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【経営者向け】マネジメントお役立ち記事

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マネジメントが楽になる「識学理論」をわかりやすく解説しています。経営者・管理職向けの内容です。
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#上司

これさえ押さえろ!1on1ミーティング4つのポイント

最近、1on1ミーティングを導入している企業の方から、どうやったらうまくいくか相談を受けることが多くなりました。せっかく時間を使って部下と話をしているのにあまり効果が感じられないというわけです。1on1ミーティングは、日本ではヤフーが取り入れたことで話題になり、多くの企業で導入が進んでいますが、うまくいく会社とそうでない会社の違いは何でしょうか。 1on1ミーティングの課題 1on1ミーティングは、文字通り、上司が部下と一対一でするミーティングのことです。その目的はさまざま

効果のある1on1ミーティングとは

「多様性の尊重」や「自分らしさの追求」が現代社会の大きなテーマになりつつあるなか、1on1ミーティングを定期的に開催することでこれらを推進しようとする企業が増えています。ただ、そのやり方を間違えると期待していた効果は得られません。本記事では、1on1ミーティングで気を付けるべきポイントについてお伝えします。 1on1ミーティングがうまくいかない理由 1on1ミーティングを実践している企業の経営者に質問です。 「1on1ミーティングはどうしても必要でしょうか」 この問いに

会社に合った評価制度を導入できていますか? 360°評価について

最近「360°評価」を導入する組織が増えています。2019年からは全ての省庁で課長級以上がこの制度の対象になることがニュースにもなりました。それだけ360°評価には利点があると見なされているわけですが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、360°評価のメリットやデメリットについて考えていきます。 360°評価のメリット まず、360°評価がどのようなものかを改めて整理しましょう。 360°評価とは、被評価者をその上司だけでなく、同僚、部下や他部署のメンバーなどさまざ

新卒社員へのNG行為とは!?

会社にとってはまさに宝である新卒社員に対し、やってはいけないことをよかれと思ってしている会社がいかに多いことでしょうか。本記事では、三つの観点から避けるべき新卒リテンションについて解説していきます。折角の宝を失う前に、一度自社の施策を見直してみませんか。 チューター制度は不要 最初はチューター制度についてです。これは、会社の役員や部長などが、チューターとして新卒社員の面倒を見ることを指します。 はっきり言って、チューター制度は不要です。社長をはじめとした経営幹部による定期

心理的安全性の高さ≠コミュニケーション量である理由

一般的に、心理的安全性が担保できていない環境では、自分が思ったことを発言することで、 「無知や無能な人間だと思われないか」 「自分の発言が周りの人の邪魔になるのではないか」 「周りの人に対して批判的人間だと思われないか」 と心配してしまい、発言すること自体にブレーキがかかる精神状態になります。組織運営上、好ましくありません。では、心理的安全性を確保するにはどうしたらよいでしょうか。 感情的な判断をしないまず、上司は部下の発言に対して、主観的な発言を一切排除することを意識

1on1の落とし穴 

上司と部下が二人で話し合う1on1ミーティング。実施している会社は多いでしょうが、基本的に私は1on1ミーティングをお勧めしません。メリットとデメリットを天秤にかけたとき、圧倒的にデメリットが多いからです。ここでは、そのなかでも三つのデメリットについてお伝えしていきたいと思います。 部下の個人的な話を聞いても戦略実現にはつながらない 1on1ミーティングをしている上司は、部下が考えていることをより深く正確に理解し、部下が集中して業務に取り組めるようにしてあげたいと考えている

人間関係のストレスが多い会社には”ルール”が必要である。

今、あなたが職場に関して悩んでいることはありますか? 3つほど、素直に悩みを思い浮かべてみてください。 離職が多い 上司、部下とコミュニケーションがとりづらい… 等 思いあたる悩みはあったでしょうか。 悩みは人それぞれ様々だと思いますが、あなたが思い浮かべた悩みの中に、 人間関係に関する悩みはありませんでしたか? 職場に関する悩みを抱える人の内、人間関係に関する悩みを抱える割合が最も多いといわれています。 厚生労働省の統計でも下記のようなデータがあります。 こ

ルールを厳しくしたら部下が離職した。ではルールを無くしたら?

