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『9なのに8』『17なのに13』

こんにちは、しかりです🌿

今回は、ちょっと意味深なタイトルにしてみました。
分かる方には分かると思いますが、今回は数あるK-popグループのなかでも、タイトルの2つのグループに焦点をあてた記事を書きたいと思います。

特に今回のテーマは『デビューと脱退』

オタクたるもの、『推し』という存在があってこそ、オタ活ができるわけですが、アイドルたちもいち人間。いつかはアイドルとしての終わりが遅かれ早かれ来てしまうもの。

要は『推しは推せるときに推そう』という言葉を、自分なりにまとめて(そして私自身もそれを再解釈しながら)、これからのオタ活を楽しもう!という意思表明的な記事にしたいと思います。


と、本題に入る前に、早くもタイトルのネタバレをここでしようと思います。
これは私の推しているK-popアイドルグループの中でも、特にタイトル映えしそうで、且つ今回のテーマに合ったグループを数字で表現したものです。

まず一つ目、『9なのに8』のグループは『Fromis_9』。

2017年にMnetで放送されたサバイバル番組『アイドル学校』で選ばれた8人組のガールズグループです。
私がプロミファンになったのは、2018年後半、曲で言うと『LOVE BOMB』頃からです。

私がK-popを好きになったきっかけの一つでもある『PRODUCE 48』に、プロミメンバーの一人が出演していたのをきっかけに知ることになり、そして推すことになりました。
プロミは楽曲のコンセプトやグループのカラーに、どこか日本のアイドル的な部分を感じるんですよね。元々日本の女性アイドルのオタクをしていた私にはそれがドンピシャでハマり、沼に落ちたのでした。

そして二つ目、『17なのに13』のグループは『SEVENTEEN』。

日本でも大人気で、知名度も高い13人組ボーイズグループです。
私がセブチを推しだしたのは、2020年の夏頃、曲で言うと『Left & Right』くらいの新規です。

ただ、それまでガールズグループしか追っていなかった私にとって、セブチは初めて推すことになるボーイズグループで、彼らのパフォーマンスはもちろん、バラエティコンテンツでの面白さや華やかさに夢中になっていきました。
現在では何個かボーイズグループを追うようになりましたが、セブチはダントツで一番です。

(そして、これは余談ですが、どちらも芸能事務所のPLEDIS所属です。お察しの方もいるとは思いますが…
ただ私はプロミがPLEDISに移籍する前から推してたので、単なる偶然でこの二つを同時に取り上げることになりました)


Fromis_9

ここからが本題。まずお話ししたいのはFromis_9について。

Fromis_9は、冒頭にも書いた通り現在は8人組のグループです。しかし今年の7月までは、グループ名にもある通り9人組のグループでした。

今年7月27日、メンバーの一人であるチャン・ギュリが突然の脱退発表をしたのです。しかも、7月いっぱいでの脱退、8月以降は、ギュリを除いた8人で活動する、と発表されました。

これは前に別に単独記事も書いたのですが、私はギュリ推しだったので相当ショックでした。何より、プロミを知ったきっかけで、プロミに出会わせてくれた入口のギュリが、5日後からはプロミメンバーじゃなくなっちゃうなんて…
到底信じられず、実質9人での最後のカムバ曲となった『Stay this way』を聴いては泣いてました。

(明るいけど、どこか切ない。それが好き。)

そして、私にとっては本格的に推していた韓国のグループでは初の脱退体験。しかも推しが。
ショックを受けながらも、私には一つの疑問が浮かびました。

「Fromis_9というグループ名はどうするんだろう」

グループ名の最後の「9」という数字は、言わずもがな「9人組」の「9」。9人組でなくなってしまう以上、このグループ名はどうなの?と。
ネットでも、同じことを心配してるファンの人のツイートを見ました。

しかし、公式からギュリの脱退発表が出てから2日後、リーダーのセロムが『Weverse』というSNSアプリにて、「これからは8人で『Fromis_9』として活動していく」というような文章を公示しました。
つまりそれはグループ名を変えず、「8人だけど9人組」のグループとして活動するということ。
どこかで安心したような、でも何かポッカリ穴が空いたような、不思議な気持ちになったのを覚えてます。

9人だけど9人じゃない。ギュリがいた事実は数字に残っているけれど、実際には8人になってしまう。
「9」という数字が残ることで、「Fromis_9はずっと9人だ」とも捉えられるけど、「残る一席は空いたまま」になってしまう。
救われたという人もいるだろうし、8人なのに9を残すんだ、っていう人もいたと思います。
私はどちらにも揺れ動いてしまいましたが、そのおかげで、推し活をする上での新たな覚悟を得られた気がします。


SEVENTEEN

そして、一方のSEVENTEEN。

セブチは「グループ名は17だけど、実際には13人」ということで有名(?)だと思いますが、これにも深い理由があります。
私自身、セブチ新規になった時に疑問に思いました。ていうかファンになってまず持つ疑問でしょう。
そして、その理由を調べていくうちに、私はセブチの歴史を知ることになりました。

