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造りに行けていないので、書ける内容が少ないのです笑
飲みにも旅行にもなかなか行けないこの世の中、InstagramもFacebookも猫アカウントと化しており、「また猫か」との声も聞こえてくる今日この頃。
でも、寒くなって猫同士の距離、そして人間との距離が近くなるとついつい写真を撮りたくなり、自慢をしたくなる。
猫あるあるだと勝手に思っています。

さて、そうはいいつつも、よく聞かれるこの言葉について書きたいと思います。

「どんな酒を造りたいの?」

この言葉は一般的な会社でいう「どのような商品・サービスを提供するのか」と同義です。
つまり会社の軸の一つ。つまり非常に大事なこと。
一方、自分自身がまだまだ経験未熟のため再現性についても確固たる自信はなく、そもそも今の半田亀崎の水質、気候がどのように影響するかもやってみなければわかりません。

なので自信をもって答えないといけないこと、だけどまだ自信をもって答えていいのか悩む内容なのです。

でも、それを踏まえた上で目指したいお酒は、

1+1=3にするお酒です。

美味しい料理+美味しいお酒で単品で味わうよりもより味を昇華させたい。
料理を口に運び、お酒を口に含むことでより豊かな味を生み出したい。
素晴らしい料理とお酒を頂くにつれてこの想いは強くなりました。

その中で昨年末に特に衝撃を受けた組合せがあります。
日本酒ではないのですが、フォアグラと貴腐ワインの組合せです。
この組合せはマリアージュの世界では定石らしいのですが、そちらの勉強は全くしていませんでした(頭がカタカナに追い付かなかったのもあります笑)。

フォアグラの油と貴腐ワインの甘みが混ざり合って全然異なる味になるんです。単体だと、フォアグラって脂っこくてあまり食べられない(そもそもそんな高級なものは滅多に食べられないのは置いといて)のですが、この組合せは飽きることなく、最後までわくわくしながら食べられました。
そしてワインも単体ではここまで魅力を感じなかったと思います。言葉にしてしまうと安易かもしれませんが、これがマリアージュかと、衝撃を受けた組合せです。

ちなみに、そういった想いがあったからこそ、最初の酒蔵は長珍酒造さんにお世話になりました。勿論長珍の味そのものが好きだというのはありますが、お酒の説明を受ける中で、桑山さんの味・組合せの想いが伝わってきたからです。

とは言え、前回でこう造ったらこうなったという経験はしましたが、味の再現性、理論がまだしっかりしていません。
そして、恐らくその味を感覚で具現化するセンスが自分にはない気がします。

となると理論で味を求めるしかないかなと最近改めて思うようになりました。
これは天下錦の羽根さんと働いたことも大きいと思います。
理論で理解すると仮説が立てられます。仮説→立証の繰り返しでよりいいものになるはずです。
味はそれぞれの酸が多分に影響し、その酸は麹菌や酵母の出す酵素に、そしてどういった酵素を出すかは製造過程に影響します。
そういった流れをロジカルに理解することが今後必要です。。。
文系人間の自分には苦手分野ですが 苦笑

というわけで、目についた、見出しの本をまず買ってみました。

「最先端の日本酒ペアリング」

味やフレーバーをわかりやすく言葉にしている本だなと思って手に取りました。
どういう味や香りを出したいのか、改めて知ることをしていきたいと思います。

1+1=3にするお酒にするために、今できることを少しずつ頑張ります!

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