シェア
数年前、義理の叔父が亡くなった。 まだ60代だった。 職場を定年退職し、これから老後を楽しもうという矢先に罹った血液の病気が、驚くようなスピードで悪化し、叔父の命を奪った。 喪主を務めた叔母は、悲しみに打ちひしがれながらも、気丈に弔問客の対応をしていた。 葬儀会場で、私は従妹と二人、通夜の受付を任されていた。 私の地元では、通夜は、最近こそ、葬式当日に仕事を休めない人が出席する、というケースも増えてはきたが、基本的には近親者のみが参列する。 それでも、叔父の親
色気のある悪党が好きです。 ただ目つき顔つき性格口ぶりが悪いだけとか、ただただ粗暴なだけとか、頭の悪さを暴力だけでカバーしようとするとか、そういう下品な馬鹿はお呼びでない。 いつもどこか冷静で、笑っているときでもどこか酷薄で、蜜のように甘く、毒針のように鋭く、己の才覚一つで欲しいものをすべて手に入れていく、底の知れない悪党が好きなんです。 あくまでも、作品のキャラクターとしてということですよ。 現実の犯罪者はダメ。 現実でそんな人間に目をつけられたら、人生棒に振
先日、小学生の姪から、興味深い話を聞いた。 姪のクラスの女子同士で、名前に「子」をつけて呼ぶ、ということが流行っているのだそうだ。 例を挙げて説明すると、クラスに堀北真希と指原莉乃がいた場合、彼女たちは「まきこちゃん」「りのこちゃん」と呼ばれる、というようなことらしい。 いろいろ詳しく話を聞いてみたところ、姪のクラスの女子には、本名に「子」のつく名前の子は一人も居らず、姪も含めて3人だけが3文字の名前、それ以外は皆2文字の名前なのだそうで、2文字の名前の女子同士で