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「音」

◇「YESTERDAY」イエスタデイという映画がある

売れないシンガーソングライターが主人公。ある日、世界規模で起こった謎の大停電と共に交通事故に遭い、目が覚めるとそこはビートルズが存在しない世界になっていた。その世界で彼はビートルズの曲を歌い世界的大スターに上り詰めるが…

という物語。

ビートルズ愛、音楽愛に溢れる良い作品なので好きな人は是非観て欲しい。

今回はこの映画を観て感じた“音楽”のこと。

◇音楽にも「熟成」がある。

「名曲」は繰り返し繰り返し人々に聴かれ
また繰り返し繰り返し人々に歌われ
また様々に解釈され
多くの人々がそれを繰り返し繰り返し
長い時間を経て
年代を越えても繰り返され
そして「名曲」は永遠に完成しない。

それが永遠に名曲であり続けるという事。

時を越えていつまでも人の“魂”を打ち鳴らし続ける。


◇現代の音楽の聴き方と、それ以前の音楽の聴き方。

それを「サブスクリプション」以降と以前に自分は大別している。

CD、レコード、モノラル、ステレオ、アナログ、デジタル、この辺は小別として今回は割愛。

ロックは今や技巧派で凄まじい演奏と、計算し尽くしたメタファーを含むものになってきたし

アイドルなど別ジャンルだったものとの掛け合わせになったり

また、ゆるい時代認識で作った曲が炎上しちゃうなんて事もある(謝罪文は「曲」を生みの親の方から梯子を外す内容だったので、これは表現者としてダメだなと思った。曲がかわいそうだ。まぁそれぐらいゆるゆるに作った曲なんだろう)

ともあれロック一つとっても現代は多様性に富んでいる。

◇サブスク以前と以降で何が大きく違うかといえば

一曲を繰り返し聴く事
一曲を繰り返し歌う事

このサイクルが極端に短くなっている事だと思う
曲が「消費」されている
ゆえに「熟成」が始まらず曲は完成に向かわない

大量生産大量消費

その内にAIが5分で作った曲を1回だけ聴いて終わり、なんて世界線が待ってるのかしら?

まぁソレは極端にしても、刹那のヒットやバズりで消費される音楽というのもまた“時代の音楽”なのかもしれない。

また別に悪い事とも思わない。

それだけ音楽は自由なんだと
個人的には、そう考えている。

◇もうひとつ、映画「YESTERDAY」から感じたことがある。

それは「幸せな人生」の答え
この答えなら人は全員幸せになれる筈だ

この答えから外れている人は承認欲求が激しい人と言って間違いないだろう。いや、肯定欲求と言った方が正しいかな?

その答えは映画を観て欲しい。

それを答えと見なすかどうかは、それこそ自由だし、また、出す答えが自分と同じとも限らない。


◇そういえば最後にもう一つ。映画を観て感じた事があった。

リバプールに行きたい!!!


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