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桜の木になろう

2011.2.16にリリースされたAKB48の20thシングル

作曲:横健介  作詞:秋元康  編曲:野中“まさ”雄一

初週売上94.2万枚

オリコン週間ランキング1位は「RIVER 」から7作連続。シングルの初週90万枚突破は、宇多田ヒカルの「Addicted To You」で99年11月22日付に106万8000枚を記録して以来11年3カ月ぶり。歴代でも6位にランクインする記録で、女性アーティストでは安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」(97年2月発売)の82万8000枚を上回り、宇多田に次いで歴代2位となった.

センターは前田敦子。

MVはこちら

アレンジはピアノの4つ打ちを中心とした王道な方向。


Key of G  BPM= 80  キーレンジ G-B   トータルタイム 5:31

構成はIntro-A-A'-B-C ここまでで 2:01

A,A'は| IV△7 | IIIm7 | IIm7-V | I-IIm7-IIIm7 | IV△7 | IIIm7 | IIm7-IV/V | I |

メロディはストレートにIVに対して9thの音から入っている。よくあるパターンだけど、大好物な入り方。4小節パターンだけど、その中に2小節パターンが入っている感じ。春の柔らかいイメージがうまく表現されている。


Bは| VIm7 | IIm7 | V-IV/VI-V/VII | Isus4-I-Iadd9-V/VII | VIm7 | II7 | Vsus4-V | VI/V-V7 | IV-V |

メロディはアウフタクトでVImに対して3rdの音から入っている。マイナーに転換して切なさを深めている4小節パターン。特にどうってことはないけど普遍的なメロディ。サビ前1小節のフィルは美味しい。この1小節フィルはよくあるパターンだけど、運用は結構難しい。必然性がないと使いにくい。


Cは| IV△7-V | IIIm7-VIm7 | IIm7-III7 | VIm7-I9(13)-I9 | IV△7-V | III7-VIm7 | IIm7 | IV/V-V7 | Isus4 | I |

メロディはIVに対して5thからストレートに入っている。(サビ前のフィルは別物と考えて)ここも特別目新しさはないけど、普遍的で切ないメロディ。III7の使い方なども王道。最後は跳躍させて綺麗な終わり方。

全体的には特に何かが際立っているわけではないけど、王道感があって、切ないメロディ。音の横の流れ、縦の配置、サビに向かっての高低感、どれも上手くいっている。基本的にアップテンポの曲が大半なので、たまにこういう切ない曲は効果的。歌い上げのバラードより、こういうコンパクトな優しいバラードがグループにも合っているね。他のバラードも少しあたってみよう。。。


YouTubeのグローバルチャートで何とピコ太郎が首位ですワ・・・

ま、あれが音楽かと言われるとなかなか微妙。でも何だろうヒントは詰まっている気がする。それから個人的には宇多田ヒカルがSpotify等でストリーミングされていたらどうなっていただろうな〜と。意外と面白いことになっていたんじゃないかな?とか考えるわけです。今回の宇多田ヒカルの戦略は小出しにしている感じ。もっとYouTubeとかでガンガンオープンにしたらもっと売れていたかもしれない。宇多田のCDを買っている層はある程度中年の固定ファン。若い層は今回もしかしたら宇多田の作品にあまりアクセスできていないかもしれない。宇多田レベルで4,50万枚のセールスに何か満足感あるとも思えないので、何か次の一手を打ってくるのか?それともこのままクローズなままの戦略なのか???もったいない。。。


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