セブチの始まりは2012年。『SEVENTEEN TV』というプロジェクトが始まり、「平均年齢17歳の17人組ボーイズグループを作る」という目標のもと、後のセブチメンバーとなる練習生達が集められ、YouTube等で練習風景や日常をファンに見せる…というようなコンテンツが配信されたんだそう。

ただ、実際にセブチがデビューしたのは2015年。実に3年近くもかかってのデビューとなったのには、セブチ候補生全17人のうち、4人が突然事務所を退所し、『SEVENTEEN PROJECT』から脱退したことが関係していました。
つまり、当初はグループ名の通り17人でのデビューを目指していたものの、候補生の脱退により、余儀なく13人となってしまった、ということです。
(ちなみに、現在では「メンバー13人」+「3つのチーム」+「1つのファンダム」=17になる、という意味づけになっています)

私は当時のセブチを知っていたわけではないので、デビュー前から推してたファンのようにその様子をリアタイしていたわけではないですが、調べていくうちにセブチが13人でデビューしたその道程は、実に波瀾万丈だったことを知ったのでした。

実に3年(メンバーによってはそれ以上の練習生期間)を経て、無事2015年にデビューを果たしたセブチ。現在ではボーイズグループの中でも特に高い人気と知名度を誇るグループに成長しました。

そしてセブチといえば、kpopファンなら誰もが恐れる『魔の7年目』を乗り越えたことも有名ですよね。

(7年目を越え、8年目初となり、様々な覚悟が込められた楽曲。)

事務所との再契約を結びグループ活動を継続するか、再契約せずに事務所退所(グループ脱退)をするか、という、kpopグループ達の前に立ちはだかる大きな壁を、セブチは

・デビューメンバーそのまま(脱退等無し)
・10人を超える大人数
・中国籍を含む3カ国以上の多国籍メンバー構成


以上の3つの要素を含むグループとして初の「全員再契約」を果たし、現在も13人全員で活動しています。

つまり、セブチは「デビュー前」には候補生の脱退を経験したものの、「デビュー後」は13人が誰一人欠けることなく活動しているわけです。

グループ名と人数の関係性

ここまで、2つのグループについて書いてきたわけですが、この2グループに共通するのは、
「グループ名と実際の人数がどうして違うの?」
という疑問を、きっと新規の人は持つであろう、ということです。

そして、実際のグループ名に込められた数字の意味と人数に違いがあることを、ファンは説明せざるを得なくなると思います。

どちらのグループにしても、期間や経緯は全く別物とはいえ、メンバーが脱退したことにより数字の差が生まれています。

これは、人によっては少し複雑な気持ちになることもあるでしょう。特に、私のように推しが脱退した、という人なら尚更、「元々こういう子がいたんだけど、脱退しちゃってさ…」という話をすること自体も、少し寂しく感じてしまうと思います。
推しや好きなグループのメンバーがいなくなってしまう、というのは少なからず痛手だし、辛いことだと思います。

私自身、特にプロミに関しては、『8人のプロミ』を受け入れるのに時間がかかりました。今でも未練タラタラな面倒オタクに戻ってしまうこともあります。

でも逆に考えれば、数字が残ることで「このグループは元々9人で活動していた時期があった」とか、「このグループは元々17人でデビュー予定だったけど、デビュー後は残った13人全員で活動している」とか、グループの歴史を辿るためのカギになっているとも言えると思います。

私がセブチのグループ名に疑問を持ったように、これからセブチやプロミを好きになる人は、「どうしてグループ名と人数が違うのだろう」という疑問を持ち、そこから、グループの活動の記録を追い、さらにグループがデビューするまでの道のりや足跡を知ることになります。

つまり、グループ名に数字が入ることで、今現在のグループメンバーと、それまでの歴史をより強く意識できる、というふうにも言えると思います。
そして、それと同時にメンバー達がグループの一員として活動してくれることの大切さも実感できると思うんです。

これまで紡がれてきた歴史と、ここから続いていく未来の中にある、推しと一緒の時間を過ごせる「今」を、大切にできるようになる。
そう思えば、グループに対する愛がさらに暖かく、大きなものにできるんじゃないか…と思いました。


以上、私自身の中にあるモヤモヤした気持ちを晴らすためにも、「推しが脱退してしまった」とか、「いつか脱退してしまうかもしれない」という不安を持ったとき、グループ名からその歴史や時間を思い返したり、今推せている幸せを感じよう!と、ポジティブシンキングで考えられるんじゃないか?というのを書き連ねてみました。

グループ名は、余程のことがない限り一生変わらないものだし、メンバー達の名前の前に必ず付く大切なものになります。
メンバー達がグループ名に込められた歴史を誇りに持てるように、そしてファンとしてはその歴史を紡ぐ手伝いをできるように。
そのための一つの大きなきっかけになるんじゃないかな、と思いました。

なんだかまとまりの無い文章になってしまいましたが…
私のように複雑な気持ちを持っていた人や、疑問を抱いていた人の心が少しでも軽くなればいいな、と思います。

以上、読んでいただきありがとうございました!

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