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049.読書日記/多田多恵子さんと道草さんぽ

植物観察を始めた頃からよく読んでいるのが多田多恵子さんの本。身近な草花を紹介する本はたくさんありますが、その中でも面白いし、オジサンの書いた本だと野の花を突然「彼女たちは〜」とか呼んで女の子扱いして興醒めにしてくれたりするんだけど、多田先生の本にはその心配がありません。

で、その多田さんご出演の「趣味どきっ!道草さんぽ・春」のアンコール放送が4月から始まっています。たまたま初回の昼の再放送を見られて、それから楽しく見ています。思っていたより少しキャピっとした方のようですが、取り上げる植物が身近で興味を持っているものばかりで、面白く勉強になります。番組の放送は5月末まであるようですね。

火曜午後9時30分〜10時/(再放送)翌週火曜午後0時15分〜0時45分


で、多田先生の本です。
「身近な草木の実とタネハンドブック」。この本、面白かったです!説明文もちょっと他と違う楽しい表現にしようと努力されてる感じが伝わって。
文一総合出版から出ているハンドブックシリーズが好きで、「イネ科」や「タンポポ」も愛読。それ以外にどんな本があるかと出版社のWEBで見てみたら…。昆虫の本もたくさんある…。表紙だけでムリ。恐ろしすぎる…。多田さんは昆虫も平気だそうで、そりゃ植物を研究するのに昆虫NGなら詰んでるよね…と、少し悲しくなってしまった。

「野に咲く花の生態図鑑 」は、一つの植物に対して、写真がたくさん掲載されているのが良くて面白かった。虫と植物の交わりも載っているので閲覧注意ですけど、マルハナバチが蜜を求めて来ているのとかは可愛く見えた。私はちくま文庫で春夏篇と秋冬篇に分冊されているのを読みました。

こちらは「趣味の園芸」に連載していたものを加筆・再編集したもの。これも身近な植物ばかり。赤い新芽が最初の章で取り上げてられていて、昨年、園芸種のレッドロビンのお花の写真を撮りまくっていたのでシンパシーを感じてしまった^^ 本の真ん中に黄色い紙のページがあって、そこに「道草ワンダーランド」の道草を楽しむための植物の知識や調べ方、用語解説などのガイドもあって親切です。

レッドロビンの花。カナメモチの園芸品種だそうです。2023年4月22日撮影


多田さんの本は、素人にもわかりやすいように易しく書いてあるけれど、大人の興味を満たせるように、ちゃんと詳しく説明されているのでどれも満足度が高いです。

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