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人に好かれる人と嫌われる人…(48)



先日O大学のミャンマー語のH先生が
又ミャンマー人の男性を連れてきた。
彼は留学で昨年4月に来る予定が
国の事情で遅れてしまい、
日本に来て授業も中途半端で終わり4月に帰国する。
彼は僕が20年以上毎年ミャンマーに行っているが
(この2年は国の事情で行けない)
その時ミャンマー第2の都市のマンダレーで、
お世話になっている中国人
(彼女にマンダレーの孤児院やお寺にサポート
するときについて行ってもらう。)
の甥で、現在は東大の大学院にいっている姉のところに泊まっている。
僕ら家族とミャンマー人の彼とH先生と
ミャンマーに行く時一緒に行くFさんと5人で
奈良の案内の代表として東大寺に行った。
H先生はミャンマー人と間違われた程
ミャンマー語が堪能で通訳をしてもらっている。
全員英語は通じる。
東大寺の正門には運慶と快慶の仁王さんがいる。
FさんがHe is 阿 He is 吽と
説明しているのを聞いて大変面白かった。
普通外人に阿吽の呼吸なんて通じないはずであるが。
僕は心で伝え合っていると補足した。
Fさんはマンハッタンかどこかで
医学部の大学教授夫人として何年も行っているので
英語は出来るはずであるが、
仁王さんの阿吽を説明するのを見て
この人は話す相手をどんなふうに見ているのか考えさせられた。
Fさんは陶器で賞をもらったり、
以前なんかの機会でRクラブに連れて行った時
非常に上品な人で通っていた人であるが
少し変わったところがあり掛け算の九九を全部は覚えていないと言う。
普通は隠すが、僕に知り合いにもう1人いる。
彼は学校も行っていない職人で
そんなの計算機があるから必要ないと言う。
日本人は殆どの人が九九は言えるが、
世界では何%の人が知っているのか。
筆算も必要ない役に立たないものの一つであるように思える。
計算の速いのは自慢や趣味としてはいいが
世界の先進国で学校で数学の問題を手計算でさせている国は
日本くらいであると聞いた事がある。
今現在世界を動かすような芸術家10人に
掛け算の筆算をして貰うと出来る人は半分もいないと思う。
日本では7の段を言えない人をテレビなんかでバカにして喜んでいるが、
日本人は必要ない知識を全員に求めて
多様性なんて考えているのか。


さてここからやっと本題。
Fさんは人から非常に好かれるが、
赤ちゃんは生まれてすぐ人に頼らないと何も出来ないので、
あんな可愛い顔をしている(大人から見て)
のもその一つで人から嫌われると生きていけない。
大人になると殆どの人に嫌われる人がいる。
そう言う人に限り自分は自分の考えを持っているとか、
一家言ある人が多い。
本当に独創的な人は、一般の人と話が殆ど通じないわけで
話さなければ良いだけ。
いるだけで周囲に人の気分を悪くさせる人
は世の中にストレスを与え、生産性からも良くない。
彼女は本能的にその事を知っているのか
世の中に必要な1人と思う。



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