子育て時短勤務者に現金給付?なぜ?

 また政府が観測気球を上げている。「時短勤務で育児と両立している人は両立が大変で、給料も下がっているので退職してしまう人が多い。だから時短に引き止めるために給付金を出す。時短で働いていればいずれ慣れてフルタイムで働いてくれるだろう」ということらしい。
あまりに短絡的な政策ではないだろうか。

 この政策の目的は「子育て世帯の女性に働き続けてもらい、労働力を確保したい」ということのはずだ。みんながフルタイムで働ける社会を目指しているはずだが、この政策では1番お得な働き方は時短勤務だ。退職者と一緒にフルタイム労働者も減り、制度の限界まで時短勤務を続けるだろう。この時点で政策目的は叶わない。もし給付金が満額近くもらえるなら、全ての子育て世帯のフルタイムで働いている親(父も母も)は6時間以上働いた分はタダ働き同然である。時短勤務者へヘイトが集まること必死。それを覆すほどこの政策にメリットがあるのだろうか。
それなら大きく扶養控除を増やすとか、児童手当の上限をなくすとかの方がよっぽど効果があると思うのだが、、、

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