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ほとばしる肉汁と情熱(note○○部プレミーティングレポ)

光の速さでそれは飛び出した。

何が起きたのかわからない。

時間の速度が遅くなっているようだ。



もし私が戦場の前線に立たされたらどうなるかというシミュレーションを何度してきたか分からない。

物陰から現れるスナイパー。

床下から突如突き出す槍。

私はきっと固まってしまう。


つまり逃げ遅れてそのまま撃たれてジ・エンド。そもそも急ではなく襲ってくる敵はいない。つまり私は戦場においては劇的に弱いから絶対に戦場に行きたくない。

もちろん平和主義者であるのでどうあっても戦場になど行きたくないが、しかし本当は。いつかもっと心を鍛え、俊敏に木から木へと飛び移る猿のようなしなやかさが欲しい。

そう、これは肉体ではなくむしろ心の問題だろう。

もし万が一戦場に送られたとしてもがむしゃらに逃げるくらいはできるようになっていたい。






ゆっくりと時間の速度が戻る。

醤油とラー油、にんにくの匂い。

一階から聞こえるざわめき、注文を取る声。

店員さん同士の中国語が飛び交う。

幸いここは、戦場ではなかった。

平日正午すぎ、飢えたビジネスパーソンおよびその他の民のために絶賛稼動中の、餃子を主とする定食屋の二階席であった。

やっと目の端に捉えたのは、


私をかすめて飛んだ肉汁。

少し大きな円卓を4人で囲んでいた。

空席となっている私の右隣のさらに右隣からそれは不意に飛んできた。

しかし私の薄いピンクのジーンズにも黒のロングブーツにも、右の空席に置いていたスマホにも被害はない様子。

もしかすると、戦場でフリーズしていても意外とこのように弾が私を避け、無事に帰還できることもあるのかもしれない…

と、妙に冷静な頭でまた戦場のシミュレーションをなぞっているなかで、右から声が飛び込んできた。



「え、ごめん!!やばい!大丈夫!?」

と、慌てた声。

「あ、大丈夫大丈夫、全然大丈夫だった!どれにもつかなかった!すごい!笑そっちは大丈夫?」

私も慌てて大丈夫を連発する。

「うん、大丈夫… あ、ここに書いてあったんだ、肉汁飛ぶって…」


と、おまゆさんの視線を追うと、ご丁寧にもこの武器の取り扱い方法が書いてあった。


ご注意!肉汁が飛びますので、ご注意してお召し上がりください。

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その全貌はこちらを見てほしい。もちもちの厚い皮にジューシーな具がこれでもかと突っ込まれている。

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大満足の650円定食。
これに白米って、ほとんど焼きそばパンに近いのでは…

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でっかい餃子、たしかに生きていた。

なんと食べログ3.5超えの名店でした。





私はけして代々木のビジネスパーソン向けグルメ記のために筆をとったわけではない。

話はここからだ!!!


(100パーセントボケだと正直どう進めたらいいかよくわからない!でも聞いてほしい!)


右隣におまゆさん。左隣によもぎさん。正面にはるさん。という豪華ほんわかメンバーで定食屋に行ったんだよという話…

だけでももちろんない!!!


我々は午前中に12月8日の来たるnoハン会2nd(非公式オフ会の一つ)の会場の下見に行き、ランチをし、午後はもう1人の”或るお方”とある打ち合わせを行うというDAY。最後に懇親会もする。

手帳に予定を書いたならば、同じ部署の同僚か?という具合のフルコースだった。


ランチで印象的だったのは、様々なnote内の話題が出る中でたびたび訪れる沈黙。そして「ずっと話してなくていいのっていいよねえ」って話。正直このランチではほとんどまともな話はしておらず。生きてる餃子との格闘がメインであった。もちもちした皮も十二分に味わった。私はからしも2袋開けた。

よもぎさんに「からし好きですね」とつっこまれる。おまゆさんとよもぎさんが、からしは苦手だけどわさびは好きなんだよね〜。私もだよ〜。と、ほんわか話また繰り広げていた。

そういえば昔、会社の人たちとのランチとか、全然ちゃんと味わえなかったな…。美味しいお店だと、また今度1人で来ようと思ったりして。何話すか、どう振る舞うか、緊張してたんだな。



さて、腹も膨れて、しかし打ち合わせまでは少し時間がある。珈琲でもいかがということで、喫茶店を探すも満席続き。平日午後の新宿区。まあそうなるよね。

メンバーの中で最も新宿区に土地勘がある男であったよもぎ氏によれば、この裏の方にサイゼがあるというのでありがたくついていく。

おまゆさんが「我らがサイゼ」と言ったんだっけ言わなかったんだっけ?

サイゼと言えば真イカであるという話を、いったい何度したんだろう。看板を見るたびに思い出される作品て、なんて偉大なんだろう。しかも続編も出た


サイゼの隣に、雰囲気のある喫茶店があり、恐る恐るドアを開ける。中は暗い。杖をついたお爺様が手前の席で煙草をふかしている。

奥にも二階にも席があるというので、奥の席へ進む。

ソファはレトロ。これはもう洒落っ気のレトロではなく本気のレトロ。敷かれたブランケットがずり落ちる。テーブルが狭く、どことなく汽車に乗っているような。

机をふきたいと言い出す私にウェットティッシュをさっとくださるはるさん、さすが...見習いたい。ティッシュは濡れているとなお良い時もある。


ストロング珈琲と炭焼珈琲を頼む我々。
ストロング珈琲、奥深い香りの中に苦味でも甘みでもないようなあるような不思議なストロングな味わい。とにかく想像する苦さとは対極でとても美味しゅうございました。

マリーナ珈琲もとっても美味しかったよね、とはるさんとおまゆさんからの噂話。豆を仕入れるところからはじまるのだとはるさんに解説いただき、なんと本格的なんだいつか味わってみたいし自分も挽いてみたいなと思うなど....

