見知らぬ街を散歩して ~2021年4月23日~
今日は爽やかに晴れた。少し遠くのあまり行かない公園では見知らぬ子どもがバットでジャングルジムを破壊しようとしていた。がんばれ。
どれくらい厚着または薄着するか常に悩んでいる。真夏と真冬以外悩みながら生きている。脳を酷使している。今日の服装は正解だったらしい。寒くもなく暑くもない。無。正解したんだからもう少しご褒美がほしい。
犬がほぼ飼い主に持ち上げられながら散歩していた。マリオネットだったのかもしれない。
中央分離帯のある太めの道路をむりやり横断するおばさんを見かけた。やめておくれ。デトロイトビカムヒューマンならQTEをミスしてコナーが死んでしまう。普通にわたり切っていた。肝っ玉母さんや。
知らない小学校を見つけた。屋上には太陽光パネルが設置されている。立派なサイズのパネルだ。売電で収益をあげていたらおもしろいな。
小学校の向かいには一軒家が立ち並ぶ。小学生の頃はこの立地に憧れていた。実家は常に集団下校でラストの方になるくらい離れていた。思い返せば小学校の近くに住んでいた子供はプライドが高かったような気がする。6年間毎日与えられるアドバンテージは大きい。やっぱり地価高いのだろうか。
百葉箱があった。母校にはなかった。テンションあがる。ラピュタが本当にあったときくらい。ラピュタ見つけたときテンション上がっていたっけ。覚えていない。空島にしとくか。
知らないまちの知っているスーパー。売っているものは同じだが、配置がいつものスーパーとは違う。脳が混乱する。楽しい感覚だ。
家までの帰り道、すっぽん料理屋をみつけた。すっぽんを食べる気分とはいつだろうか。考えれば考えるほど気になりだした。今が一番すっぽんの口になっているかもしれない。
飛行機雲が出ていた。散歩中のおばちゃんも見上げていた。『風立ちぬ』は見た気がするけれども忘れてしまった。ユーミンの歌だけが脳内でリフレインする。歌詞は覚えていないのでユーミン風味のメロディだけ。
飛行機雲を見ながら歩いていたら道を間違えた。上を向いて歩くのは危険だ。涙がこぼれるのと道を間違えるのとどちらが大事か。
また公園に戻ってきた。ジャングルジムは壊れていなかった。
家に着いた。歩いた距離は9.91キロメートルだったらしい。あと90メートル足りなかった。何をやっても少しだけ足りない。私の人生だ。とりあえずどのような出来事も人生に結び付ければ深みが増す。
今日はコーラを飲んで寝る。
いいパンダがいた。おわり。
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