「超」
◇不思議な体験がある人は言わないだけで意外と多いと思う。自分もないではない。
それぞれ印象的なのではっきり覚えているし、人に言えない事もあるが、言える事はnoteに書くこともしばしばある。
夜勤の職場を経験している人ならば大体「見た」事があるだろうと、以前そう書いた事があった。昔勤めた職場では全員が見ていたからだ。
◇時には超能力とか、霊感とか、第六感とか、色んな名前が付くことがある。
信じるか信じないかと言われれば、あるかもしれないし無いかもしれないと答える。何を指す言葉かハッキリしないのでそう答えるしかない。
「科学がまだ証明できてないだけ」この言葉を見た時は呆れてしまった。言ったのが子供でなくおじさんだったから。これでは“未来で証明できるから存在する”の意味になる。
そんなバカな。それこそ科学的ではないではないか。これではトンチだ。
過去のオカルトブーム世代だから、しょうがないとも思えるけども。
◇「アカシックレコード、そう調べてみて」A氏に言われた言葉。
A氏はいわゆる“霊感”と呼ばれるものを持っている様で、それは自分の爺さんから引き継いだモノらしい。ある日突然開花したのだとか。だとすると遺伝性なのかもしれない。
秋の終わり頃、数人で熱海に行き泊まりでBBQをした。その時、メンバーの一人に憑いていると言うのでその場でお祓いをした。A氏はお祓いもできるのだが、とても体力を使うので日に何度もできる事ではないとの事だった。確かにお祓いの後はグッタリ疲れた表情をしていた。
「何もする必要はないんだけど小さな子供が周りをくるくる回って歩いているのが見える」自分はそう言われた。
「あぁ、男の子ですよね、わかります」そう答えた。
理由はわかっていたから不思議とは思わなかった。
◇「水泳やってたよね?おれ小学生の頃に会ってると思うんだ」そう聞いた。しかし彼に会った事がある筈もなかった。
その彼、大学の先輩は進学と共に関東に越してきて、それまでは地元を出たことがなかった。当然、俺が彼を知る筈はない。彼は水泳が得意で大会で優勝する程の実力者だった。
だが実際は聞いたその日が初対面だった。
けど顔を知っていたから、初対面という感覚は全くなかった。
◇「存在する筈がない子供の存在を自分は知っていた」という出来事があった。会った事も聞いた事もなかったが何故か子供がいると思っていた。しかし、この世にはいない事が後にわかる。
それはA氏が見た子供と同一だとすぐ分かったのであの日は不思議に思わなかったのだ。
◇「因果関係が存在しない」
本来物事には因果関係が存在する。原因があるから結果がある。その逆は有り得ない。
ただ自分の場合は「元々知っていた」だけがあった。つまり結果だけがあり原因がない。因果律が崩れている。
先輩が水泳やっていた事も以前存在した子供の事も「元々知っていた」事で、どこで知ったかが分からない。
それを言ったらA氏が「アカシックレコードを調べてみて」と言ったのだ。
◇あらかじめ断っておくとオカルト関係に興味はない。
ただ非常に怪しい魑魅魍魎が跋扈する世界だとは思っている。霊的な意味ではない。人的な意味でだ。ひと目見れば何となく察しはつく。色んな人を見てきたからだと思う。
それはともかく「アカシックレコード」とはなんぞや?という事だが、調べてみると過去永劫の記憶が記録されている「何か」らしい。なるほど。その「何か」に触れたというのなら自分の経験も一応の説明が通る。
その「何か」を証明、または「触れる」を確認できると、なお良さそうだが、それはとても難しそうだ。
科学で「何か」を解明できると良いのだが、どうやら科学はこれについて研究をしておらず、宗教の範囲らしい。
◇「宇宙はなにで出来ているか?」
万物は水で出来ている
万物は水と土と空気と火で出来ている
万物はアトム(原子)の集まりで出来ている
哲学は、宗教と密接に関係するが、科学にも繋がっている。
今では物質を構成する最小単位「素粒子」という所まで科学で解明出来ている。今の哲学や宗教がどこまで解明しているかは知らない。
◇この宇宙で人間が知っている「物質」は僅か4%という事もわかっている。
残り96パーセントは「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」らしい。今わかっているのは僅か4%の物質の成り立ちと、その立ち振る舞い。
つまり、ほとんど分かっていないという言い方もできる。科学にも、それほどに分からない事だらけ。
◇宇宙誕生から137億年。それは膨張の速度を星の光から計算すると導き出される。では宇宙の前には何があったのか?
アカシックレコードは宇宙の始まりからの記録だから、それ以前はわからない筈。
未だ膨張続ける宇宙。その広がる先には何があるのか?
それを解明するのは、科学なのか、宗教なのか、哲学なのか、もしくは全く別の何かなのか?
それぞれがそれぞれで進歩を続けているのなら、いずれどれかが結論に辿り着くかもしれない。
できる事ならその結論は「なんだ、そんなもんか」ぐらいのありふれたものだといいな。
なんでかそれが良い気がする。
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