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数学的で化学で合理的でバイキンマンみたいな存在、それが植物

植物の世界が滅茶苦茶面白い。
とても身近な存在なのに、まったく気がつかなかった。


植物の葉の並びには数学的なルールがある。
どの葉にも効率よく太陽の光を当てられるように、葉を生やす部分を少しずつずらしている。
植物の種ごとにずらす角度は違うけど、結構似ているみたい。
花びらの枚数にも、ひまわりのたねにも、植物の世界には決まった数字がよく出てくる。
0,1,1,2,3,5,8,13,...
フィボナッチ数列。変で面白い数列だと思っていたけど、自然の世界の数だったとは。


さらに、植物は化学物質を上手に利用する。
外敵が襲ってきたら毒性がある化学物質を生成する。空気中にまた違う化学物質を発して周りの植物に危険を知らせたりする。
なんか臭い植物も花粉を運ぶ生き物を呼び寄せるため、秋に葉が紅葉するのもアントシアニンが生成されるため。
思っていた以上に、植物は行動しているらしい。


植物は合理的な体を持っている。
葉や根は大事な体の一部。光合成をしたり、土から水分を吸収したりする。
そんな重要なパーツでも、他の生き物に食べられたりする。動けないから狙われる。
でも、狙われることは想定済み。葉が食べられても、根がちぎられても、植物は死んだりしない。
動物のようにそれそれのパーツがそれぞれの役割を持つんじゃなくて、体全身が色んな機能をまかなえる。他のパーツで代用が効く。
モジュール構造というらしい。

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道に生えてた黄色い花。
花の中央が変な色をしている。
これ、もしかして虫の体を模倣しているじゃないかな。
メスがいると勘違いしたオスを花の奥までおびき寄せて、花粉をつけるための模様だったりして。

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これまた道に生えていた花の写真。
花が袋状になっているのは、蜜で呼び寄せた小さい虫の体全身に花粉をつけるためだったりするのかな。

植物はただ綺麗なだけじゃないみたい。


植物はバイキンマンで、動物はアンパンマンだと思う。

植物が光合成を行った結果、空気中に酸素が生まれた。
酸素ができたおかげで、動物は陸上で呼吸ができるようになったし、今のように進化することができた。動物は植物なしでは生きられない。
反対に、植物は動物がいなくても生きていられる。

バイキンマンの悪事を止めるために、アンパンマンがいる。
バイキンマンがいなくなったらアンパンマンはすることがなくなるけど、アンパンマンがいなくてもバイキンマンは存在できる。


動きがないけど、綺麗で見てるとなんとなくいやされる存在だった植物。
知らないだけで、実はめちゃくちゃハイスペックな生き物だった。
自分の目が、節穴なだけだった。

植物はこの世界のバイキンマンだった。バイキンマン様様です。

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