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主な問題解決の方法は3つ「障害排除・証明・感情の解消」

 何か困ったことがあるとき、どうしていいか迷いますよね。この記事では、よくある人の悩みとその問題の解決法をいくつかご紹介します。


問題の解決法は主に「3種類」に分類される

・物理的障害排除
・物事の証明
・感情の解消

です。

  そんなことをいきなり言われても、なんだか良くわからないですよね。


 実はこの世の中のあらゆる問題は、主に3種類に分けられます。

 苦しい・悲しいなどの【感情問題】、毎日宿題が多い・もうすぐ台風が来るかも! などの【物質的な障害】、そして数学や物理など【証明する問題】です。

 

 あなたが何か深い問題を抱えている場合、
 まず、あなたの悩みがこの3種類のどれに当てはまるか考えてみましょう。

 問題ごとにそれぞれアプローチが違うからです。

 

 とてもややこしいですが、ひとまず悩みの種類を2種類に分けていきましょう。

 分ける方法は

「行動で解決できるものなのかどうか? 行動で解決できないのか?」で分けていく必要があります。 

  この、肉体行動で解決できるものは【障害のある問題】に分類されます。

 雨だったら傘をさす、明日がお弁当だったら買い物に行くなどです。

 泣く・怒る・共感を得る・騒ぐ・忘れるなどの行動で緩和できる感情ストレスも【障害のある問題】に分類されます。

 

 逆に、行動で解決できない抽象的な問題…これは、【証明する問題】です。

 

 証明する問題というのは、頭の中でウンウンと悩む数学や物理・科学の分野だけではありません。
「人とはなにか?」「愛とはなにか?」「生きるとはなにか?」などの抽象的な悩みも、この【証明する問題】に分類されます。

 

最も重要な【障害のある問題】の解決は次からじっくりと考えていくとして

ここの項目でお話するものは、明確な障害がない【証明する問題】についてです。

 

 まず、考えても答えが見つからないような難しい【証明する問題】に関して、どのように解決するか? アプローチすべきか? ここでお話したいと思います。

興味がない方は、次の項目に進んでしまって大丈夫です。

準備はできたでしょうか?

それではやっていきましょう。

 

人とは何か?

(例)「人とはなにか?」

たとえば、このような抽象的な問題に関して、私たちが解決(証明)する方法がひとつあります。

それは

【分類と比較】
【歴史を追う】

  ことです。

 

 例えば「人とは何か?」という抽象的な問いを解決するには、まず初めに「人の共通点」を並べる必要があります。

 人がどんなものであるか?

「データと集めて、人間の多くが持ち合わせる共通の要素を取り出す、分類する」という作業が必要になるのです。

 

当たり前といえば当たり前ですが、少ない例外を除いて人間には

・手足は2つずつ
・目や耳も2つ
・鼻は1つ

 などの特徴があります。

 しかし、手足耳が2つずつあり、鼻が1つしかない生物は他にもたくさんいますよね。

 

 そこで

「人間が人間たりえる素質とは何か?」

と考えたとき、まず行うべき行動は、他者との【比較】です。

 

このとき、比較する対象は、私たち人間ととても似ている生物です。

例えば、「チンパンジー」などの霊長類になります。

 

まず、チンパンジーと比べて、私たちと似ているところ・違うところを考えてみましょう。

チンパンジーは私たち人間に最も近く、DNAが98%も類似する哺乳類であるため、比較に向いている動物です。

このとき、「手や足がある」など、哺乳類以外とも一致している部分は省きます。

 

【似ているところ】
 群れで暮らす、手を使う、道具を使うこともある、コミュニケーションを取る・感情がある・ある程度の記憶力や知能も持ち合わせている

【違うところ】
 言葉を話す・新たな道具を作り出す・家畜を飼う・農業を行う

 などです。

 

 私たち人間とチンパンジーが分岐したのは約600万年前と言われています。

 

