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夏に始める

毎年夏休みが来ると何か新しいことを始めたくなる。(*アメリカ東で教師をしています)

これまでも色々とやってきている。夏以降続いたものもあれば、それっきりのものもある。
ピアノ、編み物、ビーズアクセサリー、ミシン、ジョギング、ピラティス、などなど。

去年は韓国語と古生物学の授業をオンラインで受講した。
今年は何にしようか、と考えていたが、夏休みが始まる前に生徒たちがタブレットを使い上手に絵を描いているのを見て、何かデザイン系をやりたいなと思っていた。

というのは6月末に日本に帰国の前に、The ALFEEのライブで出会う方々に”お渡し物”と言われるいわゆる自己紹介やHelloを兼ねたプレゼントをしているファンの方が多いというのを知り、お土産用にステッカーを作ったからだ。
シマリスの絵柄を使いたかったのだが、なんせ自分では描けないので、フリーの素材をアプリで加工し、CANVAでデザインした。そのデザインもCANVAで無料で使えるパーツやデザインを使ってやったのだ。

こんなの
50周年記念!

これを作っている時に、あーー自分で描けたら楽しいだろうなぁ、と思っていた。パーツを組み合わせるのはそれはそれで楽しいが、自分で描けたらもっと良い。

そして日本でのこと。
母とたくさんの時間を過ごせたのだが、暑い中そう頻繁に出かけるわけにもいかず、自然と家でゴロゴロしている時間が生まれる。
ビデオを見たりウクレレを弾いたり、テレビを見たり、そんな時間を過ごしている母を見て、もう一度絵を描けばいいのになぁと思っていた。
母は高校時代に美術部だったし、美術館巡りも大好きなので、また何かとっかかりがあれば絵を始めるのではないかなと感じていた。
帰り際にそれとなーく ”またスケッチとかしたら?” と聞いてみると、”お父さんがそんなことして何になるの?って嫌味を言うと思う”  とやや消極的な返事をした。

3日前に私はようやく鉛筆のデッサン練習を始めた。
その前に3日間、Youtubeの柴崎先生の動画を片っ端から見てプロの方はどうやって絵を描いているのかを勉強した。柴崎先生の声を聴いているだけでリラックス出来る、そして自分でもやれるような錯覚が起きる(笑)。

最初は鉛筆でリンゴやナシ。調子に乗って人物も描いてみたが全然上手く行かない。描いてみようか、と模写した高見沢さんは完全にスネ夫だった。

二日目(昨日)は人物と動物を。Sinead  O 'Connerの訃報を聞き、彼女を描いてみた。

そして夜、母とビデオ電話で話している時に ”私、スケッチ始めたよ!” と描いたものをパラパラと見せてみた。
”お母さんも100均でスケッチブックと色鉛筆買ってきなよ”
*そう言わないと私の母はプロが使うような道具を買ってきてしまいます(笑)

私が超ど初心者なりにもなんとか形になっている絵を描いているのを見て、母もやってみようという気になったのがわかる。

”今日買い物のついでに100均に行ってきなよ”

そう言って電話を切った。

3日目にしてやっぱり色がつけたくなりマイケルズというホビー用品の店で一番安い水彩色鉛筆を買った。$5のクーポンがあったので99セントだった。

母に100均で買いなよ、と念を押した私が初めて買った絵の道具も100円ほどだった。

24色ある!ヒャッホー!塗り放題!

家に辿り着き、色鉛筆はあるものの筆が無いのに気がついてどうしようかと考えたが、メイク道具からちょうどいい感じのブラシを持ってきて間に合わせた。
最初に色を使って描きたかったのは大好きなこの人。
似てるような似てないような、自分ではよくわからない。
どこを直したらもっと似るのかもわからない。

でも柴崎先生が教えていた通り、顔には血の色を、赤を乗せてグラデーションをつける。

どうなのかな、ようわからんけど一番最初のスネ夫よりは格段良いと思う笑


夕方母からメッセージが入っていた。

ちゃんと100均でスケッチブックと色鉛筆を買ったという報告だった。


シマフィー



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