マガジンのカバー画像

教師シマリス

108
学校の授業、教育系のアレコレ、楽しく学ぶ工夫、そんなことを書いた記事をまとめました。 現在アメリカの私立高校で歴史と科学などを教えていますが、それ以前は日米を含め6カ国で英語・コ…
運営しているクリエイター

#アルフィー

君が留学決める前に言っておきたい:関白宣言

君が留学 決める前に 言っておきたいことがある かなりきびしい話もするが シマリスの本音を聴いておけ 英語ばかりを 学んではいけない 英語だけ出来ても 何にもならない 読書の時間作れ 歴史・数学・美術史 どれも全部やれ 日本語でいいから 忘れてくれるな 国語の読解も出来ない生徒は 英語で読解、分析、論文、何にも出来ないってことを 発音よくても、教養不足で 落第ってこともあるから 英語以外も今のうちから 黙ってたくさん勉強してこい 今時の若い人、さだまさしさんの ”関白宣言”

アルフィーの軌跡から学ぶ、みんなに教えたい豊かな人生のヒント

The ALFEEの高見沢さんが単独で20年以上続けている(すごいな)ラジオ番組”ロックばん”のRoots of Takamiyはご自身とアルフィーの軌跡を振り返るというコーナー。 へーそうだったんだー!と何となく聞いていることが多いけれど高見沢さんの言葉には色んな学びが詰まっている(贔屓目とかではなくw)。 今回のRoots of Takamiyでは、ご本人は意図していないだろうけれど(そういうことが高見沢さんには多々ある)、年齢・性別・国籍など関係なく、人類全ての人生を

良いこと掲示板

そろそろ2学期も終わりに近づき、生徒たちは出してなかった宿題をなんとか終わらせようと頑張ったり、テストの成績にがっくりしたり、さらには今学期の成績が芳しくないですよとか遅刻が多いですよとか宿題が出されてませんよ、などのメールが校長先生から親に行ったりして、ちょっとアンハッピーな日が多くなる。(*アメリカ東で教師をしています) おまけに外は氷点下だし、先週積もった雪はまだ溶けてないし、マスクは鬱陶しいし、教室の窓も開けなくてはいけないので中にいてもジャケット脱げないし、と全然

子供のいない私の子供

その5人は2019年の6月に卒業した。 12年生の1年間、私のサポートクラス(留学生用の学習・英語サポート)で毎日45分、一緒に過ごした時間は彼らにとっても私にとっても楽しいもので午後のその時間がくるのを皆心待ちにしていた。 みなバラバラな国から来ているーーそれでもすぐに意気投合して兄弟の様に過ごした。 授業が終わっても、私の教室に放課後集まっては宿題をしながらおやつを食べ、時には下級生の面倒を見、5時になると帰り支度をする私に“一緒に校内のカフェで夕飯を食べよう”と懇願

教育者・指導者(それ以外のみんなも)必見!:アルフィーキッチンを教育者の視点から解く

お腹が痛くなるほど笑うので、何度も見たくなるのですが、何度も見るうちにThe ALFEEの3人のコミュニケーションや行動が、教育現場での理想の姿だなぁ、と長年学校の先生をしている私は思うのです。 (*アメリカで教師をしています) *2023年6月に再編集・加筆しています。 The ALFEEというバンドをご存知の人は多いと思いますが、その3人がかわいくて、面白くて、中毒性の高い料理番組をしていることを知る人は(一般の方は)少ないのではないでしょうか? 毎年の夏のイベントで

"Teach Your Children":次の世代に与えてあげられるのは夢しかない

時々授業で音楽を使うことがあります。 聴きながら自由に作文をしてもらうこともあるし、きちんと歌詞を聴きながら分析したり、歴史背景を学んだり、解釈の討論をすることもあります。 パンデミックや大統領選で揺れに揺れていた10月に生徒と一緒に聴いたのはこの曲でした。そして今日は真珠湾攻撃の日です(12月7日)。 Teach Your Children クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)の歌う寂しげながら希望に溢れた1970年に発売された名曲です。 意訳ですが

英作文上達のコツ:削る削るツイッター

ひと月ほど前からツイッターを始めました。春先にThe ALFEE にハマりにハマって自分の大好きな気持ちを吐き出したいという一方通行のコミュニケーションのためです。それまではツイッターは何が面白いのかな、と不思議でした。でも自分がやってみるとなかなかいいトレーニングになるな、とわかってきました。 時数が制限されている(140文字)ため思った通りに書いてしまうと書ききれないんです。2回に分ければいいやん、と思うかもしれませんが、そこは意地でも削って削って140文字に押さえます

楽しく学ぶ:Integrated Learningのススメ

日本語では統合学習と訳されていましたが、ググって出てきた記事は外国語教育(内容を学ぶ過程で英語も学ぶなど)の方法としてのものが多かったように思います。 Integration 自体は教育の場ではいろんな解釈があり、スキル(書く、読む、聞くなど)や学習方法(体験する、考える、絵にしてみる、など)の “統合”も推奨されています。 ここでは多分野・教科のIntegration を基本に記事を進めます。 簡潔に言うとIntegrated study/learning/curric

大人になっても楽しく学ぶ!

別に学校で学ばなくてもいいのです。何でも自分の興味あることに関連づけてそこから楽しく学ぶ、そしてそこからさらに興味の範囲が広がっていく、そうやって知識と知識をつなげていきましょう。どんな知識でも、どんな経験でも、どんな繋がりでも一切の無駄なく自分を形作るもとになってくれる・・・それホントです! 自己紹介:大学途中で日本を出てから好奇心だけを連れてあちこち転々としていました。現在は米国の某私立高校で楽しい学びをモットーに楽しい教師生活を送っています。専門・得意分野は文化人類学