「終の棲家」はどこにある?
今回のテーマは、今後シリーズ化するつもり。それは誰もがやすやすと手に入れているはずの「終の棲家を手に入れること」が、熟女になると想像以上に困難となる事情を、同年代の熟女たちに伝えておきたいからだ。
きっかけは父の「大きなお世話」
7年前、婚約解消した私は20年ぶりに実家の近くで暮らしていた。頻繁に交流を持つようになり、私の不安定な生活ぶりを知った父は、ひどく心配していた。
これまでだってずっと自由業だったし、不安定さはなんら変わりない。ただ共に暮らす家族(夫)の存在がないと、生活費の不安は増す。
「45歳になる娘が再婚する可能性は、もうないだろう」
何度も出戻る娘を不憫に思った父は、近所に戸建を買ってやるから住まないか?と私に提案をしてきた。
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