見出し画像

20210929-0930 海へ…

0929

平日休みでないとできないことがしたい。…

平日ランチの寿司を食べます!空いてる水族館に行きます!

画像28

画像1

魚を見る前に魚を喰う。寿司定食650円!!すごいぜ。素朴なんだけどシャリが粒立っててたいへんおいしい。サラリーマンか入れ替わり立ち代わり寿司を食って帰っていく。用法がファストフードだ。


例によって伏見の自転車を借りて、今度は南にまっすぐ行く。堀川運河を横目に南下すればよい。

画像3

このへんとかかなり福岡中洲(キャナルの南あたり)の風景だな~と思った。海の気配が運河に沿って入り込んでいる。名古屋も福岡以上に港町であることを実感します。

画像4

海に向かう下り勾配をすうっと走って

画像7

画像5

画像6

名古屋港水族館。小学生のころはずっと水族館好きで、図鑑をぼろくなるまで眺めていた子供だったから、ここもあこがれの場所のひとつとしてずっと記憶していました。
とはいえイルカなど海獣より魚が好きだった身としては憧れの度合いはそれほど高くなかったんだけど。

館内はさすがに空いていて吉。予想はしていたけど大学生しかおらん。

画像13

総じて、さすがの規模、そして意外なほどのまじめさでかなり大好きになってしまいました。

南極へ

名古屋港水族館の前には南極観測船ふじが係留されているのですが(来るまで知らなかった)、ここを一つの軸として「名古屋から南極へ」の海の旅をひとつ描くというコンセプトがある。

画像13

干潟から始まる。伊勢湾から太平洋の深海にもぐる。そしてこの深海エリアがびっくりするほど分厚い、ひたすら学術的説明やホルマリン漬けが並ぶエリアで自分はかなり喜んでしまった。カップルのお客さんはかなり戸惑いつつ歩き抜けてて気の毒だったかもしれん…
しかしこの長い暗い展示があるから、ふっとオーストラリアのグレートバリアリーフに浮上し、極彩色に包まれるときの高揚感がすごいんだ。

画像15

海水熱帯魚をみて、マングローブをくぐって、そして面白いのがオーストラリアの淡水魚特集ですね。バラムンディやオーストラリアハイギョ、ナガクビガメなどなど、あまり特だしされることがない彼らが、みんな堂々泳いでる。

画像16

画像17

ウミガメエリアと隣接してるから、淡水水生カメ・海生水生カメを見比べられるのが凄い良いねえ。

そして、ようやく到着するのが南極エリア。

画像18

画像19

ペンギン展示の立派さもさることながら、生きて持ち帰ることも困難な南極の海の生物をなんと継代繁殖までさせている。この分野で世界最先端だぞという誇りを感じる。

シャチ

名古屋港水族館は北館と南館に分かれているところ、このようにまず北館をめぐってから南館に行きましたが、これは逆順だったらしいね。(何はおいてもペンギンとウミガメを観たい!ってひと用のルートらしい)

ただ、まず名古屋から南極までの海をたどったのち、北極から南極まで回遊するシャチという生き物に会いに行くのは、極地生物というところで気持ちよくつながるんですよね。
「シャチ」はこの水族館のもうひとつの軸で、想像するまでもなく名古屋城の鯱にかけているんだろうけど、でもまったく展示が軽くない。

シャチの軸。クジラ類の進化の歴史をたどる。上野の博物館以上の密度で紹介しつつ、クジラ類が海中で進化したのとパラレルにヒト類が陸上で進化した流れを思い起こさせたのち、人間の海洋環境へのさまざまな影響を紹介する。並行して人間の地道な海洋研究結果も掲示する。そしてシャチ水槽にたちもどる。

画像20

画像21

画像22


感想

全然レジャー施設じゃないじゃん・・・名古屋から深海、深海から赤道、赤道から南極、南極からシャチ、イルカ、そしてヒトの営み、と、まるで精巧な組曲を聴ききったような感動があった。あるいは名盤アルバムとか、巧いDJ MIXを聴いたときもこんな気分になるんだ。

