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不二家でワープロ

 この間の休日、いつもの如く家の近所のスタバへ。
 コーヒーを飲みながら、noteのネタ探しに明け暮れる。
 スタバに限らず、カフェでパソコンを開くという行為は「できる自分」を演出するのにお手軽だ。容易に自己肯定感を上げられるし、かつ「できる自分」が虚構であることを束の間忘れさせてくれる。
 ミルクボーイの「できる男」というネタにおいても、できる男の特徴として「スタバでパソコン」が挙げられている。ミルクボーイが言うんだから間違いない。いつもショートサイズの苦いの飲んでるし、さぞかしできる男に見えているんだろう。知らんけど。
 そんなことを考えているうちに、一つの疑問が湧いてきた。

「不二家でワープロ」は実現可能なのか?

 前述のネタ「できる男」において、「不二家でワープロ」は「スタバでパソコン」と対になっており、できない奴の代名詞として槍玉に上げられている。何故なら、不二家はパパやママが子供の手を引いてケーキを買いに来る場所であり、サラリーマンがワープロをカタカタする場所ではないからだ。

 しかし時代は令和。多様性が叫ばれる昨今、不二家でワープロしている人がいてもいいじゃないか。
 そんなことを思い、YouTubeで「不二家 ワープロ」と入力し検索してみる。
 ところがどうしたことか、不二家でワープロしている動画は見つからない。

 それじゃ、オレがやるしかねぇなぁ。

 すっかりその気になっているが、一旦落ち着こう。あくまでも心は熱く、頭は冷静に。
 まず「不二家でワープロ」を実現するためのハードルは、下記の3点だ。
 ①自宅周辺に不二家があるかどうか
 ②ワープロを入手できるかどうか
 ③上記2点をクリアしたとして、それに見合うペイがあるかどうか
 順番に精査していこう。

①自宅周辺に不二家があるかどうか

 私が住む上田市内に不二家は2店舗あるため、条件のクリアは容易だ。

②ワープロを入手できるかどうか

「そもそもワープロって今販売してたっけ?」と思い、調べてみたところ、2003年にワープロ専用機の生産は中止しているらしい。
「だったら中古じゃい!」とAmazonで探してみると、まだ在庫はあるらしく、3万円弱で注文できるようだ。
 したがって②についても条件を満たせそうだ。

③上記2点をクリアしたとして、それに見合うペイがあるかどうか

 これが問題だ。そして断言しよう。ペイなんてあろうはずがない。
「どこで何してんねん」という内海のツッコミが頭をよぎる。
 そして今一度、不二家でワープロしているオッサンに対して向けられる冷たい視線を想像してみた。
 好奇心・バイタリティと引き換えに何か大事なものを失っている気がしてならないし、3万円はそこそこ痛い出費だ。
 アカン、止めておこう。

結論

「不二家でワープロ」をやってできないことはないが、やるメリットがほぼ皆無であるため、きっとやらない方が良い。
 無難な着地を選んでしまったことは誠に遺憾だ。
 もし「不二家でワープロ」している人を見かけたら、私にこっそり教えてほしい。

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