識学講師として今まで多くの経営者の方のコンサルティングをさせて頂いた中で、経営者の方から一番多く聞く悩みは「社員の離職」に関することです。 手塩にかけた従業員が離脱してくことに胸をかきむしられる痛みを感じる方は多く、それほど「社員は仲間」「社員は宝」「社員は家族」という想いは強いものだと痛感させられました。 識学では「ルール」を徹底するというお話をしています。そうすると「ルールを厳しくしたら社員が辞めてしまうのでは?」という心配の声が必ずと言っていい程上がります。はたして

360度評価の注意点を識学的に整理してみる。

弱者を守るための経営と見なされている「360度評価」の注意点について解説していきます。360度評価には多くのメリットがありますが、これを採用すればあらゆる組織が例外なく成長するというわけではありません。360度評価を導入するか迷っている人や、すでに始めたけれどもいまいち効果が感じられないと悩む人にとっては、本記事が助けになるはずです。 360度評価とは 働きたい会社の理想像は人によってさまざまですが、働きたくない会社のイメージは割と似通います。それは、利益ばかりを追いかけて

あなたのチームは全員、挨拶がきちんとできていますか?

タイトルを読んで、ハッとさせられた方も多いのではないでしょうか。 当たり前のことを、当たり前に実行すること。 それって意外と難しいことではないですか? リーダーとしてご活躍されている方ならば、メンバーの事も含めて、難しさを実感しているのではないでしょうか。 ここではタイトルにハッとさせられ、記事を読んでくださっているリーダーの皆様へ向けて。 何ができていないから、そうなのか。まず何をするべきなのか。お答えしていきます。 ルールはストレスを軽減させる突然ですが、小学

"心理的安全性"の正しい作り方

最近、心理的安全性という言葉の重要性についてよく耳にするようになりました。本記事では、どうすれば社員の心理的安全性を高められるのか、解説していきます。 心理的安全性とは 心理的安全性(Psychological Safety)という言葉を最初に用いたとされるハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授によれば、心理的安全性の意味は、「このチーム内では、対人関係上のリスクを取ったとしても安心できるという共通の思い」です。つまり、普通に考えれば人に嫌われたり、いい顔をされなかっ

"組織崩壊"を引き起こした当時のマネジメントを「識学」で振り返る

業績を上げるためにどう振る舞うべきか? こんにちは。識学講師の堀江と申します。マネジメントに関する悩みは尽きないものです。 現在、組織コンサルタントとして活動している私も、前職の生命保険会社では、管理職として日々部下のマネジメントに悩んでおりました。 振り返れば、成功を収めたと思えることがある一方で、数多くの失敗も重ねてきました。自身の経験を踏まえ、マネジメントにおけるヒントを皆様にご提示したいと思います。 部下に説教され退職者続出生命保険会社の営業マンは、基本的に営

60名の営業組織を管理していた時の失敗を「識学」で振り返る

こんにちは。識学講師の本田務(ほんだつとむ)と申します。 私は、識学のコンサルタントになる前に、某東証1部上場インターネットグループの子会社における営業責任者として、6拠点、60名の部下を管理する立場にいました。 責任者である私と一般職の社員の間に、部長、課長、係長、そして主任がいましたが、当時の私は部長や課長を無視して、係長や主任、一般職の社員にまで直接指示を飛ばし、週報のチェックまで行っていました。 今回は、そんな私が犯してしまった失敗談を披露し、マネジメントはどう

社長が「トッププレーヤー」として会社を引っ張るべき、というのは思い込みかも?

社長やリーダーがトッププレーヤーとなることが、組織を引っ張っていくには大切なことだと思っていませんか。 もしかしたらそれは思い込みであり、間違った方法を実践しているかもしれません。 社長がトッププレーヤーであってはいけない組織のリーダーが、「人の先頭に立ち、模範となる行動を実践すること(率先垂範)」は大切なことです。しかし、マネジメントとしてその率先垂範となる行動内容を間違えると、期待するような結果は得られません。 「誰よりも高い実務能力がなければ社員に示しがつかない」