動物実験と研究の自由

論文 動物の権利論の覚書(浅川千尋氏)を読んで、動物実験禁止と学問研究の自由との対立について考えました。

断っておきますと、私は学者ではないので、厳密な論証やデータ解析は一切抜きです。感情論一点張りです。また、敢えて偏見まみれの言説です。(動物がモノだなんて抜かしてる奴らに偏見がどうのとか言われる筋合いはないと思ってるんで)

あと、日本の事情に当てはめてます。諸外国の事情は知らないので無視です。

あらすじ

ドイツの憲法に、動物保護の規制が盛り込まれました。各国憲法では、人権規定はてんこ盛りですが、動物の立ち位置に触れるものはかってありません。各国民法、刑法でも基本的な動物の立ち位置は物、器物です。その点で、超超超画期的です。さすが法学大国ドイツですね。世界に冠たるドイツ!!!(私は中高生の頃、隠れヒトラーファンでした。社会人になるとそんなことを大っぴらに言うのは常識はずれですし、戦争について学べば学ぶほどそんなことは言えなくなります。ただ、世界で最初に動物保護法を制定したのがナチス政権だと知って、ああやっぱりと感じました。ヒトラーさんの分厚い伝記とか読みましたけど、こういう人って極度の人間嫌いだけど、その分動物が大好きなんですよね)
(※ヒトラーが犯した戦争行為、ユダヤ人等に対する虐殺行為は決して許されるべきではありません)

動物を保護せよとの規定からドイツ国家には動物を保護するべく様々な施策を行う義務が生じます。そうすると問題になるのが、大学の実験室とかでバカバカと日々無惨に切り刻まれて、大虐殺されている実験動物君たちも保護せんとと言うことですね。

そこでなんと純粋理系のおバカどもは言いました。

「学問研究の自由ってご存知ない??」

はい。大学は不可侵。学問は不可侵。大学の学問は神聖にして不可侵なのです。
動物で実験できないんだったら、医学も、薬学も、生物学も、困るんですけどオ。

ね、困るよね。それで君のお母さんとかガンになって死んだらどうする?
動物君いっぱい投入して、ガン細胞とか移植しまくって、研究しまくれば、5年後ガンになる君のお母さんとかもしかしたら助かるかもよ。


ね、そう言われるとお母さん助けたいよね。

多分、実験されてイタイイタイ思いして死んでる実験動物のみんなも僕のお母さん助けたいって思ってくれてるはず。

だって、動物君の命より人間の命の方がずっとずっと尊いからね!!!ありがとう!!!


まあ、学問研究の自由と生命を天秤にかけるなんて、まともな倫理観があれば話にならないレベルなのですが、法律論でいえば、学問の自由はかなり強い補償を受ける権利なので、いい勝負ができてしまうという法律の限界みたいな、倫理と法律の差異みたいなところが出てきてしまう議論ですよね。

(動物の権利についての議論は長くなるので省略しますが、とりあえず人と動物の命の価値に差異はないという前提のお話にしますと、動物の生存権と学問の自由は全く別次元の権利であり、生存権が絶対的圧倒的に優越します、と私は考えます)

学問ってなんでもかんでも自由なんですかね?
原子爆弾とか、遺伝子操作とか、何でも強力な自由権のもと実行していいんですかね?

人間のクローンは国際条約かなんかで規制されてるけれど、あれだって学問の自由に対する規制ですからね。だから、規制自体は可能なんですよね。

芦部憲法に書いてあった気がするけど!何でもかんでも研究という名目ならOKではなくて、その研究によってどのような結果が招来されるかなどを考慮して、制約することは許されるって説が有力のようですね。

