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インボイスであたまがいっぱいだよ

今年も勢いでSOU-MU部アドベントカレンダー2023をつくってしまい、もちろん言い出しっぺなのでトップバッターとして記事を書かせていただいています。
そして今年は経理寄りになりますが、もうインボイスのことを書くしかないくらいインボイス一色な日々が続いています。どんな準備をしたか、開始後何があったか記録しておこうと思います。


社内向けの準備

まずは従業員のみなさまに消費税の仕組みから啓蒙です。
ありがたいことに弊社には学んだことを共有しようという文化と、そのためのslackチャンネルが存在するので、まずはこの制度を利用して消費税の仕組みと制度の概要についてNotionで資料を作成し公開しました。
(リンク先は社内で展開した資料の要約版です)

その後改めて社内で具体的に手続きが変わる部分、気をつけなければいけないことなどをこちらも別途Notionにまとめて周知。
弊社の場合、仕組みとして大きく変わったのは出張の手配で、原則個人手配を撤廃し、一括で管理部門でAI Travelを利用して行うことにしたくらいです。
タクシーもGO BUSINESSの利用を検討したのですが、タクシーの利用には事前稟議が必要な社内の運用とそぐわず泣く泣く断念。

その後は全ての事業部のチームMTGを行脚し、口頭での説明と質問を受け付ける場をつくりました。
不動産関連の業種のため、一般的な売買・仕入ではない取引があるので、月初処理と並行で大変ではあったのですが、個別に行脚したことで細かい論点を拾い上げることが出来、結果としてよかった取り組みでした。

経理チームとしての準備

インボイス制度開始前1ヶ月はチームで毎週30分の勉強会を実施しました。
ありがたいことに税務通信や企業実務を会社で購読していたので、勉強会のテーマや資料として大変参考にさせていただきました。
また、主体的に受け止めてもらうため一方的に資料をつくって話すだけの座学方式でなく、必ず感想や質問をもらうようにしたところは我ながらよかったなと思う点です。

また、会計処理対応のための各種ツールの設定やマスタの整備なども並行して行いました。
ツールで感動したのはバクラク経費精算の精算内訳の設定で、「公共交通機関特例」対象になるものは自動で摘要に公共交通機関特例が追記される仕組みです。ほんと神仕様だと思いました。ありがたや。

そして制度がスタートした

もちろん事件は制度開始後に起きるわけです。
従業員がインボイスのことを何にも考えずに請求書や領収書を回付してくるくらいは想定内だったのですが

  • 登録事業者なのに「ウチはインボイス出せません」って言い出す取引先

  • Tから始まる番号だけ書いてあればいいと思っている取引先

  • 税率ごとに合計と消費税を記載しようとするあまり、トータルの金額がおかしくなってる請求書

  • 簡易適格請求書の要件を微妙に満たしてないタクシーの領収書

  • 免税事業者からの請求書の消費税は8%で請求させればいいじゃんと言い出すやつ

などなど何かしら事件が起き、そのたびに対応コストが発生します。

そして出張旅費特例については
インボイスの出張旅費特例について実費払いOK、旅費規程なしでも認められる
という国税庁からの資料を11月に入ってからTwitterXのタイムライン上で発見し
出張手配を一元化したのは一体何だったんだ・・・という気持ちになっています。

また、余談ですが社内から
「オフィス付近のインボイス対応している飲食店リストが欲しい」
という謎の要望が出現。
・・・それは甘え過ぎだぞまじで(´・ω・`)。
(結局こちらはSlackのスレッドで各自で行ったお店の情報を投稿してもらうことにしました)

そんなこんなで2ヶ月経ちましたね

こんなにインボイスで毎日てんやわんやしているのに、
先日参加した某経理コミュニティでのオンライン会のトピックは
来年1月からの

改 正 電 子 帳 簿 保 存 法

だったので、世の中のイケてる経理パーソンのみなさますげえよまじで。
おばちゃんいまだにインボイスで頭いっぱいだよ。

しかし税収を増やしたいなら免税事業者とかなくして、消費税の申告方法をシンプルにしたらいいんじゃないのかしらとつくづく思います。
果てしなく生産性のない、本質的じゃない作業をしている気がするのです。



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