 そんな「私たちとチンパンジーの何が違うのか?」

 言ってしまえばこの【分類と比較】による『差』こそが、人が人たらしめるものであると言えます。

 

チンパンジーの特徴
 チンパンジーも私たちと同じとは言えないものの、生物として高度な認識能力・計算能力を持っていますよね。
 手先も器用ですし、群れでコミュニケーションも取ります。非常に高い共感能力があり、また、人間と違って自然適応力や反射神経が高く、木登りは私たちよりも得意です。
 
 しかし、チンパンジーは火を使いませんし、私たちのように食物を栽培しません。
 他の生物を家畜化することもありません。
そして、言葉によるコミュニケーションもしていません。チンパンジーは私たちのような声帯や言葉を操るための舌は持ち合わせていないからです。
 
 とはいえ、チンパンジーたちは、12種類の「鳴き声」によるコミュニケーションをはかり、約400通りもの鳴き声の組み合わせでコミュニケーションは取っています。木の枝や石など、道具を使うことも確認されています。
 
 おそらく私たちの先祖もチンパンジーと同じように、まず声によるコミュニケーションをはじめたのだと考えられます。
いきなり高度な道具を使ったとは考えられにくいからです。
まず進化の過程でまず多彩な「音」を出せる声帯を獲得し、【言葉】を手に入れ、短期記憶以外の認知能力の差を取得たとみられます。

 

このような【比較】だけでは人を知るにはまだ浅いでしょう。

さらに私たち人間がどのような道を歩んできたか考える必要があります。

 歴史的観点からみて、人類の発展に大きく貢献したものこそもまた、人が人たらしめる物といえます。

そこで歴史的観点から「人とは何か?(どうであったか?)」ということを探っていくと、

人類は約250万年前には礫器などのするどい石器を使い始めたことがわかります。

それから170万年前にの使い初めます。

おそらく、ここが人が人たらしめる歴史の一番の分岐点でしょう。

人類は火を使うことによって、肉や野菜・高カロリーな食べ物を少ない量で接種することが可能になりました。

ここから人類の脳の積載量が、ゴリラより100CCも多い、600CCに増えていたのです。

そして約40万年前には、私たちと近い人類・ネアンデルタール人たちは1400CCも脳の積載量を持っていました。

それから時を経て、紀元前1万年前には牧畜をすることに成功。同じ時期に農業も初められています。これには地球の温暖化が関わっているとされています。

さらに時が進み、文字の発明されたのは紀元前3000年頃。
それから、農業や牧畜によって人口が増えて、都市が形成され、それからは各都市同士による文化形成・文明がはじまりまっていきました。

対して、チンパンジーや同じ霊長類のゴリラやボノボはこのような文明(技術継承)を持ち合わせていません。

 ここで一度、答えを出していきしょう。

  ずばり、人が人であることの証明とは、
「他の霊長類と違い、人間は言葉を話し、火を使い、道具を組み合わせて発明をし、技術継承が出来る知恵・文化・文明を持っている」

   ことと、捉えられると思います。

このような意見に対して反論もたくさんあると思います。

  DNAの配列など、詳しく分類したらいくらでもできますし、もっとロジカルに数学的な証明が得意な方は私よりもたくさんいますから、そこら辺はできる方々にお任せしたいと思います。

  ですが抽象的な物事を解決(証明)する方法のひとつとして、このように【分類と比較】【歴史を追う】という方法も試してみるのもいかがでしょうか。


『物理的問題』の解消と『感情的問題』の解消

 ここでは【感情の解消】および

「問題は全部解決しなくていい」ということをお伝えしたいと思います。

 この言葉を聞いて、驚いた方もいるでしょう。

 

 しかし、実際問題として、人は自分1人で解決できる問題とそうでない問題があります。

 たとえ人員がそろっていたとしても、

・時間的問題
・金銭的問題
・物資的問題
・知識・経験が足りない

という場合もあります。

 

