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【しまね女子ブログ】 さくらいみかvol.1

東京近郊から島根へ行く交通手段のひとつに「寝台列車」という手段がある。日本で唯一定期運行されてる寝台特急なので、こんな移動方法をいつでも選べる地域はなかなかない!
『サンライズ出雲』は夜22時すぎ、東京駅や横浜駅の東海道線ホームにやってくる。

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私は以前、仕事終わりに停車中のこの列車を見かけることが多く、「これに乗ったらすぐにくつろげて、好きなもの食べて酒を飲んでそのまま眠れて、更に気がついたら帰省が完了してるなんて最高すぎる! いつか仕事帰りにこれで帰省してやる!」と度々思っていた。

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まず、乗ると決めたらまずチケ取り争奪戦を乗り越える必要がある。
「なにを大げさな……」と思われるかもしれないが、いやいや! ここ数年、私はそうしないとチケットを確保できなかったのだ。(2020年現在はコロナ禍でどうなっているかよく分からないが。)

乗車の1か月前ちょうどの日の朝10時よりなるべく早い時間に『みどりの窓口』の先頭に並ぶ。もし10時発売のチケット狙いの人がすでに前にいたら、作戦を変えよう。可能であれば日を改めるか、人が少なそうな駅に移動して並び直す。

駅員さんに「サンライズ狙いです!!」と希望の席情報を伝える。すると戦闘態勢に入ってくれる。確保が上手い駅員さんが出てきてくれたりすることもある。

しばらく待ち、10時ちょっと前になると窓口周辺に時報が鳴り響く。

「ピッ、ピッ、ピッ、ピーーーーーー(発売の10時ーーーー!!!!)」

その瞬間から駅員さんが、なにやらピポパポ……と席(もしくは部屋)を確保するための操作を開始! あまりの手早さに感心しつつしばらく眺めてると、

「取れました!!!」の声が!

やった~~~~ 勝ち取った!!! 乗れる!!!!!!!!

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お礼を言いつつ、脳内では駅員さんにグワシッッと握手を求める勢いだ。

そんなちょっとしたドラマ(というほどでもない)が繰り広げられた末に乗車の権利が与えられるのだが、いざ乗るとそれはもう楽しい。

なので、その楽しみポイントを勝手にランキング形式にしてお伝えしよう!


第3位「駅のホームに行くだけですぐに部屋!」

『サンライズ出雲』に乗ると、ついさっきまで普通の在来線のホームに居たはずなのに、すぐに部屋が現れる。

すごくないか。


さっきまでホームだったのに……

急激に!!!


部屋!!!!!

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(写真を撮る前にうっかりシーツに飲み物を置いたので濡れてしまった……)

飲んだあとなど帰るのが最高にだるい時でも、駅に行ってホームに行くだけで部屋が待っててくれる。

なんだそれ。楽すぎる……!!

すぐに備え付けの寝間着を着てゴロゴロしよう。

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(肩から下に着てるのが貸し出される寝間着です)


第2位「シャワーがアトラクションっぽい!」

『サンライズ出雲』では、テレカみたいなシャワーカードを買うと「6分間シャワーを浴びることができる権利」が手に入る。特に夏場は早めに売り切れるし結構並ぶので、急いで買った方がいい。

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シャワー室に入っていざシャワー! そこでまず目に入るのがカウントダウン用のデジタルパネルだ。これがお湯が止まるまでの秒を刻んでくる。

カウントダウンされつつシャワーを浴びる体験が新鮮で、なんだかゲームっぽくてニヤニヤしてしまう。(とか思って興奮してたが、時間制限のシャワーって海の家とかにも普通にあるんだった。行かなすぎてすっかり忘れてたが……)

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押しボタンでお湯が出るというのも珍しくて楽しい。
6分でどの程度のことができるのか想像つかなかったが、ひと通り問題なく洗えて、最後に余裕を持ってゆっくりする時間も取れた。

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浴び終わって浴室を出たら『洗浄ボタン』を押す。「ジャーーーーー……」と洗い流すような音がして、これで終わりかと思いきや「シュワッッッ!!!!!!!」と突然強めの空気の圧が。なんだこの後処理! 一連のあれこれがちょっとSFっぽい。


第1位「お酒とツマミを買い込めば居酒屋気分 !!」

乗車前に電車の中で飲食するものを買い込む。気分は遠足のおやつの買い出しだ。私の場合はビール2本とチーズやサラミ。

もし足りなくなったら途中で補充できないしなー……とびびって、ちょっと多めに買って降りるまでに食べきれなかったり。

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車窓から景色を眺めつつのんびり一杯……かと思いきや、実際都会を過ぎると真っ暗なのでそんなに何も見えない。だが、思ってもないものがたまに現れるのが地味に楽しい。

外が真っ暗なので油断してたら、まだ人がいる明るい駅のホームを通過してうっかりくつろぎ姿が丸見えになったり、終電後の薄暗い駅のホームがたまに現れたり。

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(終電過ぎた静岡駅を通過したとき。見えにくいが、誰も乗ってない新幹線が見えてる)


乗車に不慣れな頃、本やDVDを車内に持ち込もうとしたこともあったが、そんなのは家でもどこでもできるじゃないか! そう気付いて、最近では外を見つつダラダラ飲食するようになった。

そんな感じでひとり居酒屋気分(いや、どちらかというと家飲み寄りか)を味わって、眠くなったら寝る。気が付いたら朝になっててもう島根だなんて、移動手段として最高すぎる!


私の場合はこんなランキングになったが、ケーキのドカ食いでもジグソーパズルでも、人それぞれ自分に合った楽しみ方があるだろう。
短時間の飛行機とはまったく違うこの贅沢な移動手段は、単なる「移動」じゃなく「娯楽」の一種だと思う。

あ、あとチケ取りの苦労を大掛かりに説明したが、どうやらネット予約もできるようになってたらしい。いつの間に!!?!?
並ぶのもイベント性があって楽しかったが、次に乗るときには自宅でサクッと予約してみよう。



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担当者プロフィール

プロフィール_差し替え分

松江市出身。東京在住。職業はプログラマーとWEBライター。
読み物サイト「デイリーポータルZ」などで執筆しており、山陰ネタの記事もたまに書いています。
あとは勝手に島根ガイド本を作ったり、編み物などの創作活動もしています。
首都圏の会社に属しながら松江に住む遠距離リモート社員を2012年から数年間していました。

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