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WordCampOgijima2020×瀬戸内通信社

先日、WordCampOgijimaで初めてイベントに登壇した。内容としてはウェブメディア「瀬戸内通信社」編集長としてメディアの紹介、有人離島専門メディア「ritokei(リトケイ)」統括編集長・鯨本さんとの対談でした。登壇にあたり、これまで抽象的に頭の中にあったことを言語化出来たり、気づきがあったのでそこをメインに整理してみる。

2019年、ライターと名乗り始めた

ライティングを仕事として受け始めたのは2019年。点と点を重ねるように近しい方々からお声がけいただいた仕事からスタートし、自分で取材を始めるために名刺を作り、ライターと名乗り、書く。当時は「この子、ライターなのよ」と紹介されるとき、不安な気持ちでその場にいたのをよく覚えている。

2020年、チャレンジングイヤー

ライターとしての1年目はスタートする、やる、というチャレンジだった。2年目の2020年はやったことのないことをやり続けることに。これまでの仕事とは違うタイプの仕事をできるだけ引き受け、「書きたいです」「書けます」と積極的に言うようになった。それを後押ししてくれたのが2020年4月にスタートした「瀬戸内通信社」の存在だったと思う。今回の登壇も、人前で話すのは苦手だけどおもしろそう!とやってみた(やってよかった)。未知数な仕事も「自分にはチャレンジングなのですが、(それでも良ければ)やりたいです!」と引き受けた。その中で今おもしろいなあ…と思うタイプのお仕事や苦手なタイプのお仕事も見えてきた。3年目は飛躍したい…!

瀬戸内通信社に、明確なビジョンはなかった

瀬戸内通信社は、瀬戸内を軸に自分が好きな読み物が集まるようなサイトをつくりたい、というシンプルな思いからスタートした。こういうのがあったらいいよね、という雑談から「作ってみたら?」という一言で、人の手を借りながら作ってみることに。ステイトメントには「瀬戸内の日常を紡ぐローカルウェブメディア」とシンプルな記載で殆ど説明していないのは、運営しながら定まっていくだろうと考えていたから。というのは後付けかもしれない。ただ、当時コロナ禍で日常が激変したように、世界は何の前触れもなく、突然変わるんだという衝撃は大きく、だからこそ普遍的なビジョンを掲げるというよりは、ゆるやかに、感じるままに変化していけばいい、そう思っていたのは確か。また、明言しない方がいいと無意識レベルで思っていて、読み手への余白を大事にしたかったのもある。

インタビュー記事に込めていた思いに気づく

イベント登壇にあたり、「なぜ私はこの人にインタビューをして、この記事を書いたのか」と日常的に振り返り、常に頭の中に置きながら日々人と会話する時間が増えた。瀬戸内通信社で対象を決めるときはシンプルな「興味」が大きく、「こういう記事を書くために聞く」というインタビューはない。話を聞く中で幅広く様々な話が登場し、その中の一部を、私が震えた部分をメインに抜き出して形にしている。いつも記事ができると、「こうなったのか」という気持ちが少なからずある。

「なぜこの部分を切り取ってこのような記事にしたのか」と考える中で見えてきたのは、「多様な人が、ありのまま心地良く暮らせる世界がいい」という思いだった。書いているときは無心だったので、これは自分にとってかなりの大発見だった。

ちなみに、インタビュー以外の記事は毎回明確な意図があるものの、記事の中でその意図に触れていたり、あえて触れていなかったりもする。それは押し付けるようなものではなく、そっと瀬戸内通信社としてのオピニオンを滲ませたかったから。具体的には登壇の中で話しているのでこちらの動画を見ていただけましたら!

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ycc_aaさんが書いてくださったグラレポ!かわいい~◎

余談:ウェブは、直せる。もっと気軽に出していい

瀬戸内通信社をスタートしたときは、未知数過ぎるWordPressに???がいっぱいで知人に相談したりググったりTwitterで教えて頂いたり…。完成形100%よりも、粗削りでもスピード感持って出すべき情報(当時まだ出ていなかった高松テイクアウトまとめ)があったのでとにかく公開し、後からめちゃ直した。もちろん完璧な世界観を持って完成形を世に出すことは大事なんだけど、情報の鮮度やニーズへのマッチ、その時の温度や熱量を考慮して粗削りでもとにかく出してしまうのが大事な時もある。(ただし、ファクトチェック等留意すべきことはありますが…。このnoteは個人noteではありますが固有名詞とベストなリンク先の確認に意外と時間がかかっています)

終わりに

数年前、自分が参加したイベントでメンターをされていた額賀順子さんが声をかけてくださり、このイベントに参加する機会を頂きました。ご縁というのは細々と、うれしく続いていくものなんだなあ…。(額賀さん、ありがとうございました!)額賀さんは、男木島図書館の運営もされています。

リトケイは10年の歴史を持つウェブメディア!フリーペーパーでも展開しています。対談の中で10年前スタート時の規模からこれまでの変容までお聞きできて興味深かった…。鯨本さんのTEDでのお話もとても素敵です。

WordCamp Ogijima2020はWordPressを使っている人、これから使ってみたい人、男木島にちなんだ島暮らしについて、と幅広い人に向けたイベントでした。オンラインで開催された各コンテンツはアーカイブされています。下記は一部。(一覧ページ的なものをみつけたら貼ります!)

もっと気軽に発信するためには、知っておいた方がいいこともある。「わからないことが不明」という状態が一番不安だと思うので、手始めにリスクや簡単なHow toを知れれば、「これがわかっていれば大丈夫かも」という安心材料になるのではないでしょうか。WCOgijimaは柔らかく背中を押してくれるイベントでした◎


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