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#2 将来への航海

将来って果たして望んだとおりになるのだろうか。
深夜になると自分の未来について考えてしまう。自分がやりたいことって本当は何なのだろうか。

僕は元々パイロット志望だったから航空系のサークルに入ったが、関われば関わるほど本当にやりたかったのはパイロットだったのかという自問自答の日々が続く。
もし採用されたとして(ないと思うが)、給料は高いのかもしれないが毎年の試験や検査に耐えられるのか?上空に行けば自動操縦によって操縦と言うより機器の操作と言われる仕事が大半を占める。それを30年、40年とやろうと思い続けられるのか?
本当にやりたかったのは操縦全般じゃなかったのか?それなら趣味ベースでサークルで知った動滑でやれるではないか。将来の夢に近づこうとしたら結果的に夢を知らない間に通過して破壊してしまった。

あれ?僕の夢って何だったのだろう。僕はどうなりたいのだろう。さっぱりわからなくなってしまった。
思い返せば職業は手段でしかないのにそれが目的になってしまっていたのだ。よく幼稚園や小学校で「将来の夢」で職業を答えさせられるが本当にそれは意味があったのだろうか。やりたいことを職業にできればいいことだが、飽きてしまったとき確実につらくなる。やりたい本質、例えば人を幸せにしたい、というものであればまだよかったのに。

結局自分がやりたかったことがわからなくなってしまった。

サークルもそうだ。自分の望んだものと周りが考えている将来は確実に違う。入部理由がそのサークルに入るではなく、「○○をやりたい」の場合、組織自体に対して好き・楽しいと思えないし思う要素もないと思う人もいるだろう。でも僕はそれをもったいないと感じてしまう。僕は今の所属先があまり好きではないまま終わるぐらいなら、楽しいって感じられるように組織をかえられたら楽しく生きられて幸せだと思う。だからこそトップを目指して今よりマシな状況に変えられるように頑張ってきた。
でも様々なバックグラウンドを持つ沢山の人の中で組織を引っ張っていくのは難しい。皆そういう人たちにすれば誰かに幸せを与えられるくらいなら、自分で藻掻き苦しんででも手に入れたいのにそれすら認めず勝手にやってしまうのだろうか。生産性がないとか言ってしまうときが来るのだろうか。知らぬ間に人の心を傷つけてしまうかもしれない。だからと言ってこのまま思考を停止して現状維持するのも違うと思ってしまう。

僕が本当にやりたかったのは皆にせっかくだからサークルという組織自体のことも好きになってもらうことのはずだ。それは僕のエゴでしかない。でも自分の所属先を愛せないようでは組織として最低限の活動しか行われず、より良くしようと発展することはないと思う。発展がないということは社会のレースから取り残される実質的に後退である。僕はそうなってほしくないし、折角入ったのなら入部してよかったと思って卒業してほしい。

どうすれば好きになってもらえるのだろう。どうなったらその組織が好きと言えるのだろう。
システムを変えても恐らく解決しないだろう(問題があるなら変更するに越したことはないが)。ある記事に個々が尊重され、やりがいを感じることが出来れば好きになってくれる可能性が高まると書かれていた。(Learning Designment)

キーになるのは仲間なのだ。先輩や同期、後輩と関わっていく中で自分のやりがいを見つけられる環境をトップは整備していく必要がある。また、部のためと言って部員の意見が蔑ろにされがちだ。部員一人ひとりがどういう組織であってほしいかに目を向けることは運営をするうえで重要である。不満なところを改善できれば幸福度もあがり好循環となる。
多少の不満があって辞めようと思う人であっても仲間がいるという理由で退部を踏みとどまる人も多い。僕自身もそのように引き止められるぐらい信用されるような人になりたいと強く思う。

結局、将来を決めるのは仲間との対話しかないのだと思い知らされた。ひとつずつ、一歩ずつ仲間とどうするのか話し合う機会を設けることが大事なのである。将に来らんとする時はその結果やってくるものでしかなく、自分の手で手繰り寄せることはできないのだ。

まぁ、なんだかんだ私も人と関わるのが好きなんだと思う。
これからも人の笑顔を見るために働くのだろう。


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