がり、野田洋次郎という才能がメロディに変化を与え、時代を変えていく。そんな期待感がある。キレがあってトゲトゲしく緩のみのないメロディを書ける才能に惚れてしまったよ。。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?