シンシリーズで1番好きという訳でもないシン仮面ライダーを1番見てる理由

ぼくはシン仮面ライダーを何度も見ている。庵野秀明さんのシンシリーズは一通り見ていて、仮面ライダーが1番面白かった…



訳ではない!
シンエヴァを除けば(エヴァは連作なので)、個人的にはシンウルトラマンが1番面白かった。キャラがとても魅力的で、特撮オマージュの素っ頓狂な動きがクセになるから。

ここで作品別で僕が視聴した回数を見てみよう。
シンゴジラ 2回
シンウルトラマン 3回
シン仮面ライダー 6回

ウルトラマンが1番好きだと言ったくせに仮面ライダーのが倍見てるじゃないか好きだな仮面ライダー!

いや、違うんです。ウルトラマンがベストってのは嘘じゃないんです。シン仮面ライダーは僕の描いてる漫画と話の構造が似てるんです!

つまり、シン仮面ライダーを創作のバイブルとして参考にしている訳なのだ。

うちの漫画の大枠としては、悪の組織があって、主人公の少年は悪の組織から改造人間にされてしまった。そこにヒロインがやってきて、主人公を救い、悪の組織と戦う様仕向ける流れになっている。

対して仮面ライダーは、ショッカーに改造された主人公、本郷猛を緑川ルリ子が助け、共にショッカーと戦うと…

ね?似てるっしょ?
そこにシンパシーを感じて繰り返し再生ボタンを押してしまうわけです。

初めて見た時は、なんだこのオチ⁉︎不完全燃焼じゃん!打ち切りか〜?なんて思ったけど、繰り返し見ていくうちにキャラそれぞれに苦しみと哲学があって、魅力を感じる様になってきた。

キャラそれぞれのバックグラウンドとそれに伴う価値観の形成を短時間でちゃんと描き、彼らが対立しあう。オーディエンスはその中の誰かに感情移入してその世界にハマる。
こんな楽しみ方がシン仮面ライダーでできると思った。これはすごく参考になった!

僕の場合、一文字隼人にすごく共感した。彼は共感できる名台詞量産マシーンだ。以下、うろ覚えのセリフ集(何度もみたんじゃねーのかよ)。

「好きか嫌いかがおれの行動基準だ。」
「これでココロスッキリだ。」
「優しさと弱さは紙一重だぞ。」
「バイクは孤独を楽しめる。そこが好きだ。」

上記のセリフが好き過ぎて常日頃頭の中で反芻している。特に4番目のセリフは好きが高じてバイクの教習所に通い始めたくらいだ。

長くなったので、ここにシン仮面ライダーを見まくっている理由をまとめる。

・自分の描いている漫画に似ていたから
・作品の楽しみ方について、新たな見地を見出せたから

第一印象こそあまり良くなかったものの、何度も見させる、噛めば噛むほど味の出る作品こそ、価値の高い作品なのだと感じた。

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