 さらには、人間が持っている障害的な悩みには「物理的問題」「感情的(身体の)問題」の2種類があります。

 

かなりややこしいですが、「障害のある問題」はこのような、

・物理的問題(天災・健康・会社の売上・家計・受験など)
・感情的問題(怒り・悲しみ・人間関係など)

に分けられるのです。

 わかりやすい例としては、女性は話を聞いてもらうだけで気分がスッキリとして前向きになり、そのまま自分の人生のタスクへ進めるようになることが多いです。

 

 これは、「相談者の【感情的障害】がカウンセリングによって解消したから」と考えられます。

 その他にも、他者から具体的アイディアを提供されたことにより、気分が晴れて、久しぶりによく眠れるようになった、行動の活力を得たということもあります。

 

 …つまりは、人間の悩みは「実質的に解消するしないに関わらず、感情的解決によって状況が好転する可能性がある」。

 そもそも「不安や怒りの感情によって【悩み】が引き起こされていた」ので、「緊張感情」さえ取り除けば【悩み】そのものが解消することがありえる。

 

 だからこそ、「問題は全部解決しなくていい」というケースにつながるのです。

「根本的原因が取り除かなければ、また悩みが生まれるじゃないか!」

「そんなものまやかしだ! 何の意味もないだろう!」

 と思われる方もいるでしょう。

 

 しかしながら、このような「感情的解決」はいわゆる【ストレス発散法】とされ、わたしたちの日々の生活でよく用いられているものです。

・人を話す
・買い物をする
・飲み会
・スポーツ
・カラオケ
・涙活
・温泉
・紙に書き出す

 これらの「感情的解決法」によって、人は『怒り・恨み・不満』や『悲しみ・不安・苦しみ』などの緊張感情を「消化」し、心の安定をはかっています。

 

 そしてこのようなストレス解消法をおこなうことで、あなたの心の安定が確保され「冷静」さを取り戻すことが期待でます。

 今までどおりの合理的な考えができるようになる他、血圧の安定や動悸や息切れの解消、肩こり、胃痛の緩和などカラダの不調も改善され、【問題解決のための体力】を取り戻しているのです。

 

とくに感情的問題の解消は、「過去など変えられない出来事によるストレスの解消」に、絶大な効力を発揮します。

今がとても幸福な状態であると認識することは、

「あの辛い時間があったからこそだ!」

と過去の認識を変えてしまうほど強力な効果があるのです。

 

このように自分の辛い出来事の解釈を変えて感情を安定させることを、「ABC理論」といいます。

また、何度もイヤな記憶を思い出して【長期記憶化・トラウマ化】する前に、脳内を幸せな思い出で満たしておくことをオススメします。

 

「ストレス解消なんて、問題から逃げているだけだ!」と気構えず、まずは「感情的問題の解決」を目指すこともひとつの手です。

 とくに「瞑想」や「ウォーキング」・「サウナ」などは、メンタルの回復に役立っているという科学的根拠があります。

 

 …ですが、それでもやはり「根本的問題を解決したい」「しなければならない」と考えるのが人の性でしょう。

 立場のある人物であればなおさらです。

 人生において悩みはつきません。

 私達が人間として生まれているかぎり、一生悩み続けます。

 それは、人に「感情」があり、死を知覚するかぎり、人は生き残ろうと知恵を絞り「悩み続ける」生き物だからです。

 

 そこで必要なのが、そもそも解決できる『悩み』なのか? を判断することが必要になります。

 自分の人生のタスクに「優先順位」をつけ、自分が着手可能なものなのか、本当に時間をさいてやるべきことなのか、そもそも自分の影響外のものなのか? それを見定め、順位の低い選択肢を捨てることが重要になるでしょう。


問題解決のためには【情報収集】が最優先

 最後の問題解決法、「物理的障害による問題の対策」です。

 どのような問題を解決するにせよ【情報を集めること】がたいへん重要です。

 

