あなたの価値は、相手が勝手に決めるから。あなたも勝手に生きていい。
「役立たない自分には価値がない」という檻の中で生きている。自覚したのは20代半ばだった。無自覚よりマシとはいえその檻は消えるわけもなく私の行動を制限しつづけてきた。わかっちゃいるけど、こればかりはどうしようもない。
自分の存在価値を決める檻
自然と(仮に嘘でも)相手に役立つ自分を演出しがち、役立たなければ立ち去る他ない。自分が相手に役立てれば安心するし、そうでなければ不安になる。常に相手に役立っているかどうかで自分の存在価値が左右されてきた。
私が一番怖いのはなんだろう。
心の動きを観察するに「無能だ」と思われることだった。この感じはずっと昔、幼少期からある感覚。無能だと思うと、もう生きていられないような。
私が大人になった今でも「無能か有能か」で自分の価値が決まると思ってしまうのは、私がその価値観で檻を維持し人間関係を築いてきたからだった。
檻の外を見た瞬間
昨日インタビュー関連の仕事で、とあるYouTuberの方の話を書き起こしながらはっとした。「分からなかったので、人に教えてもらったんです」と話す声に、不意に別世界感を感じた。あ、この人は私の檻の外に生きている。
やりたいから「やりたい」と言って、色々な人から教わってきたと言っていた。教わったことを実践して成果を出してきた。今もまた別の領域への興味が高く、きっとすぐに経験値を積んでいかれることと思う。
私も人から習得してきたことはたくさんある。しかしあくまで私は相手にへりくだり、あるいはどこか申し訳なく思いつつ、私に教えることが相手のメリットになっているのかどうかを常に心配しながら、教えてもらってきた。いや、教えてもらうのがある意味苦痛なのかもしれない。無意識下では自分の無能さを感じ、つまり自分の価値が低いと感じる瞬間でもあっただろう。
でも、それは私の「無能な自分には価値がない」世界での出来事であって、その外に出れば、水が上から下へ流れるようなもの。教えてもらうのに感謝こそあれ、申し訳なさは余計だろう。助けるよりも助けられることの方が重要なこともある。例えば介護職は介護される人がいないと成り立たないし、生徒がいなければ先生も成り立たない。
教えてもらうにしても、教えてもらう立場で相手の役に立とうとしなくていい。わかったふりをしたり知らなかったふりをしたり従順でなくてもいい。相手を追い越してもいい。ちがうと思ってもいい。
あなたの価値は、相手が勝手に決めるから。あなたも勝手に生きていい。
「自分の価値は自分で決めていい」とはよく聞く言葉だが、それはあくまで主観の話。誰にブスと言われようとあなたはあなたのことを可愛いと思っていい。もちろんそれはそうだ。
しかし、相手にとってあなたがかわいいかどうかは、相手が決めることであってあなたが決めることはできない。「かわいいと思ってよ!」と言われても、無理なものは無理だ。逆に、いかにあなたが自分をブスだと思っても相手にとってかわいいこともまたある。
私の話で言えば、私が「役に立っている、有能だから価値が高かろう^^」と思おうが相手にとっては全く不要な人間なことだってあるし、逆に私が「なんの役にも立てない、無能だ、だから私は価値がない><」と思おうが相手にとっては何らかの理由で価値があったりもする。
この「無能か有能かで自分の価値が決まる檻」の中にいる限り、私は「自分が役立てると思える人」にしか関われない。しかし、私に関わってくる人たちは、私が無能か有能かを見極めて関わってきているわけではない。実際今まで私にかかわってきた人たちは私のことを有能だと思っているから関わっているだろうか?…とてもそうとは思えない。
みんな、それぞれの損得勘定や価値観、感性で、勝手に私を見て価値づけをしている。私はそろそろ、それを認めた方がいい。
まずはそこに存在し続けること。
私は最近「自信を持つこと」を課題に感じていたが、私は自信を持つ前に、まずは存在しよう。存在しつづけよう。相手と対峙する際「自分がメリットを出せるか」ということが主軸になり自分が消えてしまう。自分を存在させながら相手と対峙しよう。
すぐに誰かに仕えに行くのをやめよう。「この人、私といてメリットあるんだろうか(後でメリットなくて嫌わないだろうか)」と思う必要はない。思う必要のある人とはいなくてもいい。相手の世界に貢献する見えない僕(しもべ)でいる必要はない。
自分も、出会う人たちと一緒に世界を作るプレイヤーになっていい。
そう思えて、今日はなんだかすごく楽になって、たくさんの人へ連絡ができた日でした(^^)
今年に入ってからあるメンタルトレーニングをしていて、その効果がじわじわ出てきているのかな、とも思います。もう少し進んだらそのお話もできたら嬉しいです。
関わってくださっている皆さま、このnoteを読んでくれた皆さま、ありがとうございます。
今日もよき日でありますように。
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