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ペットの同行避難②

今回はペットの同行避難についてです。
同行避難と、さらに狭義的な意味で同伴避難の2つの避難形態が考えられます。

同行避難とは、災害時にペットを連れて避難することを言います。
狭義の同伴避難とは、災害時にペットと同行避難し、さらに避難所でペットと飼養者とが同じ場所、スペースで待機する形態です。
同行避難・同伴避難できる避難所は決められているので、HPの避難マップなどで確認しておきましょう。

例えば、同行避難できる避難場所が近所の体育館の場合、人は避難所で各々布団1枚くらいを敷いたスペースで待機することになりますが、動物はその場に入ることができない場合がほとんどです。この場合、避難所に同行避難したペットたちのための待機スペースはたいてい屋根付きの屋外となっています(外階段の踊り場下や駐輪場等)。これから寒くなっていき氷点下の地域もある中、動物たちは世を明かさなければなりません。真夏は猛暑の熱帯夜となることもあります。ペットたちの適正生活気温を考えると心配です。特にエキゾチックアニマルの場合は非常に厳しい状況と言えます。さらに、ペットたちも災害に直面し不安な精神状態でなれない場所に置かれることになります。気を病むもの、攻撃的になるもの、鳴き続ける者、色々な可能性が考えられます。

同行避難をするにはには、前もっての準備がとても大切です。避難所を作る計画の段階から町内会や近所の人々と話し合いをし、対応を考え準備しておくまで待機することです。さらに飼い主さんは普段から同行避難するための様々な準備が必要です。

まずはペットのしつけです。
同伴避難とは、基本的にペットはクレートやケージにて、飼い主と同じスペースで待機するという態様になります。放し飼いという意味ではありません。よって、日頃からクレート、ケージでの待機ができるように訓練しておく必要があります。

ペットには「まて」・「おいで」ができるようにしておきましょう。そして「吠えない」・「咬まない」・「暴れない」よう教えましょう。
同行避難できる場所でも、避難している人たちも精神的に不安な状態です。好き嫌いやアレルギーの人もいます。動物が必ずしも受け入れられているとは限りません。ペットにも最低限のマナーをしつけておくことがトラブルを回避するために大切です。

ペットの防災用品、ペットフードを備蓄しましょう。人の支援が優先となります。命にかかわるもの、衛生用品など優先順位を考えて準備しておきましょう。

つまり、ペットの立場で考えれば、災害時のペットの同行避難は「同伴避難」が好ましいが、同伴避難は災害が起きてから実施するのは非常に困難なので、事前に同伴避難についての話し合いと準備が必要であるということです。また、ペットのクレート訓練等も日頃から行い、有事への備えをさせる必要があるでしょう。その意味で一朝一夕で完成を見るものではなく、災害は起きるものと想定して、準備を怠らない姿勢が大切になってきます。

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