日本の食材で作る四季薬膳®への想い
初めまして!
少しずつ秋が深まる気配・・・
SNSが苦手で、これまであまり想いをお伝えしていなかった私ですが、コロナ以降、オンライン化の波の中で発信の大切さを嫌というほど感じている今日この頃です。
そこで、私なりの挑戦・・・note始めます!
やってみようと思います。
自己紹介:原田栄利子の活動
現在は、日本の身近な旬食材で四季に合った食(四季薬膳®)を提案し、認定講師養成を主にやっています。
もともとは看護師です。
幼い時は病弱で重度の小児喘息、体育も見学ばかりの線の細い子供でした。
発作の度に病院には昼夜となく行っていて、進路を考える時、その辺りももしかしたら影響したのかもしれません。
臨床現場での看護師時代、若い時に、沢山の病気の方や亡くなる方を見ました。
癌で闘病する人、骨折から急変し死に至る人、超重度のリウマチで自分で手足も動かせない人・・・・・。
衝撃でした!
また、同時に検査データでは異常がないのに、体の不調を訴える人を沢山みてきました。
通常、病院では検査で異常がなければ、不快な症状を薬で抑えるか経過観察になります。
それに何か違和感を感じていました。
病院での勤務は激務でストレスも多く、元々カラダは強くないほうだったので、このままだと自分自身が壊れてしまうと4〜5年で病院を辞めました。
結婚をはさんで仕事を休んでいましたが、30歳過ぎから看護師の資格を使った夜勤のない仕事に就きました。
電話での健康相談、治験コーディネーター(新薬の開発のDrのサポート)をし、気がついてみると40歳前・・・。
「あれっ?子供ができない?」
「子供がいない人生?」
(このことはかなり葛藤があったので、また別の回に書きたいと思います)
1回目の人生の転機「中医学との出会い」
子供がいないなら、時間とお金を自分の生きがいのために使おう!
これが、1回目の転機だったように思います。
ただ、その時の私は自分の好きなこと、生きがいが何か分からず・・・。
しばらく悩んでいたら、主人が
「興味のあることを全部やってみたら?」
とアドバイスしてくれました。
先が見えない時は小さなことでもいいから、できることをやってみる、
具体的に動いた方がいいと・・・。
働きながら興味のあることを、時間とお金の許す限りやって2年くらいたった頃、、、
「中医学」に出会いました!
※中医学
東洋医学の中で主に漢民族が発展させた医学のことで、根底に
「未病千防(みびょうせんぼう)」という考え方があります。これは、病気になる前(未病)のうちに対応して、病気にならないようにすることが大切であるという考え方です。
当時は「未病」という言葉はまだあまり知られてなくて、この学びに出会った時、フラッシュバック!看護師時代、体調が悪いのに検査で異常がなく、何もしてもらえなかった人達を思い出しました!
体がだるい
眠れない
冷えがつよい
足が浮腫む等々・・・
中医学では上記のような症状が何故起こるのか、どうしたらよいのかが説明できるのです。
「これだ!!!」
と直感的に思いました。
看護師なので、病気になる前の人ならアドバイスできると思いました。(病名のついた方は医師が診断や治療、指導を行います)
中医学、中国薬膳を10年以上学び、講師として活動を開始。
ご存知だと思いますが、中国では食事に生薬を使う文化があります。私も学ぶほどに、あらゆる生薬を食事にどう入れるかに傾倒していってました。
そんな私に2度目の転機が・・・
2回目の人生の転機
「高価な生薬を使わない日本ならではの薬膳」
スーパーなどで誰でも手に入る食材で四季に合った日本ならではの薬膳をしたいと思うようになる事件が起こりました。
中国薬膳を教える活動をして何年か経った頃、地方の方から教えに来てほしいと依頼を受け、約3年間、月に3〜4回通いました。
1年くらい経って、受講生の方とも仲良くなり慣れた頃、その中の若い生徒さんから「病気になった」とひそかに打ち明けられました。
26歳だった彼女は癌に侵されていて、かなりシビアな状況・・・。でも、必ず治して再起するから協力してほしいと懇願されました。
「先生、私の今の状態なら、薬膳ではどうしたらよいですか?」
と聞かれ曖昧なことは答えられないので、確認しようと今まで自分が学んだノート、本、資料、全てのものを見直しました。
図書館や本屋であらゆる薬膳の本も調べましたが、
出てくるのは・・・・・高価な生薬の名前ばかり!!!
抗がん剤で吐き気も強く、普通の食事もノドを通らない彼女に使えるわけがない!
「私は10年以上、何をしていたのだろう・・・」
愕然としたのを、今もハッキリ覚えています。
自分の大切な人の役に立たないなら、意味がない!
衝撃でした・・・。
その彼女が口にできて、力になったものは・・・私達が昔から馴染みのある、白粥と梅干しでした。子供の頃から食べていた、誰もが知っている身近な日本の食だったのです。
目が覚める思いでした!
そのことをきっかけに、
「日本に合った薬膳をやろう!」と心に決め、約4年前に日本四季大学(一般社団法人日本四季大学校)を立ち上げました。
主に、認定講師養成講座やイベントでの活動を行っています。
若い彼女に進むべき道を教えてもらったように思います。
ここで、私がこだわったのが、次の3つです。
①生薬は使わず、スーパーなどで手に入る日本の食材を使うこと
②日本の四季に合った食の提案をすること
→旬の食材をなるべく使うこと
③誰にでもできる簡単なレシピにすること
食事は日常であり、手に入りにくい食材や難しい作り方では続かない!
日々取り入れられるレシピでないと意味がないと思ったのです。
また、薬膳のベースに、
『天人合一(てんじんごういつ)』(自然も人も成り立ちは同じ)
という言葉があり、自然に添った生活が、本来、人のすべき暮らしであるという
教えにならうなら・・・・
日本では、四季を意識することが不可欠であると思い、四季をテーマにした薬膳や暮らしの提案をすることにしました。
主宰する「日本四季大学」のミッション
▼ミッション
人間は自然の一部(天人合一)であることを根本に日本の四季の変化に合わせた暮らしと、先人から伝わる日本ならではの伝統文化を現代に合った形で継承する。そして、そういうことを次世代に伝えていくことが誰にでもできる日本にしていきたいです。
日本の四季は美しく、春夏秋冬、すばらしい風景や恵みを私達に与えてくれます。日本ほど、四季を意識し愛でる民族はいないのではないでしょうか?
また、
「八百万の神」=全てのものに神が宿る
という昔からの教えも日本独特の考えで、自然を神とし大切にする想いは、幼い頃から両親や祖父母、周囲から何となく教わってきたように思います。
四季を大切に思う心を忘れず、すばらしさを味わい、その変化に合わせた暮らしをしていきたい・・・・・
そんな想いから始めたのが、日本四季大学(一般社団法人日本四季大学校)、
ハッキリ言って・・・・・人生かけてます(笑)!!!
なので、その想いに共感してくれる人達とやっていきたいと思っています。
今までの4年間は、主に四季薬膳®認定講師を育てて、日本の四季に合った食の提案ができる人をリアル講座で育ててきました。割と順調と思っていたところにコロナがーーー!
第3回目の転機になりそう・・・(^^;)
次回は、具体的な活動や現状をお伝えします。
(なかなか大変!!!・・・苦笑)
長い文章、最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。しっかりしているように見える(らしい(^^;))私ですが、実は感情的で結構クヨクヨもします。
そんな等身大の自分をお伝えしていこうと思います。
▼原田栄利子の人生ストーリー
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