御巣鷹山から35年

御巣鷹山日航機墜落事故から35年

ペルセウス座流星群、高3の夏合宿。
すぐ近くにいた。
天気が悪かったので、
一晩中ニュースを見ながら、
破片が見つかったとか情報があるたびに、
ホテルの人と周辺模型に虫ピンをさしていった。
だから、
最初の生存者の救出のシーンは、
朝ごはんを食べながらみんなで歓喜した。
夜空はこんなに大きくて、
地球はこんなに小さくて、
こんなに近くにいたのに、
あんなに大きな空飛ぶ物体を覆い隠してしまうほどの山々や木々。
自然の大きさを改めて感じ、
残酷さと奇跡が表裏一体だということも
思い知った。
今は携帯を多くの人が持っているから、死に直面した想いがリアルに伝わったり
残ったりしているが、
当時は紙に書かれた想いや悲鳴が後から見つかって公開されて、
時間差でじわじわと胸に迫ってきた。
そんな日からもう35年。
全ての人が毎年登っていけるわけではないし、
年月とともに否応なく可能も不可能になっていく。
人の心を平気で傷つける輩は当時から沢山いたし、ひどいマスコミも沢山いた。
せっかく生き残れたのに、生き残れた幸運を幸せだと思い合えないほど傷つけ追いつめていったものがある。
今はそういう輩がさらに増えている。
多くの人の命がもぎ取られる大きな事故や事件や自然災害が、
絶えることがない悲しい現実があるけれど、
もぎ取られてしまう命が少なくなるように、
生きている人たちを死に追いやることのないように、
人間は学習し続けていかねばならないし、
そういうものを許す世の中にしてはならない。
ペルセの時期になると思い出す。
高校時代の思い出。


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