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教師シマリス

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学校の授業、教育系のアレコレ、楽しく学ぶ工夫、そんなことを書いた記事をまとめました。 現在アメリカの私立高校で歴史と科学などを教えていますが、それ以前は日米を含め6カ国で英語・コ…
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2021年11月の記事一覧

私は宿題が嫌いな教師です

生徒たちは ”今日は宿題ないよ!” と聞くとイェーーーーーーイと歓声を上げる。 私も イェーーーーーーイ と歓声を上げている。 宿題を極力出したくない先生なのだ、私は。(*アメリカの私立高校で歴史を教えています) 出来ることなら 宿題ゼロ宣言 を出したいほどに宿題が嫌いだ。 理由は様々なのだが、大きな理由は生徒たちの時間がなくなるから。学生は勉強だけしていればいい、なんて時代はもうとっくの昔に終わり、しかも私の生徒は世界各国から集まっていて勉強以外に熱心な子供も多い。

大きくて小さな子供

9年生・15歳ともなると、生徒たちは私よりも背も高く体格も良い子が多い。(*アメリカの高校で教師をしています) 大きな荷物はひょいひょいと担いでくれるし、並んで写真を撮ると改めて私の小ささが目立つほどだ。足も大きいし、手も大きいし、なんなら一人前の口をきき、大人の様なアドバイスや意見を送る15歳たち。 そんな大きな15歳でも、やっぱり小さな子供なのだなと感じることも多い。まだまだ未熟で、成長途中で、薄っぺらく生きていて、どんな小さなことでもお腹を抱えて笑う、そんな子供たち

”Thank you! Have a nice day!”

"Thank you! Have a nice day!" 授業終わりのベルが鳴ると、生徒たちはそう手を振って教室を出て行く。一人残らず、"Thank you!" と言いながら出て行く。(アメリカの私立校で教師をしています) 私も一人一人を手を振りながら "See you later!"と見送る。 8時の授業も、9時の授業も、10時も、11時も、1時も、2時も、同じように教室から出て行く生徒たちは "Thank you! Have a nice day!" と言いながら