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9月11日の私

9月11日

毎年色々な想いが頭をめぐる日です。生徒たちが生まれるずっと前の話なので、映像で見て・人に聞いていても、彼らにとっては”歴史の中の1日”です。(*アメリカの私立校で教師をしています)

でも身近にはたくさん20年前のあの日に人生が変わった人たちがいます。

我が校のセキュリティのおじさん達、いつもわいわいと仲良くさせていただいているおじさん達ですが、みなさんかつては消防士や警察官のおじさんです。リタイヤされた後、もしくは前職を辞めた後に我が校にセキュリティとして就職されているのですが、私のよく知る3人ともが20年前のあの日にマンハッタンの現場へ出向き人命救助にあたった方でした。

5年ほど前の全校集会でそれぞれの経験とそれから15年の苦しみを語ってくれたのですが、彼らの誰もが 私たちと遺族の悲しみとトラウマは死ぬまで続く と話されました。彼らはもう何年も我が校で働いていたのに、5年前にやっと人前で経験談を話せるまで心が落ち着いたとも言っていました。3人とも心身と健康障害が残り、警察や消防では働けなくなったおじさんです。

2001年当時、私がニュースを知ったのは中国のアパートです。夜、テレビもつけていなかった時間に隣人のおじさんおばさん達がドアをドンドンと叩き知らせてくれました。私がアメリカから来ているのを知っていた彼らは、私の家族が・友人がマンハッタンにいるのではないか、と心配して夜遅くに 早くテレビをつけて! と大声で知らせてくれたのです。

悲しいことに世の中の状況はあれから改善したとは思えません、むしろ悪化しているような気がします。

各地でメモリアルのイベントや黙祷の時間がある今日でしたが、世の中の理不尽で命を亡くされた人たちに近しい人たちも、話を聞くだけの私たちも、しっかりと平和の意味を考え、自分なりの正しい行動を日々行うことを胸に、また一年を過ごすことになります。

小さな日々の平和に感謝をする毎日ですが、大げさでなく、世界平和を各人が望み・動けば、今よりも明日はずっと素晴らしい世界になると信じています。

シマフィー 

今日聴きたいアルフィーさん(アルフィーさんは公式チャンネルがないのでファンの方がアップしている映像です。いいな〜と思ったら是非合法なCD,サブスクなどで聴いてみてください)。

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