そんかこんなしているうちに、”或るお方”が近づいているとの情報が…!

しかしなかなか到着しない。近くに何が見える?この道からこういって…
など案内するも、分からないという。


意外だ…

この人地図苦手なのか…?

とみんなが思ったその時、彼は到着した。


作家の神谷京介さんである。カラフルなスニーカーと少し長めのシャツでまとめられたスタイリッシュなストリート系スタイル(っていう表現であってる?)

神谷さんが地図が読めなかったのには理由があり、事情により地図アプリが開けないという壁に阻まれていただけであった。

地図。私はマックス読めないので仮に読めないと言われてもむしろお仲間だと思うだけだが、地図があれば読めるのだと聞いて(察して)納得した一瞬。

複雑なギャップ萌え…。


私たちと神谷さんは、ネット上でやりとりはしているものの、8月末のnoハン会の際に会ったきり。

私は、なぜか神谷さんに眼鏡の印象があり、眼鏡かけてませんでしたかと聞く失礼な場面も。ごめんなさい、あの日はとにかくテンパりすぎてました…


しばらく他愛もない話をしていると生神谷さんにも段々慣れてきた。神谷さんも私たちに慣れてきたかもしれない。

ちなみに他愛もない話の一つは、noteの住人、ピロリさんの話だった。昨日会って撮影したという彼の写真を何枚も見せてもらう。背高いし様になるよねなど勝手に言い合うタイム。


さて、映えそうな場所にくるとついブックカバー(Kojiさんの心象風景)を取り出して撮影する、はるさんから受け継いだ性癖。

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この日はnoteで知り合った文筆家兼占い師の矢御あやせさんの本をはさんでおり、思い切りドヤった撮影ができて満足。

(もう一度繰り返すけど、noteで出会った人の本を、noteで出会った人のブックカバーで包むのって、ヤバくないですか?)


街の色に溶け込んだ喫茶店。お客さんいるのかな?なんて思ってごめんなさい。常連ぽいお客さんが次々に来店、そしておじいちゃま、おばあちゃま、と呼びたくなる上品なお店のスタッフの皆様。素敵な時間、お世話になりました。

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あ、また食べログ3.5超え…
流石の名店でした。



喫茶店を後にし、別にレンタルいただいていた個室ミーティングルームへ。

都心大通りを小道に入り、また小道へ入った、到底1人ではいけないかもしれないとあるマンションの一室の結構上の突き当たり。狭く、たいへん暗い。

中はたいへん狭いながら、机、椅子、ホワイトボード、時計、ペン。会議ができるための設備が整っていた。逆に、それ以外はなかった。

秘密結社!
っぽい雰囲気がモリモリで楽しい。

窓を開けると少し気持ちがいいけれど、車の音が大きいので途中で閉めた。



話し合いの内容はまだヒミツね!!

ヒミツです。


しかし、

「おいおいここまで引っ張ってきてよお…」

と言う声も聞こえそうだし言いたいし。やっぱり集まりの名前だけはお伝えして進ぜましょう。

はい。この会は、

note文芸部(非公式)


のミーティングでございました!


この日ほとばしったのは決して肉汁だけではなく!ミーティング内で、神谷さんの、そして他メンバーの情熱がほとばしりまくった会だったのでした。

作家、作品、そして読者...読まれる・読まれない...選ばれる・選ばれない....そして... えーっと....   まあ、そんなかんじ!!!

(ネタバレ恐れすぎで、平凡すぎる単語しか並べられなかった。でもちょっとだけ伝わったかな?)



高校時代、一応文芸部(正確には文芸同好会)に所属していた身として、そしてnoter的に、わくわくするネーミング。

当時も今も「がっつり文芸作品書いてるぜ!」と言うよりも、なんとなく文芸っぽい空気の中にいるだけの私ではありつつ、note文芸部(非公式)のコミュニティに混ぜてもらっちゃいました。


これから、冬にかけて少しずつ始動する雰囲気です。(私は大したことはしないでしょう...でも、なんとなく絡んでいたい人)



文芸好きさん、作家さん、お楽しみに!

そのうちに、発信始まる模様です。(焦らずやる方針)

始まったらまた私のnoteでもお知らせしたいと思いまーす。



↓ブックカバーを撮る性癖。この撮影会の後、みなさんは懇親会(飲み会)へ。私は泣く泣く、一足先に失礼したのでした...。

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ps. ちなみに新作が出ています!(このデザインのエッセイ読むと欲しくなるから要注意)


ps2. noハン会2ndの会場は、順調に検討を進めてます。ほぼパーフェクトだけど欲を言えばもう少し広い方がいいかもしれない、など....。近いうちに、またnoハン会アカウントでお知らせしますm(_ _)m

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