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伝統工芸品は生活を豊かにする

伝統工芸品は元々、生活必需品として誕生しました。

しかし現在では、伝統工芸品=生きていくのに欠かせないもの、ではなくなっています。

例えば、食器に漆器や焼き物を使わなくてもより安価なプラスチック食器で代用する事は可能です。

ではそれらの必要最低限の機能を備えた代用品に比べ、伝統工芸品が勝っているものとは何なのでしょうか。

もちろん機能的には色々な要素があるでしょうが、何より”生活を豊かにしてくれる”ということが大きいと思います。

職人の手仕事によって作られた製品を手に取ると、なんともいえない温もりを感じる事が出来ます。

例えばコップでいうと、スーパーで買ったプラスチックのコップを使っている時は”飲む”という行為だけで特に何も感じませんが、陶器市で職人さんから買ったお気に入りのマグカップを使う時は、毎回小さな幸福感を感じます。

仮に1日に3回使うとして、普通のコップとマグカップでは1週間で21回、1ヶ月で90回の幸福感の差があるのは、とても大きいです。

そして、製品としての魅力もそうですが、”作った人の顔が見える”というのも愛着を更に増してくれます。

陶器市など、職人さんから直接購入できるイベントは割と多くありますので、まずは一度手にとってみて下さい。


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