見出し画像

独身男性がカットフルーツを好む理由。

今回は番外編だ。前回の続きは、次回までお待ちあれ。

+ + +

カットフルーツと聞いて咄嗟に「ホステス系の飲み屋でオーダーするヤツ」を浮かべたなら、あなたはお水に毒されている。笑

あながち間違っちゃいないが、今回のは食べるシチュエーションを含めた話ではない。むしろコンビニなどで売ってる、透明のプラスチックカップ入りのフルーツをイメージしてほしい。

男はとにかく「簡単に食べられるもの」を好む

丸ごとの果物を常備するほど好きな男性は少ないが、コンビニのカットフルーツを時折買って食べる男性はけっこういる。その理由は「簡単に食べられる」からだ。

多忙だったりめんどくさがりな男性は、果物に限らず「短時間で腹を満たす」食べ物を選びがちだ。そんな生活を続けてきた独身男性は、いつしか仕事以外のすべてのプロセスを「早い、安い、うまい」基準で選ぶことが癖になってしまう。

カットフルーツは食べても丸ごとの果物は面倒という男は、女に対しても面倒を好まない傾向がある。
果物と女を同列で考えるのは女に失礼だ、と一応女である私も思う。だが男的に果物と女はかなり同列の扱いだ。むしろ女から見ると顕著にそう感じる。

仕事ができて、年中多忙で、エネルギッシュだけどマメではない多くの男は、めんどくさい女と簡単にやれそうな女のどちらかの2択なら、ほぼ後者を選択する。

「簡単にやれる」基準は、あくまで女遊びの場合である。
ただ結婚相手に対しても、面倒な女をわざわざ選ぶ男性は少数派だ。そのことは、婚活中の女性ならば肝に銘じておいたほうがいい。

「めんどくさくない女」を妻に選ぶ理由

実は将来をちゃんと考えている理性的な男ほど、面倒でない女を好む。それは仕事に明け暮れる自身の生活を鑑みて、プライベートの精神的負担を極力軽めにしたいからだ。

実際、宇宙飛行士やノーベル賞受賞者やオリンピック級のアスリートといった「人生を何かに賭けた男」ほど、妻は学生時代の彼女だったりする。
彼らは迷いがない。恋にうつつを抜かす時間や労力を「無駄」だと思う故、初めて交際した女性と何のトラブルもなければ、あっさり結婚する。

逆に、男性には珍しい「恋愛至上主義」なタイプは、女を広く浅く知ってることが仇となり、退屈しない女を選ぶ傾向がある。
恋愛に刺激を求めるあまり、めんどくさい性格やメンヘラがちな女と相性がよくなってしまい、恋愛トラブルとも縁が深い。

メンヘラホイホイな私の旧友・M氏は、歴代元カノのうち3名に自殺未遂をされたツワモノだ。初対面でメンヘラを嗅ぎ分けるスキルを習得しているくせに、避けるどころか惹かれて甘えさせて泣かせてしまうのだからタチが悪い。

「『死ぬ死ぬ』と騒いでるうちは、心配ないんですよ」M氏は言った。
人間、死ぬと覚悟を決めた後は、残り時間を心穏やかに過ごせるようになるという。よって、メンヘラは急に物分りが良くなったりした直後のほうが危ないらしい。
使う場面があったらイヤすぎるスキルだが、覚えておいて損はないだろう。

そういやM氏は丸ごとの果物を食べる男だった。やはり根がマメだと、果物ごときを切ることは手間にならないようだ。

カットフルーツな女、完熟パインな女

「恋愛<仕事」な男性と「恋愛>仕事」な男性、あなたはどちらのタイプが好みだろうか。
恋愛だけなら後者のほうが楽しいかもしれない。だが婚活となると「いくら『ずっと一緒にいたい』としても仕事に行かないヒモはNG」と条件が変わってしまうのではないだろうか。

やり甲斐のある仕事に人生を注ぐ男性は魅力的だ。収入的にも期待できる。
でも家族が病気になろうと構わず仕事に明け暮れるような男性は、夫としては微妙だ。共働きならば、家事分担の面からしても、プライベートな時間を確保できる男性の方が好ましい。「仕事優先」も程度次第だろう。

医者や弁護士など士業の男性は、一般的にはモテる。しかし婚活においては必ずしも好条件とは限らない。自衛隊や消防士なども同様だ。
そして彼らのように仕事の優先順位がものすごく高い男性は、カットフルーツな女性を好む。トロフィーワイフになりそうな美人であっても、口説くのに手間がかかったり交際後ワガママ三昧の面倒な女性は論外だ。

巷の女性向け恋愛ノウハウでは「簡単にオチたらダメ。駆け引きして彼を追わせるように仕向けて♡」などと指南しているが、それはあくまで恋愛の段階である。婚活においてそんな小手先のテクニックを駆使したら、出会いを排除するだけだ。

「じゃあ婚活中は『すぐ食べられる』女でいたほうがいいのね」
端的に解釈すればそうなるかもしれないが、正確には違う。

「わかりやすい女」だからって「簡単にやれる」わけではない。
双方が納得していれば初デートからセックスしてもいいが、本気で婚活している男性は、初対面から「したい」などと言わないはずだ。ヤリ目と真面目を判別できない女性は、パイナップルくらい食べるのが面倒なキャラを演出しといたほうが賢明だ。

「わかりやすい女」でいるために、面倒を引き受けよう

「カットフルーツな女」のよさは、すべてにおいて「わかりやすい」こと。

口説かれて「したくない」なら、それが今日だけのことなのか永遠にNGなのか、ちゃんと相手にわかるように説明できる。肉体を駆け引きの材料にしない。

出会って親しくなる過程において、世間の「男ならこうあるべき」論に振り回されない。奢る男性がいいならきちんと理由まで含めて主張する。ワリカンのほうが対等でいいなら、ホテル代をワリカンされても文句を言わない。

結婚を前提につき合いたいなら、最初から希望を伝える。相手の意見に流されたまま、言いたいことを腹に溜めたあげく「わかってくれない」とキレない。

人間関係において、必要以上の面倒は誰だってイヤなはず。どんな言い訳があろうと「言えない」と「言わない」は同義なのだ。
好きな相手と互いに理解を深めたいなら、くどいほど自分の気持ちを説明したほうがいい。

「わかりやすい女」でいるために、面倒を引き受ける。
誤解なく伝えるための尽力は、愛情そのものだ。

皮を剥いたり種を取る面倒は、恋愛だからこそ楽しめるプロセスである。
ベッドの上でじらしながら脱がせるのは、非日常だから楽しめる。夫婦になったら、面倒な前戯すら簡略するものだ(笑)



サポート大歓迎です。いただいたサポートは、愛犬アンジュの故郷(保護施設)に寄付させていただきます。