いびつな移民政策のゴール

2023年4月14日。入管法改悪反対のシットイン初日(@議員会館前 移住連主催)。
恐れ多くも、スピーチをすることになってしまった(;'∀')
恥ずかしいが、記録として残すことにした。こんな風に考えていたのだな、と忘れないように。

私は10年ぐらい前から、日本にやってきた外国人がどんなふうに暮らしているのか、興味をもって細々と取材しています。

牛久の入管収容施設にも連れて行ってもらい、収容されている人と面会しました。

驚いたのは、リーマンショックでリストラされた人たちが収容されていたことでした。

それまで工場で働いていたのにリストラされてビザを更新してもらえず、在留資格がなくなりました。

裁判をしても負けて、収容されてしまいます。

日本で結婚して子どもを持っても、家族とは認められません。その方はフィリピン人の男性で、ほかの家族には在留資格があります。お父さんだけ収容され、強制送還されるかもしれないのです。

もう一人。ペルー人の男性がいます。10代前半で日本にやってきて、学校に行かずずっと工場で働いていました。リーマンショックでリストラされたのでしょう、おそらく生活苦から犯罪に手を染めて在留資格を失ってしまいます。

その人はフィリピン人の妻子がいました。日本にいたくて入管施設に収容されてもがまんしてきたけど、もう限界。でも、ペルーには親せきも家族もいないから、妻の故郷であるフィリピンへ行くと言っていました。

フィリピンは妻の故郷だし、ペルーより住みやすいと感じたのかもしれません。でも、子どもの頃から日本に住んで、ずっと働いてきたのに、犯罪を犯したからといって日本に住めなくなってしまう。犯罪がいいとは言えません。でも、リストラされて生活が苦しくなれば、犯罪に走る人は出てきます。そういう人を追い出してしまうんです。

いびつな移民政策のゴール、あがりが入管収容施設、あるいは国外退去です。

不況でリストラされたら在留資格を失って、入管収容施設へ収容されてしまう。これが日本です。

日本では、非正規滞在者の人権はゼロです。まったくありません。

今回入管法が改悪されたら、ただでさえ人権の「じ」の字もないのに、ゼロがマイナス1000にもマイナス10000にもマイナス無限大にもなってしまいます。

人を人とも思わない悪法です。

こんな法律、絶対通してはいけません。

みんなでがんばって、止めましょう!

廃案にしましょう!


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