見出し画像

プレゼントはそこらへんで拾ったものと大きな愛

”シマ先生、プレゼントが届いていますよ”

放課後のバスケットボールの試合を見ていた時に同僚にそう言われ、”はいどうぞ”と差し出された瓶の中にはいろんなものが詰まっていた。(*アメリカ東の私立高校で教師をしています)

目線の高さで左右に振ってみるとカラカラと音がした。

どんぐり、松ぼっくり、松葉、杉の葉、苔、小石・・・そんな小さなものが小さな瓶に詰まっている。ゆっくりと蓋をひねって開けてみるとちょっとカビ臭いような土臭いような、なんとも自然いっぱいな匂いがした。

美術の時間か、放課後のクラブか、そんな場で作ってくれたのだろう。
そこらへんで拾ったものばかりだけれど、彼なりのこだわりがあったのかな。

Itoshi teruとGoogle翻訳で出てきたのだな笑

無造作に結んだヒモに通されたカードには

”愛してる シマセンセイ Itoshi Teru" とあった。

確かに 愛し は いとし とも読めるので間違ってはいないけれど、このプレゼントをくれた9年生のエムくんは毎日毎日 ”シマーーーー アイシテルーー” と叫んでいるのに、なんの疑問も抱かずに間違った イトシテル を書いてしまったのだろうか笑。
そこらへんの適当さがまた可愛らしい。

受け取った時にはちゃんと見ていなかったのだが、家に帰って紐を解こうとしたときに裏面にもメッセージがあったのに気づいた。


これはwww

You love the ALFIE    I love you

なんとも悲しいようなおかしいような切ないようなメッセージ笑

実は私の生徒達は先生が大好きなThe ALFEEのことを知っている。
1時間目が始まるまで、最近は新曲の Circle of Seasons にのって踊ったりエアギターで楽しんだりもしている。
私のデスクトップはアルフィーさんなので、スクリーンに大写しになるたびにヒューヒューと口笛を吹いたりもする。

だのに彼らの間では The ALFEEさんは  Tamahome-san(タマホームさん)と呼ばれており、その都度 ”The ALFEEね!!!” と訂正するのだが、もう何ヶ月もTamahome-sanとして人気者なのだ。

まぁ理由は、ずっと前にアルフィーがタマホームのCMをしていた時に、私が彼らについその映像を見せてしまい、それ以来彼らはタマホームのCMがお気に入りになってしまったからだ。まさかこんなことになるとは想像もつかず、いまだにアルフィーさんがあだ名で呼ばれていることに罪悪感を感じると共に、”もう直らないだろう”と諦めの気持ちもある。

実は先日アルフィーさんのラジオで私の教えるという葛藤について書いた投稿が読まれ、桜井さんが ”アメリカに我々の音楽が届いているでしょうか?” と言ってくれたのをきっかけに、昨日は生徒達を休み時間に集めてこう宣言したのだ。

”みんな、Tamahome-sanは本当はThe ALFEE っているバンドなんよ。みんなちゃんと覚えてね、先生はアルフィーが大好きなんよ”

生徒達は OKOK、簡単簡単!まかしとけ!とわかったようなフリだったが、あんまりわかってないようだった・・・

だけど、エムくんは、私の大好きな高見沢さんが The ALFEEだと覚えててくれた!ちょっとスペルが違うけど、いいよね、ほぼ一緒だからOK!

苔とどんぐりのプレゼントも嬉しかったけど、私に笑顔をくれたのは彼が私を喜ばせようと一生懸命書いてくれたメッセージだった。
ちなみに線がガタガタなのは、右腕を骨折していてギプスをつけているからです笑。

シマフィー

原因となったCM ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?