そして、現実問題、動物実験がなくなることは当面の間無いと思いますが、、、

偏見の話を書きます。
日本の話です。医学部を出て、医学者になるような奴は、頭はめちゃくちゃいいですが、倫理観なんて期待できませんね。
彼らは理系科目は鬼のように出来ますが、文系科目はそんなやってないでしょうからね。国語で相手の気持ちを30字で説明しなさいみたいな他者心情理解の問題とかありますが、彼らはそういう訓練あんまり受けないんじゃ無いですかね。文系的(哲学、倫理学的)素養もおそらく無いでしょうし、もちろんそういう素養のある人もいっぱいいるとは思いますが、解剖の授業とか何回もやってると「場慣れ」しちゃうますからね。動物を実験物くらいにしか見れなくなっちゃうますよねおそらく。前に読んだ動物実験反対のコラムに、ウサギの解剖の授業で、腹を切られて失禁したウサギを見て笑う生徒の話が書かれていました。まぁ真偽は確認して無いですけど、本当なんでしょうね。。悲しいですよね、そういう奴が看護師とかになってるという事実にもゾッとしますが。だから、理系って数学的な能力は高くても、心情把握とかの文系的能力に欠ける奴が多くて、そういう奴の集まりの医学界隈に動物の自由な実験権限を与えるのは危険なんちゃうかっていう個人的偏見と、文系的素養のあるお医者様でも動物を切り刻みすぎると感覚麻痺しちゃって、動物が可哀想とか思えなくなっちゃうんじゃねっていう話で、そういうことが重なって、本来誰が考えても残酷な動物実験が大っぴらに医学という栄光のもとに是認されているんじゃないかっていう推測です。

ノーベル医学賞とかだって、医学賞あげるべきは犠牲になった何万という動物でしょう……
散々殺しておいて、スポットライトの当たるところで最高の栄誉を受け取るのが、彼らの殺害者だなんてこと、居た堪れないじゃないか……

そんなのヨーゼフ・メンゲレが、ユダヤ人で人体実験しまくった結果の論文でノーベル医学賞とかだって受けるくらい酷い話なわけ。イメージできるでしょ。
(ヨーゼフ・メンゲレとは、アウシュビッツ強制収容所での医師で、ユダヤ人を使ってあれやこれや色々な人体実験を行った人です。人をふんだんに使った豪勢な実験のおかげで、かなりの医学的発見を上げたと言われていて、その成果は秘密裡にアメリカに伝えられ、その対価として不逮捕による亡命が許されたとも噂される。戦後は捕まることなく、亡命先のブラジルで天寿を全うした。)

(知り合いに看護学校通ってた子がいて、授業中当然パニックになって涙が止まらなくなって学校に行けなくなって辞めてしまった子がいたんですが、もしかしたらこういうような理由なのかなと思ったりしています)

さあ、動物実験から動物を救いたい私が、自分勝手に素人の自説を書きます。

別に法的に採用されるとは思いません。ただ、これ読んで評価してくれる人がいたら、引用自由なので広めてくれると嬉しいです。

☆学問の自由の制限☆

侵襲的研究(マッドサイエンス)は、社会秩序を乱すものであるので、これを禁止すべき。禁止されていない範囲であっても、研究者自らの良心から侵襲的な様相を呈すと思料する時は、これを大いに自制すべき。

☆侵襲的研究とは☆

①権利侵害を伴うもの
(※本論では、生命は皆基本的に対等の権利享有主体です。そして、生命に共通の権利は、生命、身体、精神、財産、生息環境に対する権利です。権利の内容はこの5つのみです。)

②将来的な権利侵害の蓋然性があるもの


え、じゃあもう動物で実験できないの??
医学とかどうするの?死ぬの?

はい、死にます!!!

もちろん、実験は不可能ではありません。しかし、実験される個体が全く恩恵を受けない実験ってアンフェアだと思いません?

あなたがガン研究の実験体にされて、お粗末に苦しめられて殺されたらどんな気がします??
いや、俺ガン関係ないのに、なんで知らん奴のためにこんな思いせんといけんの??😢

ってなりません??

でも、あなたが実際に難病にかかっていて、その難病の研究、自分の治療法の開発のために、死なない程度の実験体になるってのであれば、話は違うと思いませんか?

そういうことです!

☆生体実験の許容要件☆

実験体自身もまた生物であり、権利主体である。よって、自己の生命権、身体権、精神権を侵襲するいかなる実験という名目の暴力を排除する権利を有する。

生体実験が許容されるのは、①「当該実験体に直接的な利益がある実験であり」、「当該実験体の同意又は承諾を得た」場合に限り、研究者は当該実験に生体を使用できるものとする。


まぁ、動物から同意承諾なんて取りようが無いので、この説に従えば動物実験は不可能になります。人間のみ実験可能です。

人間なら、、、たまにいるのでは無いでしょうか。医学の発展のために、死後自分の体を献体する方っていらっしゃいますから。

動物はダメです。強制で実験なんて可哀想です。やめてあげてください。

Wikipediaで731部隊とか、ヨーゼフ・メンゲレとか読んでみてください。実験される身ってほんとに悲惨ですからね。自分だけ良ければいいなんて考えは、私も含め人類全体でやめていきましょう😉
Be Us All Happy‼️

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