見出し画像

中国での想い出、その2

重慶での辛~い食事のお話しです。
重慶市は、中華人民共和国直轄市長江の上流地域経済の中心であり、西南圏総合交通拠点であって人口は約3,213万人で、単独の市域では世界最多の人口です。
中華人民共和国に4つある直轄市の一つで、残りの上海、北京、天津の中でも一番面積が広いのですね。
そんなわけで純粋な四川地方では無いですが、近いこともあって大きくて人がいっぱいの大都会でした。

こんな感じでレッスンしている後ろに紹介されていましたね。


どれも
これも唐辛子まみれ!

で着いた日の夜にレセプションがあって、その後火鍋を食べに行ったのですが出てきた食材は興味深々!センマイに見たことも無いホルモン類、付ける前の生のザーサイ(これ美味しかったです!)これらをすべて火鍋に入れるのですが、辛いなんてものではありません。

食材は見たことないもの多くて興味津々でしたが、、。

辛いだけでは無くてしびれもあるのです。所謂、マーとラーの波動攻撃!
真ん中が白湯スープでマイルドと聞いていましたが、それでも激辛。
周りの赤いスープは痛さと痺れで直ぐに口が麻痺しました。
それでも、現地の大切な流儀があって、現地の人以外は絶対に鍋からお椀にとってそのまま食べてはいけないのです。これはマナーではなく、あまりの辛さで胃に穴が開いて救急車で運ばれる方も毎年多いので!(どういう食べ物)必ずたれに付けて食べるのです。

たれも薬味も物凄い種類がありますが、鍋のたれのメインはレトルトパック(箱無しの大盛カレーのようなもの)で何のデザインも無い白いパッケージの物が配られて、それを自分のお椀にたっぷり入れてくださいと言われました。パッケージの口を切って、お椀に流すと琥珀色した液体。

味見をすると純粋なごま油です。ここに大盛りで運ばれてきた刻みニンニクを大さじで5~6杯いれるのです。後はお好みの薬味(ねぎ、生姜、パクチーなど数十種類ありました)を少々入れて、これがたれなのです。
つまり,あまりに辛いものなので絶対に胃壁に直接鍋の具材と汁が当たってはいけなくて、ごま油でコーティングして食べるのです。

理由は簡単で先ほど述べた様に、胃に穴が開かない為。
いやいや、これは一体どういう食べ物なんだ!と最初は思いましたが
これが食べ始めたら、最初は激辛ですが慣れて来て食べられるようになりました。食材の食感の変化と香りが辛さの奥から感じられて美味しいのです。
こんな食べ物を食べているのに、ビールは常温で(中国全般で冷えすぎた物は体に悪いとされているようです)どうなっているのだ?と思いながらホテルに帰ることに。重慶の冬は簡単に零下になるほど寒かったのですが、
一歩外に足を踏み出すと涼しい山の頂上のような風が気持ちが良いです。
店に入るときには凍えていた同じ風がです(笑)

ホテルに帰ってからはそれはもう色々と大変でした。

まず、体の中にマグマがあるような暑さ。室温も高いのですが服が着てられません。仕方が無くTシャツ一枚で寝る事に。
やはりその土地にはその食べ物の深い理由があるのだなぁと実感しました。

そして、皆さんの予想の通り、次の日の朝は雪隠攻めで一歩も出られず、
朝食に来ない私を現地のスタッフが心配してくれる羽目になりました。

いやはや思い出深い中国の一日目でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?