 まず解決したい「問題」を書き出し、

自分が目指したい「未来」が明らかにしたあと【情報】を集めましょう。

 人間には、脳に記録した情報を元に、それらをランキング付けして、より良い「最適解」を選ぼうとする本能があります。

 

 あなたが「悩み」に対するアプローチが決めきれないのは、ずばり、その悩み・問題に対する解決案がうかばない「情報のピースが足りない」というケースが考えられます。

 

 まずは「本で調べる・ネットで検索する・人に聞く」などをして情報を収集しましょう。

 

 

集めた「情報」の活用法

 ここから「物理的な問題解決法」の具体的な方法をお伝えしていきます。

 

 情報が充分に集まったら、目的達成のために、集めた情報を並べて、活用していきましょう。

 まず並べた情報を要素ごとに「分解」をします。

 

(例A)キャベツ……紫・緑色・葉が分厚い・葉物野菜。食物繊維たっぷり。千切りやポトフに使う。

(例B)レタス……緑・葉が薄くシャキシャキしてる・葉物野菜。食物繊維たっぷり。主に生食で食べる。

(例C)ゴボウ……茶色・シャキシャキしてる・根菜。食物繊維たっぷり。主に煮物料理に使う。

などです。


 そうすると、Aのモノ・Bのモノ・Cのモノ、いくつか「共通点」や「似ている部分」があることに気づくと思います。

 

 そのように洗い出して見つけた要点が、おおむねモノゴトの【本質】です。

「本質」とは、どんなときでも変わらない、モノゴトの基軸となるものです。

 

 さきほどの例で言えば、さきほどの3つはすべて【野菜】。

そして、野菜の多くは「食物繊維がたっぷり」というのがモノの本質になります。

 

 そうして見つけ出した新たな情報を元に、目的に向かって、どうアプローチをすればいいかアイディア(仮説)をひねり出していきましょう。

 それを1つ1つ実験していくのです。

 

 そのあと、違和感を感じたり・失敗してしまったら、問題を再度分析し、【修正】→「実験」を繰り返していきましょう。

 

 この方法を使った具体的な例として、

「自分にあったダイエット方法の探し方と決断法」でお悩みでしたら、

 

(一般的なダイエット方法)
 ・食事制限
 ・断食
 ・運動
 ・筋トレ
 としますと、

(これらの要素の分解・共通点の洗い出し)

・運動して消費カロリーが増えると痩せる
・食事量を減らすと痩せる
・生きてるだけで基礎代謝ぶんのカロリーが消費される
・脂肪1キロのあたりのカロリーは、7200キロカロリー
・720キロカロリー消費すると100グラム痩せる

よって、

『摂取カロリー ー 消費カロリー = 体重の減少量』 がダイエットの本質。

 なので、食事を減らす・または運動によって、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば、痩せることができると推測できる。

(問題解決のための仮説を立てる)

 ・断食道場ホテルで食事制限をすれば痩せると仮定

(実験)

 ・断食道場を予約する
 ・3日間粗食ですごした。

(結果と修正)
 ・食べないことで、数日でリバウンドしてしまった。

 →修正案として、次はもっとお肉を食べて運動することでダイエットをこころみる。

 

 …といった形です。

 なんとなく想像がついたでしょうか?

 

 

 カンタンにまとめますと、

0、問題(目標)の選定。
1、目的達成のための情報を収集。
2、分析・分解・本質や要点の洗い出し。
3、要点をもとに、目的達成のための仮説を立てる。
4、必要な【材料・行程】などをリストアップし、成功までの道筋を計画する。
5、実行・実験。
6、修正→1または2に戻る。

 このような感じになります。

 これらの流れのフレームワークをビジネス用語で【PDCAサイクル】とも言いますね。

 

 フレームワークを使い、思考をパターン化することで、あなたがパニック状態から抜け出し、冷静にモノゴトを運ぶ意欲を取り戻すことが期待できるのではないでしょうか。

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