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月次決算のフローを可視化して改善した話

こちらの記事はUP!経理コミュニティのアドベントカレンダー20日目に参加させていただいています。


私は一体何者なのか

とても雑に自己紹介すると
高卒で町工場の経理事務になってから、主にスタートアップを転々とし早30年、その過程で運よくIPOを2回経験したジョブホッパーですw
カバー領域は経理を中心に総務労務採用法務などなど。
現在はとある不動産系の業界の中小企業で管理部門のマネージャーをやりつつ、個人でも細々とスタートアップの管理部門の支援をしています。
電卓はCASIO派、きのこたけのこ戦争ではたけのこ軍です。

月次決算の改善というミッション

今の会社に来たのは1年ちょっとまえになりますが、入社前はCFOとアシスタント的なメンバー2名で経理業務を行っており、しかも9割方CFOが業務を担当していました。
しかも50名規模の企業ながら単一事業ではなく、取引の形態や会計処理の異なる事業を6つほど社内に抱えており、月次が締まるまでには余裕で1ヶ月の日数を要する状態です。
そんななかでメンバーを増やすことと並行して月次決算を早期化、属人化を解消するというミッションに取り組みました。

頭の中から引きずり出す

月次決算のフローもタスクもCFOの頭の中にしかないので、まずはそれを引きずり出すことからミッションはスタート。
その内容をBYARDという業務設計ツールで書き起こし、各タスクの関係性と全体像を可視化しました。
具体的なプロセスはBYARD社の事例紹介にまとめていただいたので興味があればぜひご覧ください(突然の宣伝)。

BYARDで書き起こされた月次決算業務フロー(最新版)

徹底的に振り返る(超重要)

業務フローを可視化、月次の作業のあとはメンバー全員で毎月徹底的に振り返りを実施しました。
足りなかった点、気づいたこと、もちろんよかった点も。
それに基づいて次回はどんなアクションをしていこうというところまで考えます。

このあたりは動画が公開されていますのでこちらもご興味があればご覧ください(なんと4本立て!)。

その結果実現できたこと

経理に携わるメンバーは3ヶ月間でCFO含め3名の体制から+2名の最大5名にまで増員しつつ、
並行して月次作業期間は1ヶ月→10営業日に短縮
作業負担はCFO9:その他1だったものがCFO1:その他9に逆転することができました。
また、1人で月次決算を回すという経験をしたことがないメンバーにも、全体を可視化することによって、ひとことで月次決算と言ってもどういった業務があって、自分の作業が遅れることがどんな影響を及ぼすのかの理解を促すことが出来たことも、この結果を実現するにあたり大きな成果があったなと考えています。

これからの野望

今までのところはあくまでも会社全体の中で中流〜下流の整備に過ぎません。
経理としてのミッションは「タイムリーに経営判断に必要な情報を提供する」だと考えていますので
現在は経理の作業部分をアウトソースして、上流にのぼっていって流れを整えることにチャレンジしています。
その結果更なる月次決算の早期化&精緻化を実現するというのが目標です。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました!
また、アドベントカレンダーをコミュニティ内で無責任に提案した身でありますが、コミュニティのみなさまの記事を毎日楽しみにさせていただいています。

※ちなみに運営をお手伝いしているSOU-MU部のアドベントカレンダーではインボイスの愚痴を書き殴っておりますので、そちらも興味があればご覧くださいw


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