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水のように流れてみよう

(新年にnoteネーム&写真を変えました、元 "あゆみ|ひかりのいしむろ"です)


今年のおせち料理のお供は、上善如水。

偶然、大晦日に買い出しに行った同居人の目になんとなく留まり、買ってきてくれたものだ。

このパッケージは知っていたものの飲んだことはなく、楽しみに口をつけると、なるほどあっさり、品の良い風味。けして主張は強くはないけれど丁寧な印象の麹の香りがひろがった。本当に水のよう。

見ると、ほんの少しだけアルコール度数は通常より低めだったものの、確かに日本酒。あんまりにも主張の強い味でなければ、どんなお料理でも合うだろうなと思わせるお酒だった。


「上善は水の如し、か。いいな。今年はそのスタンスでいこう。」

という気分になった。

老子の故事だったかな...という程度、正確な意味は覚えていなかったが、見た瞬間ちょっとわくわくするような気持ちになった直感はだいたい合っている。

改めて、意味を検索してみた。

上善は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し。

(最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭(いや)だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。)

NHKテキストViewより抜粋


水は、土地や森へ様々な栄養を与えながら流れていく。上にある"衆人の悪む低い所"とは、湿っている、濁っているようなところ、沼などをさすようだ。

周りに利益を与えながら落ちて、低い所にいる。それで良い、というのである。一般的には、それって「え?」という感じだが、それこそが良いのだと。

私はまったくの不勉強だが、老子は自然な生き方を重んじたということは覚えていた。とにかく自然に逆らわずに生きよという思想だったと思う。(検索し、超大まかにいえばそれで合ってました)


「流されずに自分の意思を持とう」というのが常識かとは思う。ただ、本当にうまく行く時って、自分が一から考えたことというより、周りのニーズに合っていた時、結局は時流。(って、ガンホーオンラインなどシリアルアントレプレナーの孫泰蔵さんがセミナーでおっしゃっていて、納得した)

で、それはいいとしても、流されすぎはやばいでしょ、下になんて落ちたくないよ!落ちたら死んじゃうでしょ!だから私は頑張って上に登るんだ!という衝動は、言ってしまえば動物本能的なものだろう。

ただ、実際は下に落ちても死ななかったりもするから面白い。

私も基本的に動物なので落ちて死ぬのは怖いけど、過去意外に死ななかったことも多かったからその経験はしてよかったし、幸いなことに最近はちょこっとだけ"流されているのは悪くない、むしろ良い"と思える瞬間もあるのが嬉しい。

流されているというのは、自分がやりたいかどうか発というより「これはうまくいきそう、うまくやれそうな気がする」という感覚から始まるもの。

もっと言うと、みんなが欲している感覚。

つまり自分が誰かの役に立てるチャンスってこと。

大晦日に書いた話もそれに近い気がしている。お呼びでない部分でしゃしゃり出ずに、呼ばれている部分でおとなしく活躍すればいい。(あれ、矛盾してる笑)

もうなんども話に出しているnoハン会(ハンドメイドなnoteオフ会:非公式)の企画立案時にもその感覚があったし、天然石のマクラメアクセサリー制作販売のひかりのいしむろのお店では最近やっと、みんなが求めているものについて、つかめてきた気がしている。

それは、私が売りたいものでも、制作している同居人が作りたいものでもなかった。(詳しくは後日書きたいと思っています)


今年はもっと、自分(エゴ)を薄めて大丈夫だよ。

薄めてもちゃんと自分はいるよ。

むしろ自然に活躍するし、楽しいよ。

十分、周りに求められてるよ。

抵抗をゆるめて、もっと安心して周りに委ねて、

もっともっと、水のように流れていいよ。

大丈夫だよ。


そんな風に言い聞かせながら、歩いていきたい。




***



最後に...今日この話を書こうとしていたら....Kojiさんが、まさに上善如水スタイル!シンクロニシティ!!と、感動したのでご紹介します。(といっても私の主観なので、同じ話をしているということではなく、私の中で勝手に共鳴しただけです)

よかったら読んでみてください。

好循環を生む渦の目としてできる限りのことをしていくことを、私は私の「働く」にしていきたいと思います。

そのために必要なこと。それは「世界一のブックカバー屋さん」ではなく「小さな社会の何でも屋さん」でいることです。「心象風景」というブランドを背負った、どんな形にもなれる柔らかい液体のような存在。


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