水槽を黙って眺める体験から久しく離れてた。地球上の生き物は全て関わり合っているのだ、といわれたところで、この魚たちと自分の間にどんなつながりがあるだろうと想像したものの、数千キロ離れた海生まれの魚と、いまチャリ漕いできたヒトとは、同じ地球環境の中にあるとは頭で知っていても実感がわかない。画面の前の映像とどこがちがうだろうというのを思う。

画像23

ただ、シャチの水槽の前に立ったときはかなり感慨を感じてしまったんだな。閉館間際の館内で、ぐるりと回遊するシャチたちが、ガラス越しに見つめるヒトタチたちの前を通り過ぎるときに、ちょっと首をこちらに向けるのです。

画像24

わたしがシャチを見ていると同時にシャチもわたしを見ている、こういう当たり前のことにいま気づいた。
わたしがあなたを見るという状況ではなく、あなたがわたしを見ていることをわたしが見た、この状況を成り立たせるためにはわたしだけでは全然だめで、この状況の成り立ちについてわたしはシャチに大きく依存している。(察しの通り、例によって京大オンライン講義の出口先生の話を未だに脳内でこすっています)
日常生活ではシャチとわたしのつながりは事実上ほぼないだろう。回り回って影響しあっている、といったところで、わたしがお給料をもらったり、風邪をひいたりすることにシャチはほぼ寄与してなくて、またシャチが子を生んだりあざらしを襲ったりすることにもわたしはほぼ関わっていない。
けれど、すくなくともこの名古屋の水族館で、わたしとシャチがガラス越しに見合う、という行動のためには、わたしもシャチを
も大変責任重大なのだった。どちらが欠けてもいけなかったし、またどちらを成り立たせているあまたのパーツ(たとえばわたし側なら衣食住。シャチ側ならたとえば気候、魚の豊作、飼育員の努力、その他のもろもろ)のひとつも欠けてはいけなかった。
ここを起点に、たしかにわたしは遠い海に対して責任があるし、遠い海もわたしにたいして責任がある、互いにエージェントとして対等に網の目に組み込まれているんだ、ということが閃くようにわかった。気がする。

画像25

こういう相互関係の直感は、むかしはもっと素朴に素直に持っていたよな、ということも思い出す。福岡マリンワールドに足しげく通っていた小学生時代(誕生日プレゼントにいつも水族館チケットをねだっていたのです)、「イルカはひとの目を判別するから、特に目が大きい子どもたちのことが好きらしい」というのをきき、できるだけ目を丸くして水槽の前にへばりついて、泳ぐイルカとずっとアイコンタクトを試みていた(そして実際コンタクトできていたんだろう)、そういう記憶が蘇った。

画像26

結局、閉館寸前まで水槽の前にたちつくしてしまいました。

土産と、あと展示を詳説したパンフレットを買いました。4時間ほど滞在してしまい、すっかり夕方になってしまった。このエリアは南極観測船の展示館や港の展示館、税関の展示などもあるからぜひもう一度めぐりたいです。海の丸ごとを理解したい。それができる一大レジャーエリアでした。

画像14

帰りは別ルート。

画像29

画像8

このルートがとても快適で、高速道路に沿って、港から名古屋市のど真ん中まで自転車専用レーンがまっすぐ続いている。50分くらいほぼノンストップで飛ばせる。しかも埋立地だからひたすら平らで、ぐんぐん走ってすぐに帰宅できました。

CUERAIDERきいて就寝。

0930

平日休みにしかできないことをしたい、最終日。

…歯医者と役所に行った!

…休日だと激混みの人気ランチに開店凸した!

画像27

…昼だけ営業のカフェに行った!

画像9

…昼下りからベランダで飲んだ!

画像27

…松茸を下ごしらえして炊き込みご飯にした!

画像11

画像10

この日記の最後で買ってたやつ。


松茸は保存が悪くてだいぶぬめってきちゃって、正直もう味は期待していませんでした(なんなら特売半額500円で買った輸入品だし)。
果たして。口に含んで身を裂いたとたん、こころよい繊維感と、ほのかにハーブののような香りが広がり、さすがに声が洩れてしまいました。

しかも買いたての米をふんぱつして1合まるごと炊き込みご飯にしてしまった。もくもくたべられるのが幸せすぎる〜

以上、夏休みでした。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?