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熱中症ではなかった…

昨日熱中症で受診をした息子の話です…。

元々は先々週末に熱中症の症状があり、そこから体調を崩し(受診せず)、免疫力が下がり口腔カンジタとなり(受診、処方薬あり)、口内の不快感から飲食がうまくできずにいたらしいのですが、少し体調が戻ったこともあり私と約束した予定のため先週末に帰ってきました。
ところが予定の途中、行った先で気分が悪くなり急ぎ帰宅。
その夜は落ち着いていたのですが、翌日また体調悪化。
昼から少し嘔吐。夜になり食べられていないので、脱水予防に飲んでいたスポドリや麦茶、飲むヨーグルト、スープなどの水分を胃液と共に吐くようになりました。
そこで#7119に電話して相談。
救急病院を5か所紹介され、片っ端から電話をしました。
ところが、すべて受け入れ不可。
内容は「病床がいっぱい」「救急車も断っている」「検査ができない」
というものでした。
電話口では本当に申し訳なさそうで、断られる理由も仕方ないものばかり。
電話をしているうちに少し治まってきたので、翌日朝一番で私のかかりつけの病院に受診することにしました。

朝になり、受付開始と同時にまずは電話(初診なのでネット予約ができない)、状況を説明、座って待てないかもしれないことを伝えてから病院に行きました。
病院では既に10人以上の人が待っていたので、息子をエアコンの効いた車中に残し、私はロビーで問診票を書きながらひたすら待ちました。
やっと順番が来て受診。
先生は問診票の「前回の健康診断で血糖値が高めだった」というところに注目。
まず血液検査。
それから尿検査。
そして出た診断はペットボトル症候群とと呼ばれる「急性糖尿病」。
血糖値、尿糖値の数値がとても高く、院長先生も来て下さり
「とんでもない値だよ。紹介状出すからこのまま〇〇大学病院行ってね。このままほっておいたら4~5日で死んじゃうところだったね。きっと緊急入院になるからね」
と。

恐れおののいて、紹介状を手にすぐ車で20分ほどの〇〇大学病院に行きました。
とにかく待った。
初診受付で待ち、診断まで待ち、検査で待ち…そして確定した病名は
「糖尿病性ケトアシドーシス」
すぐに治療が始まり、そのままECUに緊急入院。
そのくらい状態が悪かった…。

そもそもの「熱中症からの体調不良」という前提が間違えていました。
確かにこの暑さの中「野外イベントに参加」という背景があったので、そこからの熱中症が出発点だと思っていました。
ところが、そもそもの出発点はもっと前、血糖値が高めっだった、というところが出発点だったのです。

一人暮らしをする前は、痩せてもいないけれど太ってもいなかった息子。
就職し、一人暮らしを始め、残業が続くため遅い時間に夕食をするようになり、あっという間に体重が増えていきました。
人間関係にも恵まれて仕事自体は楽しいらしいのですが、見るたびにまるくなっていく息子…一人暮らしをするようになると全く息子の生活が見えなくなり、会うたびに小言を言っても効果がなく悩んでいました。

今回の緊急入院は、

・食べすぎ飲みすぎで血糖値が高めという素因があった。。
・この暑さが重なり脱水気味(血液がドロドロになり血糖値が上がりやすくなる)だった。
・野外イベントに参加してその状態に拍車がかかり既に糖尿病の症状から免疫力も下がり口腔カンジタを発症していた。
・口内乾燥の不快感を処方された口内塗布薬のせいだと思い、さらに水分を摂り(しかも麦茶、水と併せてスポドリ、炭酸など糖分が高いものを多飲)摂った。
・糖分の多量摂取から糖尿病が急激に進んだため膵臓が頑張ってインスリンを出しても間に合わなくなり、血糖をエネルギーに使うことが出来なくなっった。
・エネルギー不足となり脂肪を分解してエネルギーに変換し始めたが、その時に発生するケトン体が嘔吐を引き起こした。

ということだったそうです。
「ここ2週間くらい相当体調悪かったと思うのですが、若いから我慢して無理してしまったんですね」と言われてました。
結果、状態は重篤とのことでECUに緊急入院となりました。

とにかく待つ時間が長くて(涙)…近所の病院で
「昏睡して亡くなることもあるんだよ」
と言われていたので、待っている間にベンチで横になる息子の状態を何度も確認していました。
朝9時過ぎに近所の病院に行き、私が自宅に帰ったのは18:00を過ぎていました。

今日必要なものを持って面会に行ったら、息子は起き上がって落ち着いて会話が出来て「イヤホン買ってきてくれる?」と私に頼めるる程度に回復していました。

ちょうど症状が強かったのが日曜日だったので、本当に生きた心地がしませんでした。
血糖値が高い息子が病院で言われたことは
「熱中症には麦茶か水!」
スポドリなどの糖分の多さは、血糖値を気にする人には向かない飲み物……そういえば、前に努めていたとき、夏になると利用者さんにスポドリを倍近くに水でうすめて提供していました。

入院は2週間以上となるそうです。
治療で血糖値が下がり、食事療法で生活できるようになると良いのですが…。

それでも、息子が週末に帰ってこないで自宅にいたら…と思うとぞっとします。
体調が悪かったのに帰ってきたのは、さすがに心細かったのかもしれません。
夜間救急に罹れなかったのは、熱中症による救急車ひっ迫アラートが市から出てたほどの日でした。
ただ、息子の場合夜間救急であそこまでの検査ができたかどうか…。
万一、やはり熱中症と判断され、点滴で回復して帰ってきてしまっていたらどうなっていたか…💦
朝イチで近所の病院を受診したので大学病院の外来にすべりこめたけれど、個人病院はかなり混んでいたので(診察が終わった時は25人待ちだった)遅れて受診していたら間に合わなかったんじゃないか…と思ったりもします。
うちの家系は糖尿病の家系。
元の夫も糖尿病の家系。

ほんとにほんとに
「できる最大の親孝行は健康」
なのだから…。
とにかくよくなって欲しいし、今後の生活も見直してほしい。
もちろん本人もかなりショックを受けているのですが、「のど元過ぎれば…」にならないように…。

娘は今日検診で順調とのこと。
事業計画書を請けた会社からは「助成金」が通った、との連絡があり。
悲喜こもごも…気持ちもジェットコースター並みの数日でした…。






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