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ありがとうホンダ…と思いつつ。

昨日は息子の3歳児検診。から、そのまま青山一丁目のホンダ本社へ。息子とレッドブル・ホンダRB16B(っぽくカラーリングしたRB16)を拝みに行く。…けど息子はもう何度も見ているRB16Bよりも、ガチャガチャで当たったホンダ・シティに夢中であった(笑)。

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しかしレッドブルのフェスルタッペンと、メルセデスのハミルトンが369.5ポイントで同点のまま迎えた日曜のF1最終戦アブダビ。今の細かすぎるポイント制度で、21戦終了時点で同点だなんて奇跡に近いが、その2人が他の18人と別次元の速さでバチバチやりあって、さらに場外乱闘まで繰り広げて、最後の最後ああなるとは。
細かい経緯は書くと長くなるというか、最後の5周はそれだけで3日3晩酒が飲めるくらいの展開なので割愛するが、終始劣勢だったフェスルタッペンが運も味方して残り1周で大逆転勝利。フェスルタッペンのF1デビューはもちろん、そのお父さんのF1デビューも見ているし、なんならそのお父さんの師匠がF1で走っていたのもかろうじて見ていたけれど、こんなに劇的な年はなかったし、それが凝縮された最終戦だった。残り10周くらいでヤケ酒を始めたが、もう最後の1周は訳がわからずゲラゲラ笑ってしまった。

しかし日本の多くのファンは当然、今年で最後になるホンダ製パワーユニット(2014年からF1はハイブリッドで、エンジンと言わない)を操るフェルスタッペンを応援していると思うが、自分はホンダを応援していたというより、ハイブリッドになってメルセデスとハミルトンが勝ち続けるのに飽きたんだと思う。ハミルトンが2年目の2008年に初めてチャンピオンを獲ったときも、最終戦の最終ラップの最終コーナーでの大逆転だったが、あのときはF1の長い歴史で初めての黒人ドライバーが、おいおい2年目でチャンピオン獲っちゃったよ!(というか1年目も獲りかけたのだが)と興奮したのを覚えている。要は新しもの好きなのだ。
新しものといえば久しぶりの日本人ドライバー、ルーキー角田くんはアブダビで自己最高の4位。前半は危なっかしいところもあったが、後半は安定して速く、もうホンダの後押しがなくても実力でF1に残っていける…ような気がしないでもない。いや、だって20しか椅子がないんだもん。下位のチームで生き残るために日本からスポンサーを集めるのも難しいし、自動車メーカーじゃないレッドブルがオール自社製でいつまでF1を続けられるのかも未知数なので(そのうちVW・アウディ・ポルシェグループが参入して、そこと組むのだろうが)来年が正念場だと思う。まだ21歳だけどね。

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来年はレッドブルと角田くんの乗るアルファタウリ(レッドブルの弟チーム)の計4台には、ホンダが裏方として協力して、再来年はたぶん本当にさようならという予定らしいけど、ホンダF1の歴史は撤退と再挑戦の歴史。また10年くらいしたら「第6期」とかいって戻ってくるんだろうな。昨日のトヨタの発表(2030年までにEVを30車種)を見ていると、ホンダもたしかにF1どころじゃねえんだろうなという気がするが、F1もそのうちEVになるだろうし。まあ音を出すためと、スポーツ的要素として内燃機関を残すのかもしれませんがね。


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