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教師シマリス

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学校の授業、教育系のアレコレ、楽しく学ぶ工夫、そんなことを書いた記事をまとめました。 現在アメリカの私立高校で歴史と科学などを教えていますが、それ以前は日米を含め6カ国で英語・コ…
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#英語教師

君が留学決める前に言っておきたい:関白宣言

君が留学 決める前に 言っておきたいことがある かなりきびしい話もするが シマリスの本音を聴いておけ 英語ばかりを 学んではいけない 英語だけ出来ても 何にもならない 読書の時間作れ 歴史・数学・美術史 どれも全部やれ 日本語でいいから 忘れてくれるな 国語の読解も出来ない生徒は 英語で読解、分析、論文、何にも出来ないってことを 発音よくても、教養不足で 落第ってこともあるから 英語以外も今のうちから 黙ってたくさん勉強してこい 今時の若い人、さだまさしさんの ”関白宣言”

Happy News Only!

ニュースを読むのも見るのも嫌いです。政治、環境問題、戦争、侵略、人種差別、果てにはパンデミック・・・とそれに伴う呆れた大人たちのわがまま。テレビも新聞もそんなニュースばっかり。 何年か前までは1日に1度は新聞をいくつかチェックしていました。世界情勢を知り、将来に向けどんな事が出来るのかを考え、若い世代とシェアするのが大人の義務と責任だと思っていたからです。 でも今はほとんどニュースを読みません。授業の時間は限られているので(オンラインなので短くなっています)生徒と世界情勢

教師の視点:“もしも“ の力

授業が予定よりもちょっと早く終わった時は生徒たちとよく“もしも”の話をします。授業中ならお題を出して即興のスピーチをさせたり、自由に作文を書いてもらったり、小さなグループでディスカッションしたり、と楽しく簡単なタスクです。しかしながら短い時間で想像を働かせて考え、論理的にまとめ、さらに理由や背景の描写を表現する、という多スキルを練習することが出来るので、私は大好きなアクティビティのひとつです。教科を問わずお題を無限に作れるのもいいところです。 お題は雑談レベルのものからちょ

役に立つ英語:誰も教えてくれなかったあの言葉

ウンコという単語は学校でも英会話教室でも習いませんでした。さらには”なんて言うの?”なんて友達に尋ねたりしたこともありませんでした。馬鹿馬鹿しいと感じる方もいるかと思いますが私の実体験からこの記事を書いています。 留学して一年ほど経った頃に寂しさのあまりペットショップで見たチワワを買ってしまった私がその2週間後に彼を連れて初めて獣医さんに行った時の事でした。 ワクチンを打ったりした後にお医者さんに Next time you come, please bring a st

教師を続ける理由:透明のエンジニアと春巻に思う

どうして先生になったの?と聞かれることが多いのですが、コレだ!という理由は見つかりません。 学校は特に好きではなかったし、覚えている先生もほとんどいません。 ただ先生を続けるきっかけとなった出来事はありました。それは自分の人生で一番に後悔がいっぱいの、思い出すたびにぎゅっと胸が締め付けられる出来事です。 アメリカの大学3年、4年時にボランティア活動をすると就職に有利だと大学に言われ、ボランティアをいくつかしたことがあります。 留学生で労働ビザもありませんし、ボランティアし

英作文上達のコツ:削る削るツイッター

ひと月ほど前からツイッターを始めました。春先にThe ALFEE にハマりにハマって自分の大好きな気持ちを吐き出したいという一方通行のコミュニケーションのためです。それまではツイッターは何が面白いのかな、と不思議でした。でも自分がやってみるとなかなかいいトレーニングになるな、とわかってきました。 時数が制限されている(140文字)ため思った通りに書いてしまうと書ききれないんです。2回に分ければいいやん、と思うかもしれませんが、そこは意地でも削って削って140文字に押さえます

私が出会った自由すぎた英語名リスト

私が現在勤務している高校にも世界中から留学生が来ていますが、英語名がある生徒も多数います。中国・台湾・香港・韓国・東南アジアの中華系の生徒はほぼ100%英語名を持っておりお互いも本名ではなく Eric やら Cindyやらと呼び合っています。ただ発音・読みはお互いの場合は中国語風(Eric の場合は エリッカゥのような音)です。日本人はあまり英語名をつける人はいませんよね。なんとなくはずかしいからでしょうか。 私が中国の大学で英語を教えていた時もほとんどの生徒が英語名を使っ

”白痴”と呼ばれていた自分

アメリカを出て、全く興味のなかった中国に引っ越したのは色々と疲れていたからでしょう。でなければ、それまでに溜まりに溜まった荷物を処分して、飼っていたチワワ2匹を前のボーイフレンドに泣く泣く預け、車を売って、出て行く理由はありませんでした。博士課程に進み2年経った頃でしたが、もう本を読むのも論文を書くのも、人と話すのも嫌で嫌で、今から思えばまさしくburn out (燃え尽き)だったのだと思います。環境を変えるのはその時の自分にとっては唯一の手段だと一杯一杯の頭で決断したのでし

大人になっても楽しく学ぶ!

別に学校で学ばなくてもいいのです。何でも自分の興味あることに関連づけてそこから楽しく学ぶ、そしてそこからさらに興味の範囲が広がっていく、そうやって知識と知識をつなげていきましょう。どんな知識でも、どんな経験でも、どんな繋がりでも一切の無駄なく自分を形作るもとになってくれる・・・それホントです! 自己紹介:大学途中で日本を出てから好奇心だけを連れてあちこち転々としていました。現在は米国の某私立高校で楽しい学びをモットーに楽しい教師生活を送っています。専門・得意分野は文化人類学