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036.実家でプレ介護。スーパー家政婦修行中

桜満開の季節、1週間ほどあけてまた実家に行ってきました。専業主婦だった母が認知症で、家事の出来ない父が面倒を見ているため、そのサポートになればと思って。前回の訪問でいくつか課題を見つけたので、その準備をして行った。今回のミッションは5つ。


1)網戸の張り替え

数年前からリビングの窓の網戸が破れていて、父曰く「あと10年も生きないから」とほったらかし。年金暮らしで節約したいのもわかるけど、快適な季節に窓が開けられないのは地味に辛いな、と気になっていたのだ。自分で張り替えようかとDIY動画を見たりもしたけど、材料や道具を揃えるも失敗に終わりそう、やっぱりお金で解決!と、近くてすぐ来てくれる業者さんにお願いして張り替えてもらった。スッキリ!

網戸が復活した実家のリビング。早く窓を開けたい。

2)様々な増殖を食い止める

元々雑然とした家であったが、母に認知症の症状が出だしてから、ゴミ屋敷とは言わないけれど、さらに雑然度が高まっている。とにかくモノを捨てない。そしてバラバラに保管されて、各所で増殖。
まずは家中の紙袋を集めて、半量にするよう説得するところから始めた。お店の紙袋はどれも素敵なデザインで紙も上等なので捨てがたいようで、半分にしてから結局また復活したものなどあったが、減らすことができた。その過程で分かったのが、人のものを勝手に処分するのが後ろめたいので、つい本人に確認をしてしまうが、確認は不要だということ。ものを見せられ、要不要を聞かれたら、それは要るという。しかし聞かれるまではその存在を忘れているので、目の前で捨てずに、必要分だけ残してこっそり処分してしまえばいいのだ。
そう気付いたのが遅くて、洗った割り箸やお惣菜の串などは処分できたが、大量のうちわ(!?)やジャムの空き瓶、クッキー缶などは次回に持ち越し案件となった。

紙袋が大好きな母。大量の紙袋が備蓄されていた。

3)歴史的遺産の発掘

片付けをしている中で、様々な歴史的遺産が発掘された。賞味期限が2021年と2022年の新品のお蕎麦(乾麺)とか、賞味期限が2019年の開封済みだがほぼ新品の味ぽんとか、お味噌やお醤油、オリーブオイル、使いかけの顆粒だしや、いつの残りかわからない鰻のタレとか…。
発掘品を見ていると、2021年ごろが認知症のスタートだったのかな、と思う。コロナ禍で近所付き合いなど社交的なことが激減したのも原因の一つかもしれない。
お蕎麦は「捨てずに食べる」と言うので、2022年物にチャレンジしてみた。 ひどく味が変わっているわけではないけど、少し固くヒネた感じw なんとなく皆でチャレンジしたことが面白く、楽しく食べられた。その後、体調に変化なし。んで、2)の気付きに従って他のものは廃棄。瓶に入ったオリーブオイルはどう捨てたら良いかわからず、保留案件で次回訪問時に持ち越し。

2022年12月に賞味期限切れのお蕎麦のランチ

4)清潔の保持

いつまでも同じ服を着ていたり、毎日お風呂には入っているが、頭を洗うのが面倒らしくって、その説得が結構大変。
美容院に長く行ってないので、髪を切って白髪染めでもしたら気分も良くなって身だしなみに気をつけるのでは、と思い、付き添いで行くから予約して行ったらどうかと提案したが、今度は父が、美容院で母がボケたと近所中に言いふらされるから嫌とのことで、なかなか人の気持ちは難しいのであった。
タオルと雑巾のグレーゾーン物件も多くあり、雑巾には「ゾウキン」とマジックで書くことにした。他、洗濯やお気に入りキルトバッグの修繕、父のセーターの補修などなど、やることは山ほどあった。
今回は整理整頓は台所中心に行ったので、次回は冬物衣料の洗濯と、タンス・押し入れの衣類の不用品にメスを入れねばと思っている。

5)食生活改善

母が料理がほぼ出来なくなったので、外食やお惣菜、父の料理(レトルトとか)などで、塩分・糖分過多が心配。特に父は軽度の糖尿病の診断が出たばかりなので(他にも腎臓の数値が悪いし心臓病の手術も数回している)、糖質制限の食事指導(?)を行う。お米もパンも天ぷらの衣もみんな糖質なんよ〜。甘辛味に使うようにと、ラカント600g入り2袋進呈。煮物はめんつゆで作っているようなので、糖質ゼロのめんつゆが出て欲しい…。
滞在中は、朝昼晩と私が作り、「何か手伝う!」というので、切ったり混ぜたりは母が行った。ずっと専業主婦であったので、家事を人にやってもらうことに負い目があるようで、「指示してくれたら自分がやる!」という積極的参加スタイルであった。なので、父が簡単料理ブックなど見ながら指示して母が作る、と言うような分業ができれば良いのではないかと思い、超簡単レシピメモをいくつか渡した。
→超簡単レシピの収集と開発を頑張らねば。

父が、野菜を食べようと張り切って畝を作っていた。

コロナ禍終盤くらいから帰省の度に気になっていたが、別世帯のことに口出しするのも憚られていたことを少しずつ解決していく始めになった訪問であった。また次回訪問時の繰り越しミッションのほか新たな課題も見つかった。
家事の合間に本を読んだり、noteを更新したり、庭の野草の植物標本を作ったりもする予定であったのが、それは結構難しかった。ぼーっとしてるか、刺し子や繕い物をするくらい。慣れたら時間を上手に使えるようになるだろうか。スーパー家政婦への修行は続く。

あ、あと、今回初めてnoteの目次機能を使ってみました^^

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