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藤坂環
2022年7月21日 09:19
数年前、義理の叔父が亡くなった。 まだ60代だった。 職場を定年退職し、これから老後を楽しもうという矢先に罹った血液の病気が、驚くようなスピードで悪化し、叔父の命を奪った。 喪主を務めた叔母は、悲しみに打ちひしがれながらも、気丈に弔問客の対応をしていた。 葬儀会場で、私は従妹と二人、通夜の受付を任されていた。 私の地元では、通夜は、最近こそ、葬式当日に仕事を休めない人が出席する、とい